連続殺人事件の重要参考人となる女性、彼女を取り調べる刑事、彼女を守る弁護士の3人を中心に物語が展開するサスペンス。2017年春ドラマの『リバース』の制作陣が再結集して制作されます。

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見逃し配信
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あらすじ・感想
※ネタバレを含みます。まだ見てない人は気をつけてくださいね。
放送日:2021.10.15/視聴率:8.9%
あらすじ
「真田ウェルネス」の社長・真田梨央(吉高由里子)は、“世界を変える100人の30代”に選ばれる気鋭の実業家。その彼女が、かつて心を通わせた宮崎大輝(松下洸平)と15年ぶりに再会した時、大輝は刑事、梨央は殺人事件の重要参考人だった――。
15年前の2006年、岐阜県。梨央は東京の大学の薬学部に進学を希望する高校3年生。白山大学陸上部男子寮の寮夫として忙しく働く父・朝宮達雄(光石研)に代わり、弟・優(柊木陽太)の面倒をよく見る、寮の看板娘だった。その梨央が恋心を抱いていたのが、陸上部のエースである大輝。彼が出場する駅伝の地区選考会に駆けつけ、精一杯声援を送る梨央。大輝もまた梨央に思いを寄せており、彼女の推薦入試が終わったら告白しようと決めていた。そんなある日の夜、達雄が留守にしていた寮で“事件”が起こる…。梨央を心配した母・真田梓(薬師丸ひろ子)は、弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)を梨央の元へと向かわせる。
番組HPより引用
感想
今期、最も楽しみにしていたドラマがついに始まりました。「Nのために」の制作チームが作り上げる完全オリジナルのサスペンスラブストーリー『最愛』。
殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央と、彼女を追う刑事・宮崎大輝、彼女を支える弁護士・加瀬賢一郎の3人を中心に、15年前の事件から現在の連続殺人事件へと繋がる謎に迫るという本作。冒頭、大輝役の松下洸平さんのナレーションから一気に物語に引き込まれ、あっという間の1時間でした。
15年前。2006年の岐阜県白川郷。
その頃の梨央は、事故が原因でカッとなったら記憶を無くしてしまうという弟を救う薬を開発したいと、東京の大学の薬学部を目指す高校3年生。白山大学陸上部男子寮の寮夫として働く父・達雄に代わり、腹違いの弟・優の面倒をよく見る、寮の看板娘でもありました。そんな梨央が想いを寄せていたのは、陸上部のエースである大輝。大輝が走る地区選考会に駆けつけ、声援を送る梨央の姿は、見ているこちらが恥ずかしくなるような初恋の初々しさがありました。また、大輝も梨央を思っており、2人は相思相愛。しかし、そんな2人を引き裂くかのように事件は起こってしまいました。
ある夜、寮に訪ねてきた大学院生の渡辺康介。このシーンはこれから嫌なことが起こるであろう予感しかなく、すごくハラハラさせられ目が逸らせませんでした。直接的な部分は描かれることが無かったですが、康介は梨央に薬を飲ませたのでしょうか。夜中4時すぎ、寮の食堂で勉強して気づいたら寝てたと帰ってきた達雄に話した梨央。何か重大な事態が起こっていそうでしたが、梨央は全く覚えていないようでした。その時、手には見覚えのない出血と、土で汚れていた達雄の足元、洗濯機の中に血のついた服、何かあったのではないかという不安も同時に抱えていそうでした。
放送日:2021.10.22/視聴率:8.9%
あらすじ
