DCU第1話 感想 ※ネタバレ注意
DCUは、Deep Crime Unit (潜水特殊捜査隊)の略で、海上保安庁に新設された水中捜査を行う架空の組織です。サブタイトルに「手錠を持ったダイバー」とあるように、地上での操作も行い、犯人逮捕もするのです。
ハリウッドの大手プロダクションと共同制作で、海上保安庁の全面協力で制作されています。1月14日の「ひるおび」では、海上保安庁の長官室から、長官とともに中継しました。海上保安庁のことを知ってもらうチャンスとして、取り組んでいるのでしょうか。
海で何かあったら「118」に電話というのもあまり知られていませんね。1月15日には横浜海上防災基地の一般公開を予定していましたが、新型コロナウィルスの感染拡大で中止になっています。ファンにとってはロケ地に行けるチャンスでしたが......
このドラマのために、横浜流星くん、中村アンさん、高橋光臣さん、岡崎体育さん、土佐兄弟の有輝さんは、スキューバーダイビングのライセンスを取り、体を鍛えていたそうです。阿部寛さんは、30年前にライセンスは取得していますが、このドラマのために再度訓練を行ったそうです。
横浜流星くんは泳ぎが得意ではないということで、がんばって克服したとか。体脂肪が少ない人は浮力がないから泳げないと聞きますから、そういうことでしょうか。以前川口春奈さん主演のアマゾンプライムのドラマ「しろときいろ」でプロサーファーを目指す役を演じた時におぼれたこともトラウマになっていたそうですが、それももう大丈夫だそうです。
ドラマは、阿部寛さん演じるDCUの隊長・新名正義を主人公にとして、DCUの活躍が描かれます。さらに15年前の事件の真実が分かっていくことが一つの芯になっているようです。15年前の海難事故で両親を亡くし、新名に救出されて、新名にあこがれてDCU隊員となった瀬能陽生を横浜流星くんが演じています。2人のバディとしての活躍が楽しみでした。
第1話は15年前の場面から始まります。船の自動運行システムの情報を、陽生の父と海上保安庁の誰かが外部に漏らしたから、瀬能の身柄を抑えろという指示を受けた新名と成合の2人のダイバー。クルーザーでは携帯電話で「やめろー」と叫びながら陽生を海に放り出す父。直後、クルーザーは爆破されます。
新名は成合を探しますが、見つけたのは酸素を口にくわえさせられた陽生でした。「すぐに戻ってくるから」と告げて潜り、クルーザーの中で何かを探す成合。海上に引っ張り上げ、「お前が探していたのはこれか?」と鍵を示すと、「なんでお前が」という成合。
「お前が裏切り者か」という新名。陽生の目の前での会話です。つないでいたひもが引っかかって沈む成合、つないでいた陽生も沈みます。助けようとする新名に首を横に振る成合。自分はいいから子供を助けろという意味でしょう。ここで、新名・阿部寛さんの目のアップ。すごい迫力です。潜水しながら昔を思い出していたのですね。5分以上潜っていました。
中村アンさん演じる、成合の妹・隆子もDCUの一員です。発足を発表しているところに事件の一報があって、現場のダムに向かいます。
サイバー班の神田を演じる趣里さん、なんか既視感があるし、しっくりくるなと思ったら、『レッドアイズ』と似た役割の役でした。
早速、新名のワンマンぶりが発揮されました。白いヘルメットの流星くんがかわいくて、話題になっていました。ほぼすっぴんであろうアンさんもきれいです。水の中の演技、すごいですね。目だけで表情が分かります。
県警との捜査会議でも、ワンマンを発揮して挑発しているかのようです。警視庁公安の清水を山崎育三郎さんが演じています。試写会の際、かわいいとおもしろいと評判でした。立ち方と手の位置ですね。白衣の市川実日子さんは、「アンナチュラル」を思い出します。
新名と市川さん演じる黒江真子は、結婚予定で一緒に暮らしているのですね。「あーん」がかわいかったです。真子は15年前、成合と恋人同士だったのですね。だから真子と隆子は仲が良くて、ちゃんと報告したいのですね。大人の女性2人の仲良しの感じいいですね。
