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【監察医 朝顔2】第17話の感想・ネタバレ/ついに母と再会、そして祖父は旅立った。

監察医 朝顔2第17話 感想 ※ネタバレ注意

冒頭、バレンタインに男の子にあげるためにチョコクッキーを作るつぐみと朝顔。嫉妬する桑原に「つぐみの結婚式気絶するぞ」と平が声かけるシーンはほのぼのとした空気が感じられ、本当に万木家にみんなが戻ってきたんだなぁと嬉しく思いました。

その一方で、平は里子の記憶がなくなること、つぐみや朝顔のことがわからなくなることを不安に思っていると茶子に話し、病気に対する不安を吐露します。そんな様子を朝顔も感じ取っており、すごく急いでる気がすると桑原にこぼしました。平にとって茶子はなんでも話せる親友みたいなもので、平が不安な気持ちを吐き出せる先があることはこれからの闘病生活においてすごく大切な存在だなと感じます。

児童虐待防止の委員会に入った法医学教室。法医学が生きている人に役立つことが嬉しいと朝顔は話しました。解剖を始める前に、何一つ見落とさないようにしようと朝顔が光子に声をかけるシーンは印象的で、こんなにも小さな命が虐待により奪われる事実が、悲しいけれどあり得る現実なんだと突きつけられました。

幼児の死亡事件が相次ぐ中、誤飲で8ヶ月になる娘を失ったシングルマザーが、当初悲しむ様子があまり感じられないことから虐待を疑われたり、反対に悲しみを全面に出していた夫婦は虐待をしていたという事実がわかった今回。虐待とは表面的なものだけじゃわかりにくく、人それぞれ悲しみ方にも違いがあるのだと分かりました。

娘が亡くなったと言う事実がなかなか受け入れらないと話す遺族に、亡くなられた人とお別れするには途方もない時間がかかる、焦る必要はないと声をかける朝顔たち。母親を失った朝顔だから、大切な人が突然姿を消す悲しみがわかっているからこそできる優しい声かけだったと思います。

そんな中、平はつぐみへの手紙をパソコンへ打ち込んでいました。そこにはどんなことが書かれているのでしょうか。大好きな孫にどれだけのことを残してあげられるか、平の気持ちを考えると切なく、じいじと慕うつぐみのことをどうか忘れないでほしいと願わずにはいられません。

その後、朝顔が帰宅すると玄関で立ち尽くす平。大切なメモだけどなんのことかわからないと話し、後ほど朝顔が連絡し里子の骨が見つかったということだったと分かるのですが、こんな大切なことを忘れしまうほど平の症状は進んでいるようでした。そして、平が「お父さんその話聞いたのか?そんな大事な話‥。」とやるせなさに打ちひしがられていると、ちゃんとメモしてくれていたからと朝顔はお礼を伝えフォローしました。落ち込んでいた平の顔に笑顔が見れて良かったです。

そしてついに、里子の骨が朝顔たちのもとへ帰ってきます。骨の入った箱を力強く抱きしめ涙を流す平に、思わずもらい泣きしてしまいました。2人とも何も言葉を発することはなかったですが、長い間探し続けた里子の生きた証が目の前にあると言うことに感極まる2人の気持ちは痛いほど分かりました。雪がかかる遺骨の箱を大事そうに抱える平。マフラーをまいてあげる朝顔。そこには本当に里子がいるようでした。

さらには浩之のもとへ向かった2人。骨が見つかったことら歯は別人のものだったこと、朝顔は真実を伝えました。まだ朝顔たちも、木箱の中は開けておらず、仙ノ浦で初めて、3人でその骨を確認します。ここまで待っていたのが平と朝顔の優しさですね。

「里子。おい、青森にいたのか、随分遠いところまで行ったなぁ。」意識も朦朧としていそうな浩之でしたが、感慨深く里子に話しかける浩之はようやく安心できたのではないでしょうか。

会いたかったよと声をかける平、お母さんありがとうと声をかける朝顔。そして、おかえりと温かく迎え入れる桑原たち。「改めてお母さんにご挨拶してもいい?」と桑原が話すシーンもすごく良かったですね。「はじめまして。ご挨拶が遅くなってすみません」と言う桑原に「本当だよな」と平が言うところなんて本当に素敵でした。

さらに「2人目ができた。こんな幸せな日がくるなんて思ってなかったな。」と朝顔から嬉しい報告も聞けました。震災を経験し、母を失い、仙ノ浦の地を踏むことすらできなかった朝顔。あの時の孤独な朝顔を平や桑原が、そしてつぐみが、乗り越えさせてくれました。そして今度は逞しくなった朝顔が平を支えようとしています。

家族ってこうやって支え合って生きていくんだなと万木家のみんなから改めて教わったように思います。平の言うありがとうがすごく胸に響く感動的な回でした。里子に会え、浩之の最期の時もすごくいい顔をしているように思いました。

また、放送終了後に里子役の石田ひかりさんのInstagramに、ただいまと家族それぞれに宛てたメッセージが投稿されており、その言葉のひとつひとつがまた涙を誘いました。

→ 石田ひかりさんのInstagram

もうすぐ最終回。ずっとこの家族の様子を、つぐみの結婚式を見ていたいなと思わずにはいられないほど万木家のファンになってしまいました。

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