ドラゴン桜第10話 感想 ※ネタバレ注意
初回の期待を大きく上回り、大満足の最終話でした。終わってしまったのが寂しいとすら思ってしまいます。そんな最高の作品を作り上げたのは間違いなく、専科メンバーの9人の絆だったと思います。
「今この瞬間が未来を作るんだ。1日1日を無駄に過ごすか、1分1秒にベストを尽くすか。どっちを選ぶか、お前次第だ。」桜木の叱咤激励を受けながら、2次試験に備える専科メンバーたち。
何が何でも東大に入るという思いから一度は文転を決断した藤井ですが、やっぱり理科一類を目指すと桜木に告げました。「誰かのためじゃなく自分のために東大に行け。」その言葉で藤井は、東大を目指した当初の理由を思い出したというのです。工学部でロボットが作りたかったなんて、可愛い‥。
東大への意欲が親兄弟を見返すためだけだった頃は、文系でも理系でもとにかく東大に受かる学部を狙えと桜木は言っていましたが、藤井の話をしっかり受け止めて「あえて険しい道を行くのもいい、これはお前の人生だ。」と話した桜木はやはり生徒のことを第一に考えてくれているんだろうなと思いました。
そして、始まった2次試験。落ちる覚悟がすでに出来ていた瀬戸の余裕っぷりには思わず笑っちゃいましたね(笑)
見所はなんと言っても健太が嫌がらせを受けていることを気がついた藤井。脳裏には「自分に集中しろ」という桜木の言葉が浮かびますが、藤井が健太のために立ち向かった瞬間は本当にかっこよかったです。あんな嫌なやつだったはずの藤井が、仲間を守るために。俺の友達だと健太を守ったシーンは藤井がかっこよすぎて泣けました。
そして、運命の合格発表の日。予想通り、麻里、健太、天野、楓は合格。なんか一波乱あるんじゃないかと思わせてくれていた瀬戸も、まさか掲示場所を間違えるなんて(笑)瀬戸ならやりそうな間違いに、クスッとさせられながらも瀬戸の合格は喜ばしくて、仲間みんなが瀬戸の合格を喜ぶシーンは良かったです。
そんな中、菜緒が落ちたのは意外でした。強運の持ち主ですから。だけど、そこにもちゃんと菜緒らしさが用意してありました。青学に受かってるなんて(笑)頑張るのはここでおしまい、東大にこだわらない、それが菜緒らしくて(笑)そんな菜緒に、「調べて行動した。自分の人生を人任せにせず決めた道。」と送り出す桜木もまた良かったです。
桜木は例え東大に受かろうが、東大に進まなければいけないわけじゃないと言っていました。その過程が大事だったんだと。菜緒も東大には受からなかったけれど、その過程で頑張ったことは間違いなく、さらに、ちゃんと自分の人生を見据えて、自分で考え、調べ、動いたのだから、残念な結果では決してなかったですよね。
そして、推しに推していた藤井はやはり不合格‥。健太を助けた時の手の怪我の影響もあったとは思いますが、ショックすぎました。受かって笑顔を見たかったというのが本音です。だけど、藤井は合格なんかよりももっと大きなものを手にしたようにも思えました。「助けた時、嬉しくて、前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも助けに行けたんだ。そういう自分になれたことが嬉しくて嬉しくて、その後の試験も興奮しちゃって。」そんな風に話す藤井に本当に感動させられましたし、藤井は間違いなく誰よりも人間として大きな成長を遂げたと思います。あの時、健太を助けなかったとしたら、こんな風にいい顔をした藤井には会えなかったですもんね。桜木の愛ある大馬鹿野郎!も胸に響きました。
学園売却についても、大どんでん返しが用意されていましたね。裏で動いていたはずの坂本と米山が実は味方だったとは。桜木の人望はもちろん、そこに絆がしっかりあることを感じさせてくれました。だけど、今思えば、それは当たり前なのかもしれません。だって桜木と共に東大を目指し、戦ってきた絆があるはずだから。今回のように桜木と生徒の関わり見ていたら、そこに裏切りが起こるなんて思えませんよね。
卒業式。桜木からの言葉はやはり印象的でした。「人生で1番大事なのは、東大に行くことでも、勝つことでも、結果を出すことでもない。お前らが目標に向かって過ごした、1分1秒、自分の人生を変えようとがむしゃらに努力した、道のり、熱意、そして仲間への想い。それこそに価値がある。」
東大に受かった仲間も受からなかった仲間も、自分の人生を変えるため必死で努力した一年は、今後長い人生において、人間の大事な基礎になったはず。
そして、桜木から水野への感謝の言葉も印象的でした。桜木に東大受験という人生を変えるきっかけをもらった水野が、夢を叶え、そして桜木の人生を救う。恩師桜木の「ありがとう」という言葉が水野の人生をまた切り拓いたように感じました。「人生を切り拓け、常識を変えろ。」それは専科メンバーだけでなく、見ている視聴者にも届く、桜木節でした。
最終話、助っ人として前作から誰かゲスト出演すると注目されていましたが、2次を翌日に控えた専科メンバーの前にシーズン1から紗栄子さん、中尾明慶さん、小池徹平さんが現れました。ただこのサプライズは序章に過ぎなかったですね。まさかラストには新垣結衣さんや、山下智久さん(声のみ)、あの頃の生徒全員が見られるなんて思いもしませんでした。中でも長澤まさみさんと新垣結衣さんが同じ画面であんな風に見れるなんて、シーズン1のファンならなおさら、胸熱な演出だったと思います。
初回を見た時、正直こんなにも今作の生徒たちに感動させられるとは思いませんでした。シーズン1って本当豪華だったなと思うほどだったのに、藤井演じる鈴鹿央士さんの演技にはすっかり魅了されてしまいましたし、健太を演じる細田佳央太さんも難しい役どころを違和感なく演じられていました。本当に生徒役みなさん素晴らしくて、シーズン1同様、何年か後には有名な俳優陣になっているんだろうなと楽しみが出来ました。
最終話は迎えてしまいましたが、藤井の東大合格をぜひ何かの形で見届けさせて欲しいです。もちろん、岩井と小橋も(笑)
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お見事!考えうる最高の最終回でした