七人の秘書第5話 感想 ※ネタバレ注意
幼い兄妹が東京都知事・南勝子(萬田久子)の乗った車に泥だんごを投げつけながら「僕たちの家を返せ!」と怒鳴っているところに出くわした望月千代(木村文乃)は、気になって兄妹を送り届けると児童養護施設にたどり着きました。
その施設が知事が公約通り進めていれば老朽化した施設の新設に該当しており新しい施設に移れるはずでしたが、急な計画撤回により施設の子供たちはバラバラになってしまうことを悲しんでいたことが分かります。
千代は都知事の秘書でもある風間三和(大島優子)に聞いてみるもどこ吹く風で、特に問題視していない様子に腹を立て腕を掴みますが、カッとなった三和は「貧乏がうつるから離して」と言い放ってしまいました。
初めてメンバー同士でのいさかいが起こりましたね。
萬に借金があるわけでもないのに、なぜ三和は一緒になってみんなと人助けをしているのだろう?と思っていましたが今回は三和の過去が少しわかってきます。
三和も三和で、生まれながらに“ホテルオーナーの令嬢”としてずっと生きてきたことに嫌気がさしていました。小さい頃から「三和ちゃんは良いもの買ってもらえるもんね」とどこか友人たちからも線を引かれ、家族の面々とも会話が成り立たずずっと【孤独】を感じてきたのかもしれません。
「萬さんの役に立ちたいだけ」と千代に話すシーンがありますが、三和にとって萬は初めて【風間三和】個人を認めてくれた人間であり、家族からも「変だ、おかしい」と言われ続けた性格を「個性だ」と温かく包んでくれた人だったことが分かります。
どこか人を見下したような家族と同じ感覚になりたくない気持ちや、他の人が感じられる【救いたい】という感情の欠落を気にして今までも自分の意見を外に出さないよう、傷つかないよう生きてきたのでした。
唯一の血の繋がりである【家族】と相いれないとき人はどのようにすればいいのだろうとリアルに考えてしまいました。
三和には萬という存在が現れたことで救いを見出せますが、まだ自立できない状態の年齢で家族間で【孤独】を感じてしまう場合はどこにに逃げたらいいのだろうと思ってしまいます。非行・犯罪の中にはこのように【自分を認めてもらえない悲しさ】が必ず存在しているんだろうなとちょっと重めに考えてしまいました。
そして財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)がラーメン店「萬」にやってきましたね。前回の盗撮事件現場の写真をもってきて、何を企んでいるんだ?と萬に詰め寄ります。何となくわかってはいましたが過去に萬が粟田口の秘書をしていたこと、結果【収賄罪】で刑務所に入ったことが明かされます。
冷静に装う萬と千代でしたが確実に何かを隠し、苦しそうな表情でしたよね。。千代のお兄さんが絡んでいるのではないかとは思いますが、今後が楽しみです。
そしてようやく今回の獲物!w
都知事である勝子が粟田口の顔をたてるために例の養護施設計画を撤回したことが分かったので、萬が動き始めます。しかし勝子の弱みを見つけられないでいると千代は【元銀座No1ホステス】のコネをつかって現役の銀座のクラブのママに勝子の噂を聞いてみることにし、車に乗ると人が変わるという最大の弱みを見つけます。
やっぱり今回も鰐淵五月(室井滋)さんのノロノロ運転が最高でしたね。おかげで暴言を吐く知事の動画が取れました!wwwネットの書き込みの「自分ファーストじゃねーか」には笑いました。
女性都知事を題材にするあたり、【●池百合子】さんのイメージの強さ、与えている影響の大きさを感じました。笑
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