【正義の天秤】第2話の感想・ネタバレ/逆恨み殺人の真相と被告人が信じていた正義

正義の天秤 第2話

正義の天秤第2話 感想 ※ネタバレ注意

今回ルーム1にやってきた案件は、6年前の傷害事件の裁判員を務めた山内愛理沙が、当時の被告人楠田隼人に逆恨みにより殺害されるという事件。楠田の弁護依頼にやってきた妹は、兄は本当に優しい人で6年前も正当防衛の無罪だったと主張。しかし、鷹野は「あなたにとって優しい人が他の人に優しいとは限らない。」と言い放ちます。このシーンの鷹野の冷静な一言はなんだか重みがありました。

楠田の接見に向かった鷹野と芽依。楠田が愛理沙を殺害したのは、彼女のブログに当時の裁判の評議内容が書かれていたことが原因だと言いました。激昂する楠田からは、それだけが原因でなさそうなことは明白。

ルーム1では、守秘義務違反を犯した末に起きた悲劇だとして、どっちもどっち論で情状酌量を狙おうと話されますが、鷹野はなぜスイーツ評価のブログに、6年も前の裁判員のことが書かれたのかと疑問を持ちました。また、現場の目撃情報が話題になったのにブログでは触れられていないことが事件のポイントでもありましたね。

依頼人である楠田の妹のためにも、どうにか刑が軽くならないかと思いを巡らせる芽依は、愛理沙が6年前の被害者の親友と繋がっていたことを受け楠田が有罪になるように仕向けたものではないかと推理。しかし、鷹野は感情が混じるとベストな判断が出来なくなる、非合理的だとあしらいました。そんな鷹野に「私、感情の塊なんで!鷹野さんと違って!」と言い返す芽依(笑)真逆を行く2人のこの感じが、なんだかいいバランスが取れているように思います。

芽依はバレバレの尾行で鷹野をつけ、久美子の存在を知ります。鷹野の辛い過去に触れたことで、鷹野に対する芽依の感情が揺さぶられたように思いました。

ところ変わって、事務所でキャッチボールをする鷹野と梅津。梅津は薬物疑惑が上がったときに信じてやれず、出て行った娘のことを話し、本当は優しくていい子なんだよと語りました。そして、我々はあの子のことを誤解しているんじゃないかという梅津の言葉が鷹野を真実にと向かわせました。わくわくするというセリフもそうですが、キャッチボールがこのドラマのキーポイントでもありますよね。鷹野とルーム1の仲間。こうやってお互いを知り距離を縮めるのかもしれません。

愛理沙の自宅や職場に行き、だんだん彼女の本質が見えてきた鷹野たち。「弁護士が弁護するのは被告人だけじゃない。ワクワクしてきたぞ。」お決まりになりつつある鷹野のセリフも聞くことができ、ようやく真相へと辿り着きました。

法廷で鷹野は、まず愛理沙の性格について大きな思い違いをしていたと話し出しました。不誠実な印象が世間には広まってしまったが、実像はそうではない。介護の仕事につき無遅刻、無欠勤。裁判官になりたいと書いた卒業文集もある。真面目な彼女が、守秘義務違反をするはずがないと続けました。

妹を庇いたい楠田と、真実を明らかにしようとする愛理沙が口論となり打ち所悪く、死んでしまったこと。そして、楠田は妹に疑惑の目が行かぬよう、ブログを自ら編集していたという真実が法廷で明らかになります。

「なんでそんなことまで暴かなければいけないんだ。」と憤りを見せる楠田に、命を奪ったことだけでなく、愛理沙の名誉を傷つけ、家族の思いを踏みにじっていると鷹野は話します。そして何より、庇ったはずの妹ですら兄に罪を背負わせたことを苦しみ、自らの罪を償えないことでこの先ずっと苦しみを抱えながら生きていかなければならないと話しました。楠田の信じていた正義は、本当に正義だったのか‥。正義の定義をどこか履き違えてしまっていますよね。

裁判が終わり、鷹野をつけていたことを謝りに来た芽依に、鷹野は過去を話しました。冤罪事件を追っていた恋人の久美子が、あと一歩で真相に辿り着けるといった矢先、何者かに襲われたこと。運び込まれてきた久美子を医師として救うことができず、弁護士になって、久美子がやり残した事件を追いたいと決意したこと。そして、そんな時、声をかけてくれたのが真樹夫だったことを打ち明けた鷹野。ますます、久美子が追っていた冤罪事件について気がかりとなりました。

また、この回想シーンで、雨に濡れる久美子を白衣で傘のようにして雨から守った鷹野はかっこいい以外の何物でもなかったですね!さすが亀梨くんって感じでした。こんな些細な幸せを失った鷹野の気持ちを思うと切なくもなりました。

ラストシーン、久美子の病室に現れた一ノ瀬検事。2人の繋がりはまだ明らかになっておりませんし、西園寺が桐生にルーム1を任せようと思っていたなんて意味深発言も気になるところ。「何のために鷹野はやってきたのか、何か気づいたら教えてほしい」と話したのは怪しさしかなかったですよね。

残り3話で明かされていくには、何だか物足りないのでは?という不安もありますが、次回も楽しみに待ちたいと思います。

 

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