思わぬ形で15年ぶりに再会した梨央(吉高由里子)と大輝(松下洸平)。大輝は梨央に任意同行を求め、遺体で発見された昭(酒向芳)との関係や、昭の息子・康介(朝井大智)の遺留品について尋ねる。
会社に戻った梨央に、専務の後藤(及川光博)はフリー記者・しおり(田中みな実)から入手した写真を見せ、昭との関係を追及。梨央を心配した弁護士の加瀬(井浦新)は、今後は一人で警察と会わないよう約束させる。
一方、捜査資料から、梨央が今も変わらずに新薬開発の夢を追いかけていることを知る大輝は、刑事として今回の殺人事件と15年前の事件のつながりを調べはじめる。
さかのぼること14年前の2007年――。真田家での生活になじめずにいた梨央。兄・政信(奥野瑛太)との対立や弟の優(柊木陽太)と自由に連絡が取れないなど、慣れない生活を送っていた。そのような中でも加瀬の支えによって何とか大学には通っていた梨央だが、とある衝撃的な真実を知ることに・・・。
番組HPより引用
感想
終盤まで謎に包まれるのではと思っていた事件の真相が2話にして明らかになるという予想外な展開がありましたが、さらに裏が何かあるんじゃないかという期待と、2人きりになった時の梨央と大輝のやりとりに少しホッとさせられ、ますます次回が待ち遠しくなりました。
初めましてと名乗った梨央に、大輝は事情聴取を。そして康介の遺体発見現場で見つかったお守りについて見覚えがないかと尋ねます。そんな大輝に「刑事さんは見覚えありませんか」と聞き返す梨央は大輝を試しているのでしょうか。梨央の覚えていませんと冷ややかな視線にはあの当時の面影がひとつもありませんでした。
梨央が会社に戻ると、後藤が写真を突きつけ昭との関係を尋ねます。「社長を守りなさいよ!」なんて加瀬に言いましたがこれは本心なのでしょうか。梨央の新薬開発を、後藤はよく思っていなさそうでしたし、情報屋との関係も気になります。また、この情報屋の正体は、後に失踪したと語られた優ではないかという疑念も晴れませんよね。
一方、覚えてないとしらを切った梨央の真意がわからない大輝は、梨央の会社の新規事業が脳の外傷性損傷の治療薬だと知り、思わず笑みを。あの頃の梨央の夢が少しずつ形になっていて、梨央が変わっていなかったことが嬉しかったのだと思います。
放送日:2021.10.29/視聴率:8.6%
あらすじ
大輝(松下洸平)から「友達として話をしたい」と言われた梨央(吉高由里子)は、近所の馴染みの鉄板焼き店へ。ぎこちないながらも昔のような空気が2人の間に流れ、梨央は事件当夜のことを話し始める。
署に戻った大輝は、梨央の足取りを付近の防犯カメラで確認。彼女の話に矛盾はなく、相棒の桑田(佐久間由衣)も梨央は犯人ではないと感じるが、同時にどこか煮え切らない大輝の態度がひっかかる。
そんな折、「真田ウェルネス」に一通の脅迫メールが届く。後藤(及川光博)は事業説明会の中止を進言するが、新薬開発をなんとしても成功させたい梨央は「中止はしない」と断言。説明会がアナリストやメディアに評価されて新薬が承認されれば、自分の前から突然姿を消した弟の優が戻ってきてくれるかもしれないという思いもあった。物々しい警備体制のなか、事業説明会が始まる・・・。
番組HPより引用
感想
前回のラストシーン、大輝から「友達として話したい」と言われた梨央。近所の馴染みの鉄板焼き店へと向かいます。消息不明だと思われていた優が月に一度は連絡をくれているということには少し驚きましたが、優から届く「僕は元気です。」というメッセージのポストカードにおはようと声をかける梨央の姿が優をどれだけ心配しているのか表していましたよね。
