アバランチ第8話 感想 ※ネタバレ注意
おもしろくなってきました。どうなってしまうのでしょう。
みんなが無事であることがテロを止めることより重要なことって言っていたのに、爆弾を持って屋上に上がり、みんなの命を救うため、打本は1人で犠牲になりました。
桐島が味方であること、藤田が生きていることは想定内でしたが、メンバーに死者が出ることは考えていませんでした。
アバランチが総理の護衛を警察に依頼していたことに驚いた総理は、彼が言っていたことも嘘ではないと思い始めていると思います。相手にされていない、甘く見られている感じの総理ですが、本当にそんな人のはずはないですよね。それでは総理大臣にはなれません。総理の力が助けになるのではないでしょうか。
大山の笑顔で怖いことを言う姿、恐ろしいですね。牧原に取り付けられた爆弾を止める代わりにメンバーを渡せといいます。国家の安全のためには誰かの命を犠牲にしてもいいという考え方は怖いです。国家の安全という、漠然としたもののために、どれだけの命がなくなっているのか、世界中の戦争はそういうことですよね。みんなが正義だと思っていることが恐ろしいのです。
「平気で人を犠牲にできる人間が国家を守れるわけがありません」山守の言葉を美しい理想論とする大山ですが、山守と大山の国家のとらえ方が違っているのかもしれません。山守にとっては国民を含めて国家ですが、大山の言う国家は国としての形とか財産とか、そういうもので、国民は入っていないと思います。平和ボケと言われても、本当の平和を目指してほしいです。
迷う山守に気がつく羽生は大山と話したいといいます。たとえメンバーが投降しても、爆弾は止めずに犯人にされるだけだろうと。羽生たちが爆弾を止めようとして死んだら、罪を押し付ける人間がいなくなるからと。柔らく穏やかに話す2人ですが、目が笑っていなくて怖いです。羽生が来たのは、大山がやってきたことに対して正当な罪を償わせてやると宣言するためだと言います。その羽生に、仲間にならなかいかと言います。アバランチ全員でもいいと。確かに日本版CIAで活躍できるようなメンバーです。しかし、もちろん聞くはずもありません。
うまくいかなかったときのために用意していたVTRで、広場にいる一般の人たちは避難させます。頼んだアイスコーヒーを全部飲み干して「また」と言って去っていきます。
14時の爆発の直前、敵はその近くにいるはずはありません。そのタイミングを狙おうとしたのでしょう。打本は自分が爆弾を解除できると思っているから。羽生たちは一緒に逃げようとしますが、LPガスに引火したら大変なことになるから、1人で屋上の誰もいないところで爆破させます。いい仲間に会えてよかったと言って。打本のところに行くと言う西城に今は逃げきることだけを考えろという羽生。打本のためにも逃げ切らなければならないのですね。
そこに、桐島からみなさんを逃がすという声が。仲間だったのですね。山守と羽生だけが知っていたのでしょうか。嫌な奴と思っていたのですが、5話を観て、もしかしたら味方なのかもと思っていました。3年前の偽テロ事件の時の様子を見て、大山側の人間とは思えませんでした。そして、アバランチの情報はもっとわかっているはずなのに大山には知らせませんでした。外で味方をしているのかと思ったら、仲間だったのですね。スパイ的なことをしていたということですね。
命がけで私の計画を成功させてくれたという大山。負傷者なしだけれど、テロがあったことは確かとなったからですね。
桐島につかみかかる羽生。仲間を守るのが仕事だろうと。そういう話になっていたということですね。桐島も感ずかれたのかもしれないと言います。大山は桐島に計画を伝えなくなっていたのでしょう。桐島は羽生に、自分以外とは連絡を取るなと言い、大道寺のところへ行けと言いますが、最後の言葉がいいです。「身の危険を感じたら自分の直感を信じて逃げろ」「何があっても生きててくれよ」「あんたもな」泣きそうな2人の絆は強いようです。
羽生は指名手配されました。遠山はアバランチがテロを止めたことを編集長に言うのですが、相手が大きすぎると言われてしまいます。こんなこと記事にしたら大変です。圧力をかけられて終わりです。命の危険もありそうです。でも、アバランチメンバーを救う一つの光です。
ついに桐島もばれてしまいます。大山の気にしてないという姿が怖いです。これからも力になってくれと言います。この時の唇をかみしめる悔しい姿が印象的です。今まで感情を表すことのなかった桐島です。桐島役の山中崇さんは、藤井道人監督作品の常連です。素晴らしい役者さんです。
警察内部にアバランチが2人もいたことは伏せたいため、山守と西城は今のところそのままです。この先、どうなるのか、戸倉のように殺されることもあるかと考えています。
大山と桐島が来て、山守を連れて行ったあとの、西城のくやしさ、辛いですね。3年前から続いていた日々は終わりだと、新しい人生を生きて欲しいという大山。そこに現れたのは、死んだはずの山守の婚約者藤田でした。3人で日本の未来について話してくれと言って去った大山。
藤田はやはり、大山の下で働いていたということでしょう。元々そうだったのでしょうか。それとも、3年前の偽テロ事件以降なのでしょうか。右頬にやけどの跡があるので、爆破事件に遭遇したことは間違いないので、助かったけれど死亡したと報じたということですね。瀕死の重傷を負った藤田に、仲間にならなければ命はないとでも言ったのでしょうか。もしかしたら、洗脳されて、日本版CIAを作ることは正しいと思っているのかもしれません。
この先どうなっていくのでしょうか。実は自分を守って入れたと知っている総理と、民間人を逃がして被害を最小限にとどめたことも知っている遠山が、何かアクションを起こしてくれるのではないかと期待します。
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