恋せぬふたり第6話 感想 ※ネタバレ注意
妹夫婦の浮気問題を中心に展開された今回。大人すごろくの道のりがたった一つであると思う、妹のみのりに対して新たな道を進もうとする咲子。
「私たちはベストを目指そう。」と語った咲子と羽が目指す家族はどんな形になるのか。羽が抱えているであろう過去についても気になるものとなりました。
みのりの娘、まやちゃんって監察医朝顔のつぐみちゃんでしたよね?あの屈託のない笑顔を久しぶりに見れて嬉しく思っちゃいました。
結婚、出産、自宅を建て、次は2人目も‥。人生ゲームのように一つずつ、大人すごろくのコマを進めていくみのり。それが普通であり、正しくて、その道を外れることなど許されないと思っていたみのりにとって、大輔の浮気は大誤算ですよね。
離婚という、その道から外れる選択をすることも、容易く選べるものではありません。
しかし、どうにもならない苛立ちから、「誰かを好きにならないということはこういう苦しみとは無縁。人生楽だよね。そういう何もない人生の方が。」と咲子にぶつけてしまうのは、八つ当たりであったとしても、言ってはいけない言葉を言ってしまったと思います。
それなのに言い返すこともなく、頼りにしてくれて嬉しいと言える咲子は、優しさというよりも、こうやって育ってきたことで飲み込むということが染み付いてしまったのかもしれません。
少しずつ感じていた違和感を押し殺して生きてきて、自分がおかしいかもしれないと言う劣等感から咲子の性格が作られてしまったようにも思えました。
野菜王国をつくることが夢だったと話し、今の生活はベストではないが、ベターではあると語った羽に対して、「じゃあ私たちのことはなるべくベストを目指しませんか?やりたいこと、したいことは全部取りの精神で!」と返した咲子。
この言葉には、今までの家族の中の自分とは違って、ありのままの自分たちで過ごせる場所を2人で目指したいという思いも感じられ、やはり咲子にとって分かり合える家族を作ることは必要なんだろうなと感じました。
そして、冒頭の年越しうどんの話もそうでしたが、羽と過ごす咲子は自分に偽りも無く、ありのままの咲子でいられる居心地の良いものなんだろうとも思いました。
また、前回、咲子から“解散”を告げられた松岡が当たり前のように登場してくれたのも、なんだか嬉しく思えました。
「普通、将来一緒にいたいから家族になるんじゃない?」と話すみのりに対して、「普通も人それぞれだから」と松岡が返してくれたのも、松岡にとって今まで“普通”だと思っていたことが、普通ではない人もいること、それぞれに“普通”が違うことを改めて理解したんだろうと感じるシーンでしたね。
臨月の妻が家庭を守っている間に浮気して、病院で眠っているまやちゃんに上着一つかけられない大輔は、救いようのないクズ感がありました。
しかし、それでも、別れたくないって言われてホッとしてしまうみのりの気持ちも何故か分かってしまうのが、痛いところをついていると思わされましたし、そんな時かけられる、「みのりが大事にしたいもの、大事にしてほしい。みのりがどんな答え出しても絶対応援する。この先の将来、ずっとずっと味方でいる。」という咲子の言葉は、背中を押してくれる強い言葉だったと思います。
ラストは、赤ちゃんを奇跡みたいと言う咲子の顔を複雑な表情で見つめる羽とあの回想部分。可愛いと言いながらも抱っこを遠慮した羽は何か抱えているものがありそうでしたね。
次回は波乱の予感。楽しみにしたいです。
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