梨央は事件について、御守りはもらったその日に無くしてしまったこと、昭に真夜中に呼び出されたことなどを大輝に素直に話しました。大輝が確認する足取りから見ても矛盾はなく、犯人ではないだろうと考えられます。そんな中、梨央のことを、何考えているのか、どう暮らしているのかほぼ不明だと語る大輝には、知らない顔を見せる梨央にもどかしさを抱いているように感じました。話したくないことがあってそこを避けてる気がするという大輝の勘は当たってしまうのでしょうか。
時を遡り2012年、人を殺したという記憶を取り戻した優は梨央の前から姿を消します。梨央を守るために、兄弟であることを捨てたいと話した優に「私のせいで、優が幸せじゃなくなった。」と梨央。この時の優の気持ちはもちろんですが、梨央の気持ちを思うと胸が痛いですね。何も出来なかったと悔やみ、泣き崩れる梨央を見守り優しく声をかける加瀬。梨央の後ろ姿からも伝わる悲しみは計り知れず、吉高由里子さんの演技力には毎回感心させられてしまいます。
放送日:2021.11.5/視聴率:8.0%
あらすじ
事業説明会での騒動に加え、真田ウェルネスの疑惑を追及する記事のゲラが出回り、後藤(及川光博)の梨央(吉高由里子)への風当たりはますます強くなった。さらに、後藤は会社の裏事情を嗅ぎ回るしおり(田中みな実)に不信感を抱きはじめ、彼女について調べるよう情報屋(高橋文哉)に指示を出す。
その頃、警察は殺人事件の被害者である昭(酒向芳)に500万円を渡した男の足取りを追っていた。大輝(松下洸平)は桑田(佐久間由衣)と共に真田ウェルネスを訪ね、梨央と加瀬(井浦新)に男の心当たりがないか、さらに事件当夜の加瀬の行動について聞く。
翌朝、1本のネットニュースが梨央をさらなる窮地へと追い込む。「疑惑だらけの治験薬」という新薬の中傷記事で、不安を感じた被験者が治験の中断を申し出る事態に。社内にも動揺が広がり、真田グループの株価にまで影響が出始めていた・・・。
番組HPより引用
感想
冒頭の語り部分、自分を受け入れてくれたこの場所を何よりも大切に思うと語る後藤。まずはこの語りに後藤が登場したことが驚きでした。後藤にとっての最愛は、真田グループ、真田ウェルネスなのでしょう。家族も友人も恋人もいない人間を、受け入れてくれたと話していましたが、後藤の過去はどんなものなのでしょうか。
前回の事業説明会での騒動に加えて、真田ウェルネスの疑惑を追及する記事のゲラが出回ったことを受けて、後藤はますます梨央に強く当たります。前回までは梨央のことがよほど嫌いなんだろうなと思っていたのですが、今回の冒頭の後藤の言葉を聞くと、梨央が嫌いというよりも、真田ウェルネスが本当に大切なんじゃないかと感じました。そしてその存在を脅かしそうな危なげな梨央に嫌悪感を抱いているのかもしれません。
後藤はペーパーカンパニーの存在までも嗅ぎ回るしおりについて調べるよう指示していましたが、作中で紹介されたしおりの経歴も少し気になるものでしたね。大学の休学期間、何が起きていたのでしょうか。しおりも何らかの関係があるのでしょうか。
放送日:2021.11.13/視聴率:7.9%
あらすじ
ついに再会を果たした梨央(吉高由里子)と弟の優(高橋文哉)。優は9年間自分がどのような人生を歩んできたか、そして携帯電話の記録動画から自らの罪を打ち明ける。
一方、イヤホン男の住居を割り出した警察は、誠と真田ウェルネスとの関わりや、誠と優が同一人物であることも突き止めていた。さらに、大輝(松下洸平)は15年前に大麻事件を起こした元陸上部員の長嶋(金井成大)のもとを訪ね、事件当夜に関してある重要な証言を得る。
そんな中、真田グループの情報を嗅ぎ回るしおり(田中みな実)について調査する加瀬(井浦新)は、後藤(及川光博)との接点を突き止める。
そして、9年ぶりに優と語り合った梨央は、ある大胆な行動に出るのだった――。
