最愛第6話 感想 ※ネタバレ注意
冒頭、認めたくなかったことと向き合う時が来たと語った梨央と同じく、優が犯してしまったかもしれない罪と向き合わなければならないという緊張感のある回となりました。そして、終盤の梨央と大輝のシーンは切なさが込み上げ、2人が結ばれることへの大きな壁と共に、最愛の存在を守ることの難しさを感じさせられました。
まずは優の無実が証明されたこと、ほっと安心しました。梨央の出したSOSに了解という返事一つで全てを包み込み、優の無実のために走り回った加瀬の存在が本当に心強かったですよね。梨央へのフォローだけでなく、警察、検察への働きかけも含め本当に頼りになる存在でした。そして、優が警察から釈放された時に、梨央と優、そして加瀬の3人が抱き合うシーンは心が温まりましたし、この3人が本当の家族なんじゃないかと思わせるほどの、加瀬の優しい眼差しがありました。
動画の解析により、優が突き落とした池と昭が亡くなっていた池が違うことが明らかになったこと、目撃者も浮上し、優が池に突き落とした後も昭が生きていたことが判明するという展開はテンポ良く、臨場感もありました。
また、被疑者である優の無実を証明するために、本来なら許されるわけがない立場の大輝が動いてくれたことも大きかったですよね。上司、山尾からは釘を刺されていたはずなのに、梨央のため、優のために動いて2人を守りたいという思いが溢れていたように思います。目撃者から昭がまだあの時生きていたという証言が聞けた時の大輝の顔は希望が見えたという喜びの顔でしたね。
加瀬にそのことを聞き、大輝の立場が悪くなったら嫌だと会うのを最後にすると決意した梨央。15年前も大輝に迷惑をかけたくないという思いから打ち明けることが出来ないままに離れてしまいましたが、久しぶりに会えた2人はまた離れ離れになってしまうのでしょうか‥。大輝の「勝手に決めんな」と小さく呟いてからの、叫びながらの「勝手に決めんな。」はすごく印象的でした。かっこよすぎてましたね。
また、この歩道橋のシーンは梨央が白川を離れ東京に向かった時の光景が思い浮かびましたよね。あの時はすれ違った2人でしたが、今回は大輝が追いつき抱きしめることが出来ました。刑事という立場を超えて梨央を抱きしめた大輝の抑えきれなかった感情がすごく切なくて‥。無理やり作り出した笑顔で「じゃあね」と去ろうとする梨央に、「梨央」と呼びかける大輝の表情や声、余韻も素敵でしたね。松下洸平さんの演技力に毎回感心させられます。
さらに今回は、橘しおりが15年前の康介が起こした暴行事件の被害者であることもわかりました。だけどなぜ、梨央や真田グループにここまで執着するのでしょうか。殺されでもしなきゃ世間に注目されない自分と、何もしなくても注目を浴びる梨央。そんなの不公平だと後藤に話したシーンがありましたが、そんな感情のみでここまでの執着はなかなか信じがたく、15年前のあの事件で、まだ語られていない何かが関係しているのではと思ってしまいました。
今思い返せば1話目の初め、流血を浴び警察に連行されそうな梨央の姿がありましたが、このシーンはどこに繋がるものなのでしょうか。白衣を羽織っていたから会社内ですかね?まだ悲しい出来事が待っているのかと思うと辛いです‥。そして、昭を殺害したのは誰なのかという疑問も残ったまま‥。ラストに迫ってきたしおりは梨央に何を語るのか‥。本当に目が離せません。
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