ファイトソング第10話 感想 ※ネタバレ注意
これぞラブコメの最終回。しあわせなラストでした。
花枝、芦田、慎吾の3人がエレベーターに閉じ込められました。落ち着いて連絡する慎吾です。2年ぶりの再会に席をはずしたいけどはずせないと言いますが、追いかけてきたのは自分でしょうと、ツッコミを入れたくなりますね。ぼそぼそ話す芦田の唇は読みにくいですね。慎吾は芦田に、声が文字になるアプリを教えて、芦田と花枝は会話ができます。
2年前の、もう2度と花枝にかかわるなと慎吾に言われたのは花枝の本心だと思ったからそのとおりにしたという芦田。花枝もそれは認めます。でも、取り組みの成果が出て、曲ができるようになったことを伝えたかったという芦田です。慎吾も、いい曲だと言います。
芦田は、花枝を強いと、その強さが美しいと思っていたけど、久しぶりに会って、すっきりしていないのかなと感じたと言います。自分が花枝を好きなように、花枝も芦田のことが好きなのではないかと。だから逃げたと。強いというよりかたくなだと思ったと。自分で決めたことは何があっても変えないかたくなさは、強さであるけど、そこから動けない弱さでもあると。そういうところ、ちょっと嫌だなと。
「なんでそんなこと言われなきゃないの!」と、花枝が怒ったところで、エレベーターが直って、芦田はマネージャーの薫に連れていかれてしまいます。話の続きがあるからまた話したいと言いますが、悪いところで終わってしまいました。核心を突かれているから怒っているのでしょうけど。
慎吾はそのことをみんなに話し、自分が完全にフラれたことも話します。大丈夫じゃないけど大丈夫、今までどおりで、と言う慎吾に、本当に気を遣わずに話す直美がおもしろいです。
エレベーターに閉じ込められた男女の恋物語。ラブコメならねって、ラブコメです。ぷんぷん怒った感じで花枝もやってきます。かたくなだっていうことにはみんな否定しません。直美は、慎吾も凛もだと言います。2人は、花枝には納得するのに自分は違うという感じです。
直美たちはいるものの、家族のいない3人は、どこか強がってかたくななところがあるのでしょうね。直美はそれをわかっています。直美は親だと思っているけど、たくさんの子どもいるから、我慢してしまうのでしょうね。みんな甘えるのが下手だと。その中で花枝がナンバーワンだと。自分でも気がついていて、何と戦っているんだろうと思うこともあると言います。
なんで、偶然会った元カレに、そういうところが嫌だったって言われなきゃないと怒っています。花枝に「元カレ」と言う言葉は似合いませんね。確かに2年前にはちょっとつきあってはいたけれど、本当に付き合っていたのは違う気がします。お互いに好きではあったけど、ちゃんと心を通わせて、付き合っている感じではなかったと思います。真似事、それが取り組みと言うことなのでしょうか。
フラれても、思ったより大丈夫と言う慎吾。はっきりさせてスッキリしたのですね。これからも泣いたり笑ったりして生きていくことには変わらないから。花枝がしあわせになるのは自分のしあわせって、確かに恋で、その恋がなくなって、家族愛みたいなものが残ったという感じでしょうか。決して、ゼロにはならないのです。家族の方が強いですよね。恋は終わったらゼロになりますが、家族に終わりはないから。花枝のしあわせの中には俺もいるって、いいですね。慎吾っぽいっていう凛。凛にはよくわかるのでしょうね。
話の続きをしたいのに、花枝は芦田をLINEでブロックしています。どうしても話したい芦田。橋の垂れ幕には笑いました。芦田は、ヒット曲もある歌手ですよね。あまり表に出ることは少ないのかもしれませんが、一応有名人ですよね。誰かがSNSに投稿したら大変なことになりそうです。
葉子に気持ちを聞かれて、本音を言います。それだけじゃないけどとは言いますが、音楽の人なのに、自分がそれをわかることができない、それがひっかっているのです。好きな人が大切にしているもの、心を込めて作ったものを共有できないのは悲しいですものね。
芦田はついに慎吾に助けを求めます。鈍感な人が多いという慎吾も鈍感ですが。いろいろヒントを出しているのに、慎吾の気持ちには全く気づかない芦田です。高いものを頼んで、貸し借りなしと言うところでしょうか。
花枝に芦田の家のクリーニングを入れる社長の慎吾。緊張しながら行くとそこには、みんながいます。葉子と薫も一緒に、花枝の空手再デビュー激励会です。花枝を笑顔にするには、みんなの力があるといいということなのでしょうか。
それにしてもみんなが見ている前での告白は恥ずかしいですよね。音のない花枝は、後ろを向いているから、みんなの姿は気にならないかもしれませんが‥。芦田も必死だから目に入らないのでしょうか。みんなも真剣だからいいのかもしれません。それだけ2人をちゃんと見守ろうとしている人たちです。