番組HPより引用
感想
今回も涙、涙の感動回でした。達雄を演じる光石さんの演技に引き込まれ、子を守りたい父の覚悟と優しさに涙が止まりませんでしたね。
「覚えてなくても大丈夫!姉ちゃんが優の分まで覚えとく!」そんな風に話していた頃の小さい優の姿はすっかり変わり、梨央を越す背の高さにまで成長した優。自分が何をしたか知ってしまった優が、迷惑をかけたくなくて家を飛び出したものの、最愛である姉、梨央を後藤から守るために情報屋として近づいたことが明らかになりました。
やったのは俺だと話す優に「優はやっとらん、何もしとらん」と優を庇い、目に涙を溜め話す梨央。自分に対しても、優に対しても言い聞かせているようにも聞こえました。ずっと会いたかった優が、まさか昭までも殺してしまったのかという動揺とやっと会えたという嬉しさが入り混じる梨央の心の動きが切なく感じます。
一方、当時薬物騒動を起こした長嶋に会いに行った大輝。友達を疑うこと嫌になったりしないのかと聞かれ、刑事の仕事を「向いてるよ」なんて答えた大輝ですが、そんなことしたい訳ありませんよね。同期で同じく刑事になった藤井の存在がこれまでの放送で少しだけ取り上げられたものの、その後特に現れないのが、何か意味があるのではないかと勘ぐってしまいました。次回は藤井についても動きがあるのでしょうか。
放送日:2021.11.19/視聴率:8.1%
あらすじ
加瀬(井浦新)は、警察に連行された優(高橋文哉)と面会し、15年前の事件だけでなく昭(酒向芳)の殺害も自らがやったことだと告げられる。さらに、公園で昭と争った時の様子がイヤホン型カメラに記録されていることを聞き出し、その動画データを解析することに。
そんな中、優の処遇を心配し不安に怯える梨央(吉高由里子)。心配して訪れた加瀬から優が置かれている状況を聞き、優しく励まされながら何とか眠りにつくのだった。
梨央が優のことで後藤(及川光博)や兄・政信(奥野瑛太)から社長としての責任を追及される一方で、加瀬が民間の科捜研に依頼していた動画データの解析が完了。加瀬はある疑問を抱く。また大輝(松下洸平)ら警察も、優の証言による裏取をもとに現場周辺で聞き込みを進めるが…。
番組HPより引用
感想
冒頭、認めたくなかったことと向き合う時が来たと語った梨央と同じく、優が犯してしまったかもしれない罪と向き合わなければならないという緊張感のある回となりました。そして、終盤の梨央と大輝のシーンは切なさが込み上げ、2人が結ばれることへの大きな壁と共に、最愛の存在を守ることの難しさを感じさせられました。
まずは優の無実が証明されたこと、ほっと安心しました。梨央の出したSOSに了解という返事一つで全てを包み込み、優の無実のために走り回った加瀬の存在が本当に心強かったですよね。梨央へのフォローだけでなく、警察、検察への働きかけも含め本当に頼りになる存在でした。そして、優が警察から釈放された時に、梨央と優、そして加瀬の3人が抱き合うシーンは心が温まりましたし、この3人が本当の家族なんじゃないかと思わせるほどの、加瀬の優しい眼差しがありました。
動画の解析により、優が突き落とした池と昭が亡くなっていた池が違うことが明らかになったこと、目撃者も浮上し、優が池に突き落とした後も昭が生きていたことが判明するという展開はテンポ良く、臨場感もありました。
また、被疑者である優の無実を証明するために、本来なら許されるわけがない立場の大輝が動いてくれたことも大きかったですよね。上司、山尾からは釘を刺されていたはずなのに、梨央のため、優のために動いて2人を守りたいという思いが溢れていたように思います。目撃者から昭がまだあの時生きていたという証言が聞けた時の大輝の顔は希望が見えたという喜びの顔でしたね。
