恋せぬふたり第2話 感想 ※ネタバレ注意
「私と恋愛感情抜きで家族になりませんか?」と持ちかける咲子に「僕のこと舐めてます?」と返した羽の続きはどうなったのかと気になる前回のラストシーン。
今回、咲子は意図せずではあるものの、アロマンティックアセクシャルであることを家族に打ち明けることになりました。ずっと葛藤を抱えていたであろう咲子に、今回も羽がかけた言葉は心を温めるものとなったように思います。
「こうして知り合えたことに奇跡的な何かを感じている。初めてだった。もやもや一切しない、そのままの自分でいられた。」と空と出会った嬉しさを熱弁する咲子。
今まできっと、自分がアロマンティックアセクシャルということに気が付かず、もやもやすることがたくさんあったんでしょうね。どうして自分はこうなのか、どこか人としておかしいのだろうかと悩んでいた分、それを分かり合える存在がすぐ側にいたことは、咲子にとって自分を認めてあげられるような温かさがあったのだと思います。
始まったお試し生活。1週間経過して、家事も完璧な羽。一緒にいて不快か快適か、そもそも、一緒にいる意味はあるのか感覚の確かめ合いの期間だと話した羽に対して、「せめて家のことやらせてほしい、頑張るので!」と2人の生活がうまくいくように頑張りたいと咲子は話します。
この時、羽は「一緒にいて頑張るのは違うと思う。」と返し、羽の考え方にはやはり惹かれるものがありました。
また、咲子の母親が咲子が一緒に住んでいる相手が恋人だと疑わない様子を受けて、「家庭を持って一人前って何を根拠に言うのだろうか。多数の意見を正しいと押し付けてくる家族最高信者、恋愛至上主義や、私の言うことは絶対って言う親は全部、ぽい!」と羽は話します。
珍しくあらぶる羽の言葉に咲子でさえも少し驚いていましたが、咲子が見ていたブログの羽の言葉そのものだったのかも知れませんね。羽が両親と縁を切っていることも今後何か触れられるのでしょうか?
蟹に釣られた羽(笑)が咲子の恋人として、咲子の実家へ。途中、妹夫婦に急かされ、手を繋ぐ状況となった時の、無理する羽の表情や、手の動き。さすが高橋一生さんでしたね。
そして、やってきた咲子宅。たくさんの家族写真に囲まれたリビングに家族最高信者の家族たち。恋愛をすることが「普通」だと思っている家族を前に、羽はどんな風に振る舞うのかと気になる展開でした。
途中、買い忘れたポン酢を買いに行く母と咲子。
ずっと咲子の恋愛事情を心配していた母親は「恋しない人なんていないわけだし心配しすぎだったかな」と話しました。咲子の顔は家族に嘘をついていることへの葛藤からか複雑そうでしたよね。自分の本来の姿でないこの状況を、家族たちが良かったと安堵していることへのやるせなさもあったように思います。
2人が帰宅すると両親と縁を切っていることを羽が話していました。「幼い頃捨てられて、僕も捨てた。」と。家族最高信者からすれば、これもすごく衝撃的だったんでしょうね。
妹夫婦が放った、「お姉ちゃんと、普通に幸せになればいい。」という言葉をきっかけに咲子が爆発してしまいました。この時の咲子の表情、すごく上手。細かい心情がすごく丁寧に伝わりました。
そして、咲子は家族にアロマンティックでアセクシャルスだと打ち明け、羽とは付き合ってないし、恋愛感情もないと告白しました。
教師でもある妹の旦那が、「LGBT的な?あれですか?」と聞きますが、「あれって何!?あれだったら何かわるいの!?」と反論。この時のあれは嫌なことを指す「あれ」にしか聞こえませんでしたよね。咲子の怒りたい気持ちは無理もないです。
さらに、「家族の前で嘘ついて、高橋さんにも嘘つかせて大切な人の前でもやもやするのはもうやだ。」とずっと抱えていた感情が爆発。咲子は家族も大切だから、嘘をつきたくなかったんですよね。羽に対しても自分を偽らせるような言葉をずっと言わせてしまっていることも歯痒かったのだと思います。
しかし、咲子の必死な叫びも、家族がすぐに受け止めることは出来ませんでしたね。口を開いた母親は「試しに一度付き合ってみるのは?恋が芽生えるかもしれない。恋愛感情のない男女が家族になる理由ある?」と。咲子の悲しそうな表情はこちらも胸が痛みました。
また、父親は「無理に、恋だの結婚だのしなくていい、お前が何者でも俺の娘なのには変わりない、とにかくうちに帰ってこい。」父親の発言は途中まで、咲子のいい理解者なのかと思いました。咲子の表情も少し期待が見えていましたよね?だけどやっぱり父親も父親でしたね‥。
家に帰り、家族にあんなに怒るつもりなかったと話した咲子に「自分がどうありたいかわからなくなるより、良かったんじゃないですか?」と羽は励ましました。この時の、羽の「家族を美化しすぎだと思う。でも僕たちの関係を表す言葉が見当たらない。強いて言えば味方かな?」のセリフも印象的でしたね。
家族ではなく味方だと関係を表すのが羽らしい。だけど咲子にとって羽は間違いなく味方なんだろうなと思います。
羽から渡されたアセクシャルに対するアンケートを職場で見ていた咲子へ、同僚の松岡が「今の男やばくないか?」と。そして、振り切ろうとする咲子に「関係あるだろ、だって俺の女だから。咲子。」え!?どういうこと!?衝撃過ぎました。次回も波乱の予感。気になる展開となりました。
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