DCU第3話 感想 ※ネタバレ注意
先週の時点での予告に、途中から追加された陽生の泣き叫ぶ場面と新名隊長の目に涙を浮かべた悲痛な表情ありました。それを見た誰もが予感したとおり、隆子は殉職してしまいました。
ドラマについてのインタビューで、横浜流星くんが、普通終盤で起きるようなことが序盤で起きていると言っていたのは、このことかと納得しました。先週は、仲の良さそうな陽生と隆子の場面が何度かあって、これはLOVEが生まれるのかと思ったのですが、今週はまた、普通の仲間に戻っている印象でした。
大事な証拠を車中に放置し、海保以外の人に車の鍵を貸したことは、観ている誰もが軽率だと感じる行動でした。一般の人でも、よほどの人でない限り、鍵は貸しませんし、大事なものは車の中に放置しません。証拠品は奪われてしまいました。
まじめな実習生に見えたサンチェスは、サンチェスに成りすまして入国したテロリスト・ロペスでした。ブラックバタフライ、15年以上前からある、打倒アメリカの国際テロ組織です。耳の後ろにチップを埋め込んで、GPSで仲間に居場所を知らせたり、マイク機能で会話は全部本部に聞かれていると言います。まるで、未来のスパイのような話です。
ブラジルでは駅を爆破した凶悪犯ということです。まじめで純粋な技能実習生は、周りを信じさせるための演技だったということですね。陽生も、新名も、隆子もまんまと騙されてしまったのですね。殺人事件に巻き込まれることは、想定外だったのでしょうが...
公安の清水、なかなか嫌味な人で独特の話し方ですが、山崎育三郎さんが演じているためか、嫌いになれません。「捕まえなくていいから、今度は逃がさないでください。」ってひどい言い方です。
隆子は、冷静さを欠いていました。新名はこの件から隆子を外し、デスクワークを命じます。さらなるミスの積み重ねと、そして、今回のような隆子の命の危険があることも心配してのことだったのかもしれません。
自分の正義感と使命感のみで動き、隊長命令も聞こうとしないところが共感できません。兄の言葉として、冷静であれと伝えても、聞き分けがありません。迷惑だとまで言ったのは本心ではないのでしょう。
差し入れを持って現れた陽生との関係も、先輩と後輩、姉と弟の域を超えてはいませんでした。翌日もうれしそうに隆子を尋ねる陽生でしたが、そこにはもうすでに森田と大友がいました。隆子が大好きなコーヒーを持って。ちょっと残念そうな、でも、仲間と一緒の隆子を観て何か思っているような陽生です。そした、西野もまた、同じコーヒーを持って来ていましたが、4人の姿を見て声はかけませんでした。いいチームです。
ロペス(サンチェス)は、島田のスマホにチップを埋め込み、情報をそのチップに保管していたのでした。島田が海に潜っている間に捜査していたのだろうと考えられました。だから泳げないふりをしたのだということもわかりました。それを回収するためにスマホを盗んだのですね。その中に海保の座標値があり、爆破するつもりではないかと思われました。
国際テロ組織の人間なのだから、いろんなことを想定して訓練を受けているからうまいものですね。わざと自分の情報を見つかるようにするなんて。海保を爆破すると思わせて注意を引いて、国外逃亡を図るなんて、なんて人騒がせなのでしょう。
マリアはつかめないけど、ロペスよりも上手なのかもしれません。あのダイビングで溺れた人が関係しているのでしょうか。マリアを逮捕しました。犯人に手錠をかけたいと言った隆子の夢はこんなところでかなってしまいましたね。
SNSでは命令に背いた単独行動に、同情できないという声もあります。西野と瀬能が追います。一度は新名の言うことを聞いたのに、やはり追いかけてしまいました。ロペスの船が境界を越えて一度は停止したものの、その後、もう一度すべてを捨てて、追う決意をさせたものは何だったのでしょう。冷静に考えるとただの自分勝手な人になってしまっています。組織の一員としてはふさわしくないように思います。
最初から仲間はロペスを殺すつもりだったのでしょうか。もう、ロペスには用はないということ。隆子はロペスの携帯で何を見たのでしょう。隆子を襲った犯人はウェットスーツを着ていました。操縦されなくなったロペスの船は、潮の変化で日本の排他的経済水域に流れ着いたので、西野と陽生の捜査は容易になったのでしょう。
銃を構えて船に乗り込む西野と陽生。DCUってこういうことですね。隆子の死を告げるのは陽生の表情の変化、涙と心の底からの叫びでした。そして、新名の苦しい表情。
一番涙を誘ったのは、隆子の陽生の携帯への留守録でした。境界を超えるまえに、DCU隊員を辞任すると伝えていたのです。DCUとは関係ない自分だけの判断だと。これは、まるで遺書ですね。
新名は最初から隆子は、この件参加していないから、切られるのは自分だと言っているのを聞いていたのです。そして、あいつは俺たちに希望だとも言っています。隊長をやめさせたくないからでしょうか。悔しさがあふれる陽生の涙、さすが流星くんです。そして、今になってわかる、リブリーザー試験の合格がさらに涙を誘います。
新名はDCU隊長から降ろされますが、海保を出る新名を観ている人物がいました。時計だけが映っています。誰なのでしょう。もしかして、隆子の兄は生きている?なんていう考察もありましたが、もし遺体が見つかっていないのなら、ありえない話でもないのかもしれません。
清水が、テロ組織ブラックバタフライが、15年以上前からという話だったので、陽生の父の事件にもかかわっているかもしれないと思ってしまいました。そろそろ、そちらも解明に向かって行くのでないでしょうか。次週はオリンピックで放送がないので、次回は2月13日です。ツッコミどころも多いですが、やはり先が気になるドラマです。横浜流星ファンとしては、また新しい流星くんの演技に驚かされています。
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