放送日:2021.11.26/視聴率:8.8%
あらすじ
梨央(吉高由里子)の前に現れたしおり(田中みな実)は、真田グループの不正について追及する。話が見えない梨央はその場を去るが、しおりが自分や優(高橋文哉)のことを昔から知っていたような口ぶりに違和感を抱いていた。
加瀬(井浦新)の尽力によって昭(酒向芳)の死には関与していないことが証明された優は、梨央と一緒に暮らすことに。さらに、加瀬の言葉で前向きに生きることを考えるようになり、新薬の治験を受ける決意をする。
一方、大輝(松下洸平)と桑田(佐久間由衣)は、15年前の事件の捜査から関係者として浮上したしおりと接触。15年前のある恨みが昭殺害事件につながった可能性があることを掴むが、しおりには事件当夜のアリバイがあった。
さらに、しおりは真田ウェルネスが経営する老人ホームに出入りし、真田グループの不正を執拗に追う。そんな彼女に対し、後藤(及川光博)は再び取材をやめさせようとするが・・・。
番組HPより引用
感想
しおりの心の内が語られた今回。最後には新たな死により急展開を見せました。15年前のような梨央と大輝の関係が見れたことへの安堵感と、この2人の関係がまたも崩れてしまうのではないかのいう不安も付き纏い、未だ見えない事件の真相も気がかりなまま。梨央が信頼する誰かが犯人だとすれば悲しい結末であることは間違いなく、そんな展開が訪れないことを願うばかりです。
昭の件について不起訴になった優。康介の事件についても当時9歳の優は立件されず‥。梨央の最愛である優は、梨央を最愛とする大輝や加瀬の存在に守られた形となりました。代償かのように、大輝は所轄の生活安全課に異動を命じられ、捜査から離れることになりましたが、今後どういった形で事件に関わっていくのでしょうか。
また、優が治験を受ける展開は、梨央の長年の夢が実現へと向かいつつあり希望が持てました。俺なんかが受けていいんかなと躊躇う優に、「資格は誰にだってある。大事なのはどう生きていくかだ」と加瀬が声をかけました。加瀬の存在は梨央にとってだけでなく優にとっても大事なものであることを示していましたよね。かつて加瀬が弁護士を志した時と同じ様に、加瀬みたいな弁護士になりたいと話した優の気持ちが、梨央と同じように嬉しく思ってしまいました。
放送日:2021.12.3/視聴率:7.9%
あらすじ
しおり(田中みな実)の遺体が発見された――。現場の状況から雑居ビルからの転落と考えられたが、昭(酒向芳)殺害事件の参考人となっていたタイミングだったこともあり山尾(津田健次郎)は事件性を疑う。
出社した梨央(吉高由里子)は、秘書の児島(宮下かな子)からしおりと後藤(及川光博)がもめていたようだと聞かされる。しかし、その後藤とは加瀬(井浦新)も前日から連絡が取れず、行方を掴めずにいた。
しおりが亡くなる前日、彼女と会っていたことで警察から事情聴取を受けることになった梨央。そんな彼女を、捜査本部を外されて所轄の生活安全課に異動になっていた大輝(松下洸平)が訪ねてきた。大輝の母が送ってくれたという故郷の酒を飲む二人の間には穏やかな時間が流れ、とある約束を交わす。
一方、しおりの周辺を捜査していた桑田(佐久間由衣)は、上司の山尾から、事件に関するネタを大輝からうまく聞き出すようはっぱをかけられてしまう。気が進まない中大輝のもとを訪ねる桑田は、かつての相棒に捜査の協力を懇願する。
そんな中、加瀬は梓(薬師丸ひろ子)と今後の策を練っていた。梓から後藤が向かうと思われる場所を聞いた加瀬は、早速梨央と向かうことに・・・。
番組HPより引用
感想
鍵を握る5本の赤い万年筆。疑わしいのは誰なのでしょうか。残り2話となり、ますます目が離せない状況となりました。