芦田は、アプリでしっかり伝えられるように、淡々と話します。花枝が芦田の顔を見ながら話せるように、文字は芦田の後ろのスクリーンに出しています。みんなが2人を応援して、いろいろ考えたのだなあと思うと嬉しくなりますね。花枝はずっと、なんだかんだ文句は言いつつも、芦田への気持ちについては触れていません。それは本当は好きだからだと、みんなが分かっていたのでしょう。
「恋はしなきゃいけないものではなくて」っていうところがいいですね。みんながいつも恋をしているわけではないです。「人が人を好きなるのは素敵なことだと思う」、テレビを観ているだろういろんなセクシャリティの人にも配慮しているのかなあと思う言葉ですね。「誰かが自分のことを好きになってくれるって最高なこと」。そうですよね。自分を認めてくれる人がいるようで、自信になります。
「自分が好きな人が自分を好きになってくれるのは奇跡みたいなもの」。芦田は、自分と花枝はそんな奇跡みたいだったと言います。生きる中でその気持ちを選ぶかどうかというのは、好きだということとその人と一緒にいるかどうかは、また別ということでしょうか。花枝が決めることだからという芦田は、花枝が自分を必要で一緒にいたいと思ってくれるまで、いつまででも待つと言います。「今までで今日が一番好きです。明日はもっと好きになる自信があります」って、名言です。最高の告白ですね。
ここまで聞いて話し出す花枝がかわいいです。かたくなと言われたことをかなり気にしています。それしか生き方を知らないと、自分に厳しくしてないとどうなるかわからないくらい自信がなくて弱いと、初めて素直に言えました。弱いところを見せて相手に甘える、そんな自分が想像できなくて、恋をするのが怖いと言います。耳が聞こえなくなって、やっぱり、自分がバラバラになる暗いくらいきついけど、弱気なったら戦えないと。自分にできるか自信はないと言いながらも、好きだと伝えます。一緒にいたいって。
音楽が分からないのが辛いという花枝に、屋上でアンプに座らせて、肩にもたれかけさせて、ファイトソングを歌います。体で振動を感じられるように。三三七拍子の振動。オープニングの音楽ですね。花枝と同じように、音がなくなって振動だけが聞こえるような演出、素敵でした。歌も聞いてみたかったですが。きっと、葉子から聞いて、芦田はいろいろ考えていたのでしょうね。
弓子も新しい道に行きます。子離れすると、新しい才能をゼロから育てると言います。芦田にはもう立派なマネージャー薫がいるから大丈夫ということですね。
芦田と花枝の2人は、みんなにいろんな影響を与えたのですね。ついに迫も、直美に気持ちを伝えます。ちょっといたずらっぽい直美でしたが‥。あの時話したのは、もしかして、自分の気持ちの匂わせだったのでしょうか。
凛もついに慎吾に言ってしまいます。芦田のことを世界一鈍感だなんて言ったら言いたくなりますよね。私の「バーカ」は「好き」っていう意味だって、やっと言えました。「恋させてやる」って、戦闘的な凛。かわいいですよね。自分が鈍感なんじゃなくてお前が分かりづらいって、いえ、みんな分かっていますよ。「なんでそんなせつねえ生き方してんの。バカじゃねえ」って、自分も同じだったでしょう。「とっと私に恋しろよ」と言った後の表情がかわいかったです。
「俺みたいになってる」ってそうですね。大好きって抱きついてほっぺにチュ。抱きしめようか迷っている慎吾の手。いいよまだって言って、100年でも200年でも待ってやる。もう、キュン度は主役コンビより大きいかもしれません。やっぱそんなに嫌だって言ったら、抱き寄せて、好きになってくれてありがとうに、バーカ、いいです。凛ちゃんの人気が大きいです。もう、かわいくてしょうがないです。これから藤原さくらさん、たくさん出ることでしょうね。
試合に負けた花枝は電話で芦田に「負けた。会いたい。待ってる。大好き」とだけ言って切ります。
芦田がぽつりぽつり一言二言だから、わかりやすいと。ずっと話せるって。本当にかわいい2人です。キスもかわいいです。お礼にと言って、花枝が歌う「スタートライン」よかったです。ラスト、2人でのムササビ。かわいくほっこり終わりました。
恋愛ドラマじゃないドラマに入ってくる恋愛要素が気になる中で、恋をしなくても生きて行ける女の子を描いたのが、ラブコメの火10っていうところがいいと思いました。何かを背負わされがちな清原果耶さん、今回も素晴らしかったです。
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素敵な流れ、最高の告白、幸せな結末に大満足