【監察医 朝顔2】第9話の感想・ネタバレ/万木家にさらなる暗雲が立ち込める予感

監察医 朝顔2第9話 感想 ※ネタバレ注意

2時間という内容盛りだくさんの今話。ラストシーンはこれからの万木家に暗雲が立ち込めるのではという不安を感じさせるものとなりました。

朝顔は仙ノ浦の平と浩之を訪ねます。食堂を営む美幸が「いつまでこっちにいるのかな。ずっとこっちにいてほしいな。」と平のことを話す何か意味ありげなシーン。後に震災で娘と旦那を失ったことが分かるのですが、震災で家族を失った美幸は、同じ痛みを知る平に何か特別な感情を抱いても不思議ではないです。

朝顔はそんな美幸に、女ならではな勘を働かせるのですが、平にはそんな気は毛頭なさそうでした。美幸がこれからどんな風に平たちと関わっていくのか気になる展開です。

一方、桑原は発砲について厳しく言及、自主降格を申し出るようにと県警上層部から責められています。あの事件で拳銃を奪われた警官の山田は警察官は銃を撃ってはいけないという思いから、襲われても発砲できず重症を負い、さらにその件が引き金となり死亡してしまいました。

山田の妻が殉職でも病死でもどちらでもいい。夫は戻ってこないんだからと嘆くシーンは胸が痛みましたし、そんな中でも自己防衛ばかりする上の人間には嫌気がさします。

自主降格を申し出るか悩んでいた桑原でしたが、山田の殉職を受け、決意を固めました。上層部に、自分とその命を守る権利があると強く主張する桑原。しかし、圧力は相当なもの‥。そこへ監察官を担当した五十嵐がやってきて、上層部を一喝し戒めました。初めて五十嵐に好感が持てた瞬間です(笑)

警察という厳格な縦社会の中、上司に楯突く形になった桑原は、かなり勇気が言ったと思います。だけど、家族と自分を守るためにとった桑原の行動は、真っ直ぐで正しく、泣きながら朝顔が作ったお弁当を食べる桑原にこちらもほっとしました。

その頃、美幸は店の公衆電話で誰かに電話をしています。前回も里子の名を呼んで電話をするシーンがありましたが、繋がらないとわかっているけどかけたくなるのだと朝顔と平に話しました。

震災で亡くなった美幸の娘の誕生日だったこの日。用意されたケーキを一緒に食べようと話す平の優しさにきっと美幸も心を休める瞬間があったと思います。

朝顔との帰り道、震災の悲しみを語る平は、こっちはまだ終わってない。俺にはあっている。と話します。複雑な表情の朝顔は「ずっとこっちにいるの?」と聞き、探さなくてもお母さんを大切にしていないことにはならないと話します。ずっとお父さんの好きにやらせてあげたいと話していた朝顔が平にこんなことを言ったのは初めてだったのではないでしょうか?仙ノ浦に移り住み、遠くなってしまった平に寂しさを感じていたのかなと思いました。

浩之がやはり鑑定してほしいと話したあの歯についても、朝顔は調べるの後にする。どっちの結果になっても浩之が落ち込むだろうからと言いました。あの歯が里子であっても、里子でなくても、死んだという現実かどこかに里子の亡骸がいるのではないかという現実‥。どちらにしろ、なんだか辛い結果がやってくる。今、白か黒かを決めなくても曖昧なことがあってもいいのかもしれません。

そんな中、事件の容疑者だった男の解剖写真の流出という大問題が起きてしまいます。流出させた牛島は、そんな悪いことをしたのか?と話し出しました。被害者はひどい殺され方をした上に、私生活まで面白おかしく晒されて、2人も殺した犯人は顔も名前を伏せたまま守られるなんて理不尽だと主張する牛島。

牛島の言いたいことは、分からなくもないです。解剖中、ひどい殺され方をした被害者を見て、犯人が憎いと涙を流し、悪を憎む気持ちは決して悪いものではないのに、どうして思いとどまることができなかったのか‥。

犯人は牛島の流した遺体の男ではなく、別の人物だと思うと朝顔。ネットの誹謗中傷に苦しみ自殺したという悲しい死。「死と向き合うからこそ生きることの尊さを深く知っていないといけない。」と涙ながらに牛島に説く朝顔は本当に立派な法医学者でした。

また、こんなことがあった後も牛島に続けてほしいと声をかけられるなんて、もし私が同じ立場に立ったととき、こんな声掛けをできる気がしません。牛島が今回のことを受け、成長してくれることに期待したいです。

そして、茶子の辞任。今回の流出事件の件だけではなく前々から考えていた、自分で決めたさよならだと茶子は話します。

確かに茶子は主任教授室を片付けたりと、去りゆく準備をしていたようでした。朝顔が涙を流しながら牛島に語りかけた言葉を聴いていた茶子は、きっと朝顔たちになら任せられると思ったのかも知れません。

ラストシーン。「じゃあな、里子。朝顔によろしく」平のこの言葉に朝顔は驚愕とします。平は認知症?若年性アルツハイマー?なのでしょうか‥。

つぐみと道を歩くシーンも道に迷っていたので、もしかするとと思ったのですが‥。浩之も余命わずか、平の認知症疑念。

7話で仙ノ浦に旅立つ平の背中に朝顔が抱いた胸騒ぎはこのことだったのか。朝顔の周りからこれ以上、大切な人がいなくなりませんようにとは願わずにはいられない展開となりました。

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