しおりが遺体で発見された前回。山尾は昭についての殺人事件の参考人に浮上してきたしおりの死を他殺ではないかと睨んでいました。桑子に大輝からネタを引き出せと圧力をかけるブラックな部分も映し出された山尾が、何か裏で知っていることがあるのでしょうか。
また、生活安全課に異動になった大輝へと送られてきた母からの地元のお酒。梨央と2人でそのお酒を楽しんだ帰り道、「この前、これからのこと考えようって言った。2人で考えよう。」と大輝は切り出しました。そして、「先のこと考えたい相手は他にはおらん」と電車にかき消されそうになりながらも話す2人。故郷の方言で話し、屈託のない笑顔を見せる2人の平穏な時間と、手を繋ぎ、やっと想いを通わせた2人の幸せが続くことを願ってしまいます。
一方で、後藤が寄付金を不正利用していこと、しおりが後藤にそのことを迫っていたことを知った梨央。後藤は、寄付金の不正利用は自分1人でやったと話しましたが、「あの場所が私の全て」と会社のことを語る後藤は1人で罪を被ろうとしているのではないでしょうか。
また、後藤と同じように、孤独を経験していた加瀬は、そんな後藤に寄り添おうとしていました。2人は似たような境遇の中、真田家に迎え入れられ、梓を始めとする真田家を守り続けた存在でもあります。やはり梓の関与もあったのではと疑いたくなりました。
放送日:2021.12.10
あらすじ
昭(酒向芳)の遺体と一緒に池から発見されたウェルネスホームのペンは、梓(薬師丸ひろ子)が会社設立の記念品として作った特注品だった。持っているのは梨央(吉高由里子)、加瀬(井浦新)、後藤(及川光博)、政信(奥野瑛太)、梓の5人。警察はその中の誰かが事件の時に落とした可能性があるとにらんでいた。
同じ頃、富山県警の藤井(岡山天音)が、捜査一課からはずれた大輝(松下洸平)を訪ねて来る。いつものように軽口をたたくが、帰り際、藤井が何かを言いかけてやめたことに大輝はひっかかる。
政信が社長を務める真田ビジネスサービスの30周年記念パーティーの翌日、真田ウェルネスの寄付金詐欺疑惑と、しおり(田中みな実)の不審死に関する週刊誌のスクープ記事が出て・・・。
番組HPより引用
感想
「彼女のため、会社のため、私がしたことに後悔はない。」冒頭の梓の言葉は、梨央を、そして真田ファミリーを守る母としての強い言葉だったように思います。そしてその言葉の通りに家族を守り抜いた梓は、潔くてかっこよく、母としての強さを見せてくれたように思いました。さらにラストシーンは衝撃の展開となり、最終話に向けての期待と不安が広がりました。
昭の遺体と一緒に発見された赤いペンは梓が特別に用意したもので、持っているのは梓の他に、梨央、政信、後藤、加瀬という事実が語られた前回のラストシーン。この5人の中に事件の真犯人がいるのかもしれないという緊迫感の中、物語は展開されていきました。
まずは加瀬が赤いペンを持っていてくれたことに安心しました。その代わりに見当たらないと話した梓はやはり事件に関わりがあるのでしょうか。
その一方で、富山県警にいる藤井が、大輝を訪ねてやってきました。捜査一課を外されたことを、「落ち込みすぎて夜しか眠れん」と戯けて見せた大輝(笑)東京に出てきた理由を聞いた大輝に藤井が口籠もっていましたよね。後に、梓といるところを大気は目撃していましたし、どんな繋がりがあるの気になるところ。藤井の存在がずっと不穏な空気を漂わせているようにも思えますし、梨央に近くない存在の藤井が犯人であってくれたらいいのにという希望すら持ってしまいます。
放送日:2021.12.17
あらすじ
ついに、すべての真実が明らかに...!
番組HPより引用
それぞれの最愛…そして梨央が下す決断とは――?
