【ボーイフレンド(韓国ドラマ】感想・レビュー(ネタバレなし)心温まるラブストーリー

tvN

『ボーイフレンド』を視聴した感想とレビューです。なるべくネタバレなしで書いてるので、まだ見てない人も安心してご覧くださいねウインク

これまで見た韓国ドラマで1番好きなドラマです。

王道のラブストーリーで、ドラマチックな展開や大きな山場はないんですが、どこまでも甘くロマンチックで、お互いを想い合いながらゆっくりと愛を育んでいく様子に、いつもニヤニヤしながら見てました。

告白のシーンで号泣したのは久しぶり。ラストも本当に綺麗な終わり方で、最高のドラマです。

ただ、ドキドキする展開が好きな人には物足りない作品だと思います。

しお
私の評価:

最高のラブストーリー

それではネタバレなしでレビューしていきますね。

『ボーイフレンド』ってどんなドラマ?

格差のある男女のラブストーリー。離婚経験がある30代半ばのホテル代表と、まだ若い新入社員の年下彼氏との恋の物語。女性の方が財閥の元嫁で社長、というところが新しい…かな?

キューバの美しいサンセットの中で出逢った2人。帰国後、運命の再会を果たすと、まさかの社長と新入社員でした。

青年がキューバで一目惚れした美しい女性は、国会議員の父親のために財閥に嫁がされ、離婚したあとも元嫁ぎ先と母親から過干渉を強要される、高い塔に閉じ込められたお姫様のよう。

彼は心を閉ざしていた女性を太陽のように暖かく照らし、次第に心を溶かしていきます。

しかし、一挙手一投足が記事になる立場の女性との恋は、庶民の青年の周りまでも巻き込んでしまう。彼は不当に左遷されたり、彼の家族は平穏な日々が壊されてしまいます。

彼女は彼と彼の身内を愛するがゆえに、また心を閉ざしてしまい…

大人の落ち着いたラブストーリーです。仕事で疲れた夜にぼーっと観て癒されたいドラマ。

ストーリー自体は内容の起伏があまりないので、観る人によっては退屈だと感じるでしょうね。

只々、愛を育んでいくストーリーが心地よい

ストーリーがとにかく良かった。単調で変化は少ないし先の読める展開なのに、むしろそれが心地よくて次へ次へと続きがみたくなる。こんなドラマ初めてです。

2人の恋愛が最高

パク・ボゴムとソン・ヘギョの2人が本当に素敵でした。顔面偏差値の高さはもちろんですが、表情が凄いんです。細かい表情の変化から溢れるほど心の声が聞こえてくる。

パク・ボゴムの兵役前最後のドラマとなった『青春の記録』では心の声を読み上げてましたが、そんな手法に頼らなくても表情から聞こえてくる、2人の演技力に脱帽です。

パク・ボゴム演じるキム・ジニョク。こんなに完璧な好青年いる?人間の黒い部分がまったくない純白な人柄。

思慮深くて家族思いで、言葉の選び方、気遣い、一途さ… 周りの人たちを愛することに躊躇がなく、真っ直ぐさが素敵です。

ジニョクを受け入れないように心を閉ざすスヒョンに対し、どこまでも誠実で、自己犠牲を厭わず、太陽のような温かさで彼女を包み込んでいきます。

本が好きなだけあって、台詞が文学的で心に刺さる。

スヒョンの秘書・ミジンが「あんな男は他にいない」って言ったとおり、こんな年下彼氏がいたら人生楽しいだろうなぁ。

最初のロン毛はちょっと…だったけど、髪を切ってからは最高です。

ソン・ヘギョは『太陽の末裔』とは正反対の役で、深く傷ついて心を閉ざした女性。お顔にピッタリな気品があふれていて笑顔も泣き顔も美しい。

彼女も置かれた境遇のわりにとても誠実。自分が手にしている以上を求めず、目の前の人や仕事を大切にしてます。

ジニョクに心を開き、好きになっていく様子がとても丁寧に描かれていました。

韓国ドラマのヒロインにしては物静かで、感情をあまり顔に出さないタイプだけど、ちょっとした表情の変化から心の声が伝わってくる、素晴らしい演技でした。

ところどころ出てくる詩も印象的でした。
中でもお気に入りがこれ。

あんなにたくさんの星の中で
一つの星が私を見下ろす

こんなにたくさんの人の中で
その一つの星を見上げる

こんなに情の深いあなたと私は
どこで何になり
また出会うのだろうか

出版社が舞台の『ロマンスは別冊付録』では、詩は売れないと言われてましたが、詩集を買いたくなりました。

他の主要キャストはキャラが立ってないからこそ、リアリティがある

みんな魅力的。このドラマ全体をとおして、極端な表現がない。財閥も庶民もみんな現実感があります。

2人のような格差のある恋愛は現実的ではないですよね。だからこそ周りを固める登場人物たちがリアリティをもたらしていて良かった。

元夫・ウソクは切ない

元夫の浮気が原因でスヒョンと別れ、慰謝料代わりにドンファホテルをもらうという設定ですが、かなり早い段階から元夫の心はスヒョンにあることがわかります。

義母からスヒョンを守るための離婚だったと容易に想像はつくけど、スヒョンはそんなこと知るよしもない。だから散々避けられて、それでも彼女を想って…と憎めないんですよね。

