ファイトソング第1話 感想 ※ネタバレ注意
花枝演じる清原果耶さんが、ただ明るいだけのヒロインのはずはなかったですね。ある秘密って、もしかしたら病気って思っていましたが、そのとおりでした。
タイトルでもあり、一つのテーマになっていると思われるのが音楽だから、聞こえなくなるっていうのは、ただでさえ大変なことなのに、更につらいですね。
おかえりモネの、悩みを抱えた、静かでちょっと暗い役の印象が強いですが、ドラマ『俺の話は長い』や映画『まともじゃないのは君も一緒』では、コメディセンスも最高でした。
空手の選手というのは意外ですが、凛とした姿には武道はピッタリです。
幼なじみの慎吾役の菊池風磨くん、バラエティーやジャにのちゃんねるで見る、普段の顔とほとんど変わらないですね。いつもの明るく元気な風磨くんのイメージです。
でも、慎吾の役を演じながらのいつものイメージというのは、本当はすごいことなのでしょうね。そう思わせるというのは、やっぱりピッタリということでしょう。
芦田役の間宮祥太朗さん、ボス恋からちょうど1年、今度は本命では、という噂です。さすがの演技力で、しっかり、闇を抱えた一発屋ミュージシャンになっています。ピアノの弾き語りは大変だったのだろうなと思います。
脚本の岡田 惠和さんのラブコメというと、最近では『姉ちゃんの恋人』を思い出します。温かいドラマでした。今回も期待しています。
空手の大会で優勝して、夢に一歩近づいたのに事故に遭って選手生命を絶たれてしまった花枝は、自堕落な毎日を送っています。でも本当は、とてもつらい、耳が聞こえなくなるかもしれないという恐怖と戦っていたのですね。だから、あまり深く考えないようにしていたのでしょう。
児童養護施設で育った、花枝、慎吾、そして凛の3人で仲がいいですが、凜が慎吾のことを好きなのはみんな分かっていますね。これは慎吾と花枝以外は気づいていそうです。
慎吾は、キャンピングカーに清掃用具一式積んで、自分で清掃会社を経営しています。まだ24歳、がんばっています。直美が強引に、花枝をそのサンシャイン・クリーニングで働かせます。ことあるごとに花枝に対して好きアピールの慎吾。日常になりすぎていて、花枝も真剣に受け止めてはいないようです。
児童養護施設の施設長の直美は、花枝にはもっと他に悩みがあるのではないかと思っていますが「何でもない」と言いません。凜も「大事なことは言わない子だからわからない」と言います。明るさの下に、本当の自分を隠してしまっている子のようです。
芦田はずっとスランプです。1曲はいい曲ができたけど、その後が続かないのですが、1曲の印税がずっと入ってくるために生活には困らないのだとか。
マネージャーの弓子がついに期限を言い渡しに来ました。「黙っていればいつの間にか嫌なことは消えると思ってる?」という言葉に「黙っていれば嫌なことはたまると思っている」と、まっとうな答えです。
自分が歌うことはあきらめて、コンペに出そうという弓子。期限は2ヶ月と。芦田の作品には心が感じられないと言います。「ちゃんと恋とかしてこなかったでしょう」と。自分と会わなければちゃんと生きられていたのではと、自分が悪かったのかもと言います。
弓子は優しい人ですね。自分のせいかもしれないと考えてしまう人。弓子が見つけたことですぐにデビューして売れてしまったために、本来ならもっと多くの曲を作ったり、また、恋愛したりしてから世に出ていたのと違う生き方になってしまったということでしょうか。10年以上前の曲ということは、現在27歳の芦田が、高校生だった時ということでしょうか。確かに普通の学生生活を送っていたら、変わったかもしれないですね。
芦田は運気が上がるという慎吾の会社のチラシが気になっていて、風に乗って手元に飛んできます。それが運命でしょうか。清掃を依頼して、その日に花丸までつけています。何かにすがりたい気持ちなのでしょう。
花枝が1人で任された窓掃除。ぼーっと考えごとしてバケツを倒してしまいました。契約を解除されてしまいます。「仕事なめんなよ」という慎吾。命がけで、魂削ってやっているといい、やる気のない花枝にむかつくと言います。ふざけんな最低だと、本音をぶつけます。
こういわれているときの花枝の表情がいいです。謝りながら、どうしたらいいかわからない、進めない、動けないという花枝。やっと本当の気持ちを言いましたね。ちょっと離れたところで、芦田も聞いています。
俺バカだから難しいことはわからないけどと言いながら、「右足出して、次に左足出して、それ続けてりゃ、前、進むんじゃね?」といっても、リアクションのない花枝。でも、ちょっとむかつくと言って、2人の言い合いが始まり、いつもの2人に戻れたようです。その夜、久しぶりに空手の形をやっている花枝。いくらか元気が出たのでしょうか。
芦田の家に作業をしに行く花枝。イヤフォンを耳にさす花枝を見ている芦田が気になって、大事な仕事で、大事な時に聞く曲だからと言います。この仕事に向き合う決心がついたということでしょうか。
芦田はどんな曲を聞いているのか気になっています。1曲しか入っていないと言って見せられた曲は、自分の曲「スタートライン」でした。
一発屋と言ってしまいますが、ずっと心の支えになっていて、力が出ると言い、この曲だけあれば他に音楽はいらないと言います。ちょっと笑顔になる芦田。でも、花枝は他の曲は全然ピンとこなかったと言います。
芦田に「今もしんどいことあるの?」と聞かれて、花枝は、人生最大きつい、私が何した?神様ひどすぎって思うと、誰にも言ったことがない言葉を言います。関係のない人だと思うから言えるのかもしれません。力のない笑顔です。その言葉にピアノに向かう芦田。花枝が聞いていた曲、スタートラインを歌います。
小さなころの幸せだった思い出が浮かぶ花枝。母が亡くなって、父は出て行ってしまったのですね。そのために、施設に入ることになったのですね。そして、医者に告げられた聴神経腫瘍で耳が聞こえなくなるかもという言葉。どんどん涙があふれていきます。ハンカチじゃ足りないかもとバスタオルを差し出す芦田がおもしろいです。
「ありがとう」という芦田は、自分の曲をこんなに大事に聞いてくれている人がいることが嬉しかったのでしょう。続けたい思いがあふれてきました。本物だと気づいてうれしくなる花枝ですが、失礼なことを言ってしまったことに気がついてしまいます。
何か言いかけた芦田に、花枝が何でも言ってくださいというと、「俺と付き合ってくれない?」と言います。花枝は「えっ」と固まってしまいます。当り前ですよね。そんな突然言われても。芦田は弓子に言われた言葉から、恋をしたいと思い、自分の曲をこんなに好きでいてくれる花枝とならうまくいくと思ったのでしょうね。どうなっていくのでしょう。
詳しくは話していないものの、花枝は、他の誰にも話していない辛いことがあるとも言っています。
最後には聴神経腫瘍についての説明もありました。これから悪化してしまうのでしょうか。
花枝と慎吾と芦田の三角関係に、凜も加わりますね。みんなが幸せになればいいなと思います。
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