西野は、実力もあって、新名と衝突することも多いです。確かに新名は、わざと人を怒らせるようにしているように見えます。新名を悪く言われ、自分を助けたことも疑うような言葉に怒る陽生です。
陽生の髪は前髪が長くて、邪魔ではないかと思うのですが、表情を際立たせるのに役立っていると思います。ラストもそうでしたが、前髪が顔にかかっていると暗さが増します。オフショットでは、邪魔な前髪を、あとのつかないピンでとめた流星くんの写真がたくさんで、ファンはかわいいと歓喜しています。
両親を亡くして施設で育った陽生を訪ねてくれた新名、思い出しています。でも、子どもに、手段を選ぶな、反則してでもと言うのはどうかと思いますが。陽生は爆発のショックで、救出された時のことを覚えていないから、何も言い返せないと言います。成合は自分のせいで亡くなったと思っています。酸素をくれたからですね。
体育さんいわく、世界一矢印の少ない相関図に、陽生から隆子への「憧れ」があります。憧れのままですよね。2人の間を描く余裕はないですよね。隆子もまた、陽生を見守ってくれていたし、陽生が新名を目指したように、兄と同じ潜水士を目指したのですね。
陸上捜査のあたりはちょっと退屈な感じがしましたが、最後の決定的な証拠のあたりから目が離せなくなりました。中村芝翫さん、歌舞伎の方ですが、悪役が多い気がします。
戦争は生まれ育った故郷を守るためっていうのは、同意できないなと思いました。それもあるかもしれませんが、それだけではないかなと。ダム建設って、難しい話ですね。どうしてもダムが必要ならば、仕方ないこともあるかもしれません。
時間との戦い。船の上の雨の中の4人も大変です。水の中での演技、顔は目だけしか見えていないのに、表情が伝わります。泥炭ってすごいのですね。
DNA登録が違っていたために、別人の遺体と判断されたということですね。根拠はないけど自信があるって、真実は必ず水の中にあるって、水は嘘をつかないって新名の言葉はちょっと「えっ」と思うことも多いです。
ぼくちゃんって、笑ってしまいました。でも、清水も15年前の事件のこと、瀬能のことを知っているのですね。疑っている人がたくさんいます。春風亭昇太さん演じる早川次長も何かありそうです。
瀬能は15年前の事件のことを思い出しましたが、冒頭の新名の記憶とは違っています。新名がスパイで、成合をわざと沈めていて、怖い顔をしています。新名のロッカーから鍵を見つけて、新名に迫ります。明るく快活だった陽生は、新名に牙をむきます。成合に罪を着せて、英雄になったと。予告の「すべて暴き出してやる」は新名に対しての言葉だったのですね、
横浜流星くんのキャスティングの理由はこれですね。いつも何かを背負っている役ばかりです。新名は、お前にそれができるかと、思い出せと挑発しています。
冒頭の新名の回想が嘘とは思えません。陽生は何かを勘違いしているのでしょうか。1話ですでにバディの関係性が崩れて、これからどうなっていくのでしょう。
1話完結の事件を解決しながら、15年前の事件の核心に迫っていくのでしょうか。私の推理では、陽生の父が情報を流していたとも思えません。成合も新名もスパイではなくて、誰かにはめられていて、船を爆破させた、父が電話していた相手がその犯人ではないかと思います。
新名は、真犯人を捕まえようとしているのではないでしょうか。そして、陽生がもっと記憶を取り戻していくと、そのことに気がついて、2人で一緒に真相に迫っていくのではないかと思います。というか、思いたいです。また、信頼で結ばれたバディに戻って欲しいです。
海外とのやりとりをしながら進めるためか、10月から撮影しているのにまだ中盤だと言います。海外での公開についての情報もまだありません。「日本沈没」は、放送直後の配信のために撮影を早く終えていたそうです。ネットフリックスは、全話撮り終わっていることが配信の条件だそうです。日本での放送後、ということでしょうか。
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