最愛第3話 感想 ※ネタバレ注意
前回のラストシーン、大輝から「友達として話したい」と言われた梨央。近所の馴染みの鉄板焼き店へと向かいます。消息不明だと思われていた優が月に一度は連絡をくれているということには少し驚きましたが、優から届く「僕は元気です。」というメッセージのポストカードにおはようと声をかける梨央の姿が優をどれだけ心配しているのか表していましたよね。
梨央は事件について、御守りはもらったその日に無くしてしまったこと、昭に真夜中に呼び出されたことなどを大輝に素直に話しました。大輝が確認する足取りから見ても矛盾はなく、犯人ではないだろうと考えられます。そんな中、梨央のことを、何考えているのか、どう暮らしているのかほぼ不明だと語る大輝には、知らない顔を見せる梨央にもどかしさを抱いているように感じました。話したくないことがあってそこを避けてる気がするという大輝の勘は当たってしまうのでしょうか。
時を遡り2012年、人を殺したという記憶を取り戻した優は梨央の前から姿を消します。梨央を守るために、兄弟であることを捨てたいと話した優に「私のせいで、優が幸せじゃなくなった。」と梨央。この時の優の気持ちはもちろんですが、梨央の気持ちを思うと胸が痛いですね。何も出来なかったと悔やみ、泣き崩れる梨央を見守り優しく声をかける加瀬。梨央の後ろ姿からも伝わる悲しみは計り知れず、吉高由里子さんの演技力には毎回感心させられてしまいます。
そして2021年、真田ウェルネスで行われた事業説明会。脅迫メールが届き、後藤は中止を進言しますが、優のためにも新薬開発をなんとしても成功させたい梨央は断行。しかし、やはり襲われるという事態になってしまい加瀬が体を張って梨央を守りました。騒ぎに駆けつけたマスコミが囲む中、会社の業績を盗んだ、人殺しだと騒ぐ犯人に、少し黙っておけと押さえつける大輝は、警察としてというよりも、梨央を守りたいという気迫を感じましたね。
「人に見返りを求めてはいけない。求めなければ、誰かを憎むことも蔑むこともない。それが生きていく上で大事だと教えてくれた。」冒頭そんなことを語った加瀬。早くに両親を亡くし、真田家という新しい家族の一員となった加瀬は、逃げ場がなく迷い込んできた梨央が同志のように思えたのかもしれません。そして、その思いが同志以上のものになるのにも時間はかからなかったのではないでしょうか。襲われた梨央を守るため、躊躇なく身体を張る加瀬はかっこよかったですね。
昭にも脅されていたのかと尋ねる大輝に「本当に友達として話せたらいいのに」と話す梨央は「優がいて、お父さんもいて、周りはみんな優しくて、何も怖くなかった。」とこぼします。「ずっとどうしとるんか、気になっとった」と大輝も語りかけ、2人がやっと本音の部分を少し話しました。見つめ合う2人、立場上かわせない言葉もあったでしょうし、もどかしく切ないシーンでした。2人はどんなことを感じたのでしょうか。
そして、最後には昭にお金を渡したのがあの情報屋であることが明らかになりました。さらに昭の殺害された公園付近の防犯カメラにも、情報屋は映っており、ますます怪しさが。優が梨央を守るために?と思ってしまうのは単純すぎるのでしょうか。次週も気になりますね。
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