両親から愛情を受けて育ってこなかったんでしょう。これまで望めば何でも手に入るような環境で生きてきたからこそ、スヒョンへの想いは本物でも愛し方を知らなかったんだと思う。

スヒョンとジニョクの恋愛を邪魔するわけでもなく、心の底から彼女の幸せを願っている様子が感じられて切なくなります。

最後、スヒョンはもう少し彼を理解してあげて欲しかった。謝った人は許すって前フリがあったから余計にそう思う。でもスヒョンの苦しみを考えると難しいかな。

嫌な人が少ない

母親や義母は嫌な人でしたが、周りの人たちはみんな良い人ばかりでした。いや、ジニョクの母親もちょっと…かな。

でもそれぞれの立場なら、きっとそういう選択をするのが現実なんだろうと思います。それが障害となるんですよね。

中でも最大の障害が、財閥の義母でも、夫を大統領にするために娘を復縁させたい母親でもなく、庶民のジニョクの母親というところが悲劇です。

ジニョクの母親の気持ちもわかりますが、それに返すジニョクの言葉がとっても素敵。普通だったらキレるし絶縁するかも。こんな息子がいたら幸せだよ。

周りのキャラではナム室長が1番好き。本当いい仕事します。スヒョンを小さな頃から知ってるお守り的な存在で、彼女の幸せを心から願ってるからこそ、ジニョクの味方になってくれる。

秘書のミジンも良かった。スヒョンの唯一の友人で、誰よりもスヒョンの幸せを願ってる。

だからこそ、最初は苦労しかないジニョクとの恋を応援しなかったけど、スヒョンが変わっていく様子を目の当たりにしたら応援してくれるようになる。デチャンとのツンデレな恋愛も良かった。

ジニョクの幼馴染のヘインは見てて辛くなるくらいジニョクのことが大好きなのに、最後までジニョクの背中を押してくれる。素敵な人と出会って幸せになって欲しい。

2人は素敵な周りの人たちに支えられていました。

OSTも最高です

韓国ドラマのOSTはシーンに合った素晴らしい曲が多いですが、ボーイフレンドはその中でも最高です。

CHEEZEの「映画のような日」が大好きで、U-NEXT版だとこの曲がほぼ毎回エンディングなんですよね。曲と童話のような影絵動画がとってもよく合っていて素敵です。

見終わってしばらくたった今でも、たまにこの曲を聴いて癒されてます。

まとめ

美しい映像、心地よい音楽、心に残る台詞、、、まるで長い映画を見てるようで、これまでみた韓国ドラマにはない、すべてがゆったりとした素敵なドラマでした。

ラブストーリーで泣くことはあまりないんですけど、このドラマだけは至るシーンでふと涙が出てきました。切ないシーンも温かいシーンも。

よくわからないけど、自分の中の何かにハマったんでしょうね。あなたにとってもそうだといいな。

『ボーイフレンド』の番組情報やVODの配信状況はこちらのページで詳しく紹介してます。

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脚本 ユン・ヨンア
主要人物
チャ・スヒョン ソン・ヘギョ
キム・ジニョク パク・ボゴム
チョン・ウソク チャン・スンジョ
チャ・スヒョンの周辺人物
チャ・ジョンヒョン ムン・サングン
ジン・ミオク ナム・ギエ
ナム・ミョンシク コ・チャンソク
チャン・ミジン クァク・ソニョン
キム・ジニョクの周辺人物
キム・ジンミョン ピョ・ジフン
イ・デチャン キム・ジュホン
キム・ジャンス シン・チョングン
チュ・ヨンジャ ペク・ジウォン
イ先生 キル・ヘヨン
チョン・ウソクの周辺人物
キム・フェジャン チャ・ファヨン
トンファホテル
キム・ソンジュ キム・ヘウン
チョ・ヘイン チョン・ソニ
イ・ジノ キム・ホチャン
パク・ハンギョル イ・シフン
ク・ウンジン パク・ジンジュ
チェ・ジンチョル パク・ソングン

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