感想
今季、最も期待作であり、最も注目を集めていたであろう『最愛』もついに最終話。「それぞれの最愛のために」と銘打ってあっただけに、まさにそれぞれが最愛の存在を守り抜こうとする切なさに胸が打たれる最終話となりました。
詐欺容疑で逮捕された梓に加え、後藤は転落事故。梨央は会社の信用を取り戻すことが償いだと語りました。そして、前回最も心をかき乱してくれた「15年前、本当は事件の現場におりましたよね?」と大輝に放たれた藤井の一言。「そっちの事件はもう終結しとるやろ?」と大輝は返し、顔の硬直具合が、本当に大輝が事件に関わっているのではないかという疑念を強め、不安が募ります。
視聴者、誰もが気になっていた達雄の共犯者の存在。富山県警で刑事を務め、事件にも思い入れの強かったであろう藤井は、達雄に罪を被せ、罪を逃れた者がおったなら許せんことだと話しました。梓に会っていた理由もそのためだと明かされ、藤井が共犯説も一気に薄まります。
そして、登場した青木はあの晩、達雄が誰かと話しているのを見たと証言。寮に出入り出来て、アリバイがない大輝を疑うのは筋が通っていましたよね‥。「梨央と優のために手を貸す、犯罪を躊躇わないのは誰か‥。」と藤井は詰め寄り、本当に大輝が関わりがあるのか‥とあり得ないと思っていたはずなのに不安な展開となりました。
最愛番組情報
今期の金曜10時のTBSドラマは、吉高由里子さんが主演を務める『最愛』がスタートします。
殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央(吉高由里子)と、梨央を追うことになった刑事に宮崎大輝(松下洸平)、梨央を支える弁護士の加瀬賢一郎(井浦新)の3人を中心に繰り広げられる完全オリジナルのサスペンスラブストーリー。先が読めないオリジナルドラマの醍醐味が堪能できそうです。
2017年4月期に同枠で放送された『リバース』の制作陣が再集結。さらに、2014年にドラマ化された湊かなえ原作『Nのために』でタッグを組んだ脚本・奥寺佐渡子、監督・塚原あゆ子、プロデューサー・新井順子も参加しており、『Nのために』がTwitterのトレンド入りを果たすなどして大注目の作品となっています。

名作の予感を期待せずにはいられないストーリーとキャスト陣
15年前。2006年の岐阜県白川郷。東京の大学の薬学部を目指す高校3年生の梨央は白山大学陸上部男子寮の寮夫として働く父・達雄に代わり、弟・優の面倒をよく見る、寮の看板娘的な存在。梨央は陸上部のエースである大輝に想いを寄せ、大輝もまた梨央を想っていたのですが、父が不在のある晩に起こった事件をきっかけに運命は大きく変わっていきます。
その後、父の死をきっかけに、母の元に上京し、女性実業家として成長を遂げた梨央。当時の記憶を封印し大人になった梨央でしたが、再び事件が動き出しました。
そして、殺人事件の重要参考人となった梨央の前に現れたのは、刑島になった初恋相手の大輝。15年前とはすっかり変わり、別人のような梨央に戸惑いを覚えながらも、再び惹かれていく大輝。犯人かもしれない梨央とどんな風に向き合っていくのでしょうか。
また、梨央の会社の法務部に所属した弁護士の加瀬も梨央が上京時からずっと梨央の側におり、警察や世間から疑いの目を向けられる梨央を守り抜こうと奮闘します。梨央をめぐる大輝と加瀬の関係にも注目したいです。
梨央の母で真田ホールディングスの社長・真田梓役に、薬師丸ひろ子さん、真田ウェルネスの専務、後藤信介役に及川光博さん、フリーライター橘しおり役に田中みな実さんなど脇を固める俳優陣も豪華。
事件の真相は一体どこにあるのか。サスペンスでもありラブストーリーでもある『最愛』。最も愛する人のために起こったであろう悲劇を見守りたいと思います。作中、絶妙なタイミングで流れる宇多田ヒカルさんの主題歌「君に夢中」も最高◎
宇多田ヒカルさんは昨年日テレの『美食探偵 明智五郎』の主題歌を担当していましたが、TBSでは久しぶりだった気がします。調べてみると、2017年夏ドラマ『ごめん、愛してる』以来ですね。金曜ドラマでは初めてだそうです。
今期の期待作です!
