今ここにある危機とぼくの好感度について 感想 ※ネタバレ注意
事なかれ主義の真は好感度を捨てることができるのか。最終話に向けて命の危機と、自分の好感度と、真は窮地に立たされました。
帝都大が命運を賭けた次世代科学技術博覧会が開かれようとしている今回。謎の虫刺され被害が会場近くで続出し、真自身も指を刺され、発熱までも。
次世代博にも関連のある足立准教授の研究室から外来種の蚊が逃げ出したのではと疑惑は浮上しますが、それはありえない、あってはならないと理事たちは口を揃えました。毎度ながら、そういうところがここの理事たちらしいですよね。
真の後輩アナウンサーも、このことをワイドショーで取り入れようと取材にやってきましたが、恐怖感の植え付けというか、煽り方が、今のワイドショーの在り方にもメスを入れているように感じました。
さらに、内部調査では異常はなかったと報告されましたが、事を穏便にすませたい須田たちの策略により、この内部調査自体に、正当性があるのかどうかも怪しそうに見えました。
隠蔽体質しかないこの理事たちには碧碧としてしまいますが、三芳は以前までと違って総長として真実を追求すべきだという姿勢が随所に垣間見れました。検疫なんかより、国益‥。残念だけれど、きっとこんな世界はどこにでもあるんだろうなと思えてしまうリアルさがありましたね。
毎回オープニングで、この作品はフィクションです!と銘打ってありますが、フィクションだとは思えないほど現実味を帯びています。
そんな中、謎の虫刺されが命にも関わることがあると澤田教授に知らされた真。同じく虫刺されの症状がある鬼頭教授も検査を受けることになります。
この時、症状が軽い鬼頭が高麗人参が効いてるのかななんて言ってみたり、やはり俺のほうがひどいのかもしれないと怯えてみたり、そして結果なんともないと分かり調子を取り戻してみたりと、得体の知れない病に右往左往させられる様子も見事に表現されていたと思います。
そして、総長も知らず、須田にも言ってないことだと鬼頭が何か打ち明けそうになった時、そんな重要そうな話聞きたくない、受け止めなくないと躊躇し、さすが真!といった感じがこのドラマらしさでもありました(笑)
検査結果で安堵していた真でしたが、三芳からセカンドオピニオンを勧められます。「この組織を信用しないほうがいい。都合の悪い真実は必ず隠される。真実を知りたければ、自分で調べるしかない。」
総長の言葉はとても重くすごく印象的でした。組織を取り仕切っているはずの総長の言葉とは思いたくないですが、実際、帝都大には間違いなく隠蔽体質があり、今回も揉み消そうとしていることが最後に明らかになっていましたね。
小指の腫れは治り、熱も下がった真。杞憂に終わったと思った矢先、新聞部の女の子が虫刺されで入院したと聞かされ、真は再検査を決意しました。
蚊アレルギー反応が陽性となり、大学が用意した病院は真実の隠蔽に加担していたことも同時にわかりました。病院を巻き込んでの隠蔽は悪質すぎて恐怖感しかなかったです。ここでは真も流石に落胆していたように見えました。
悩める真のもとにみのりからの着信が。みのりの存在が真を勇気づけるのではないかと想像してしまいますが、次回最終話。真はどう動くのか。次週が待ち遠しいです。
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