最愛第4話 感想 ※ネタバレ注意
冒頭の語り部分、自分を受け入れてくれたこの場所を何よりも大切に思うと語る後藤。まずはこの語りに後藤が登場したことが驚きでした。後藤にとっての最愛は、真田グループ、真田ウェルネスなのでしょう。家族も友人も恋人もいない人間を、受け入れてくれたと話していましたが、後藤の過去はどんなものなのでしょうか。
前回の事業説明会での騒動に加えて、真田ウェルネスの疑惑を追及する記事のゲラが出回ったことを受けて、後藤はますます梨央に強く当たります。前回までは梨央のことがよほど嫌いなんだろうなと思っていたのですが、今回の冒頭の後藤の言葉を聞くと、梨央が嫌いというよりも、真田ウェルネスが本当に大切なんじゃないかと感じました。そしてその存在を脅かしそうな危なげな梨央に嫌悪感を抱いているのかもしれません。
後藤はペーパーカンパニーの存在までも嗅ぎ回るしおりについて調べるよう指示していましたが、作中で紹介されたしおりの経歴も少し気になるものでしたね。大学の休学期間、何が起きていたのでしょうか。しおりも何らかの関係があるのでしょうか。
一方、警察では昭に500万円を渡した男を捜索しています。大輝と桑田が、梨央と加瀬に心当たりがないかと任意で聴取にやってきたかと思うと、さらに加瀬の当時のアリバイまで確認しようとしたのには驚きました。また、このシーン、桑田が加瀬と梨央が交際しているのかと聞き「家族です。」と立ち上がり動揺を見せた加瀬が印象的でした。さらに、梨央がこのタイミングで全てを失うようなことする愚かな人間じゃないと語り、任意なら私を通せと強気の加瀬と、大輝のバチバチとした雰囲気も見応えのあるシーンでしたね。
充電切れたままの梨央を心配して、自宅まで駆けつけた加瀬。加瀬の一挙一動は梨央がどれだけ大切なのか語らなくてもわかってしまいます。その後、気にも留めず着替え出す梨央にたじたじするのも加瀬らしかったですね。
梨央と大輝の2人きりのシーンは、これまでの緊張感が嘘のように、方言とともに、昔のままのような2人の姿がほっこりと‥。「本当は全てを打ち明けてしまいたい。その背中を呼び止めて、ずっと言えなかったことを、全部。」そう話す梨央の心の声がすごく切なかったです。あの晩のこと、優の携帯に残されていたあの動画のこと全て話せてしまったらどれだけ救われるのか。だけど、梨央には守るべき最愛の弟、優の存在があり、刑事になってしまった大輝には、やはり全てを話すことは出来そうにありせん。
「だいちゃん、私をやっとらんよ。」と話す梨央に「信じるよ、お前やないってことを。俺が証明する。」と答え、抱きしめ返したいはずの大輝は、拳をぎゅっと握り、耐えていました。赤信号が青に変わり、歩き出す2人。並んでではなく、大輝の後ろ姿について歩く形で。
そして、やはりあの情報屋は優でしたね。またも想像よりも早く明かされました。その後の優と梨央の再会のシーンは、涙なしでは見られませんでした。宇多田ヒカルさんの主題歌の流れるタイミングも絶妙でしたよね。一生会わないつもりだったと話す優が、梨央に会い「ごめんな。やったのは俺なんや。」と衝撃的な告白もありました。4話にして犯人が明かされたあたりはまだ何か隠された真実があるのでは疑いたくなりますし、記憶を失う優を誰かが利用しているのではないかとも思ってしまいます。どんな秘密が隠されていようとも、梨央を取り巻く環境がどうか平穏であってほしいと願ってしまいました。
一方で、優が昭を殺したことを知ってしまった大輝はきっと、優を捕まえるべく動きだすはず。優を守りたい梨央と、梨央を守りたい加瀬、そして真実を明かすことで梨央を守ろうとする大輝。それぞれがそれぞれの最愛の相手を思い、交差する思いはどんな展開を呼ぶのでしょうか。次週も楽しみです。
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