放送局・放送日程
放送局 | 放送時間 | 放送開始日 |
---|---|---|
TBS系 | 金 22:00 | 2021年10月15日 |
視聴率
平均視聴率 8.4%
スタッフ
- 【脚本】
- 奥寺佐渡子、 清水友佳子
- 【演出】
- 塚原あゆ子、山本剛義、村尾嘉昭
- 【音楽】
- 横山克
- 【主題歌】
- 宇多田ヒカル「君に夢中」
- 【編成】
- 中西真央、東仲恵吾
- 【プロデューサー】
- 新井順子
- 【制作】
- TBSスパークル、 TBS
キャスト
- 主要人物
- 真田梨央:吉高由里子
- 新薬の開発を行う「真田ウェルネス」の代表取締役社長。連続殺人事件の重要参考人。
- 宮崎大輝:松下洸平
- 連続殺人事件を捜査する刑事。梨央の初恋の相手。
- 加瀬賢一郎:井浦新
- 「真田ウェルネス」法務部に所属する弁護士。弁護士としてサポートするうちに梨央に思いを寄せるようになる。
- 真田ホールディングスの関係者
- 真田梓:薬師丸ひろ子
- 梨央の母。「真田ホールディングス」社長。
- 後藤信介:及川光博
- 「真田ウェルネス」専務。
- 真田政信:奥野瑛太
- 「真田ビジネスサービス」社長。梨央の兄。
- 児島彩夏:宮下かな子
- 「真田ウェルネス」秘書。
- 梨央の親族
- 朝宮達雄:光石研
- 梨央の父。梓と離婚後、梨央を連れ地元・岐阜に戻り、縁あって再婚。
- 警視庁
- 桑田仁美:佐久間由衣
- 所轄の若手刑事。今回の連続殺人事件で初めて大輝とコンビを組む。
- 山尾敦:津田健次郎
- 警視庁捜査一課係長。
2021年秋ドラマSchedule
- フジテレビ系 21:00~ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~
- フジテレビ系 22:00~アバランチ
- NHK総合 22:45~古見さんは、コミュ症です。
- NHK総合 22:45~阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし
- テレビ東京系 23:06~じゃない方の彼女
- TBS系 24:40~この初恋はフィクションです
- フジテレビ系 24:45~スイートリベンジ
- フジテレビ系 24:45~ギヴン
- フジテレビ系 25:25~いとしのニーナ
- フジテレビ系 25:25~花にけだもの
- 日本テレビ系 24:59~サムライカアサン
- 日本テレビ系 25:59~あなたの番です(再放送)
- フジテレビ系 25:45~他人は地獄だ
金曜ドラマ
2022.01 | 妻、小学生になる 主演:堤真一 |
2021.10 | 最愛 主演:吉高由里子 |
2021.07 | #家族募集します 主演:重岡大毅 |
2021.04 | リコカツ 主演:北川景子・永山瑛太 |
2021.01 | 俺の家の話 主演:長瀬智也 |
2020.10 | 恋する母たち 主演:木村佳乃 |
2020.09 | キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木 主演:山田涼介 |
2020.06 | MIU404 主演:綾野剛・星野源 |
2020.01 | 病室で念仏を唱えないでください 主演:伊藤英明 |
2019.10 | 4分間のマリーゴールド 主演:福士蒼汰 |
2019.07 | 凪のお暇 主演:黒木華 |
2019.04 | インハンド 主演:山下智久 |
2019.01 | メゾン・ド・ポリス 主演:高畑充希 |
2018.10 | 大恋愛〜僕を忘れる君と 主演:戸田恵梨香 |
2018.07 | チア☆ダン 主演:土屋太鳳 |
2018.04 | あなたには帰る家がある 主演:中谷美紀 |
2018.01 | アンナチュラル 主演:石原さとみ |