ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○○第1話 感想 ※ネタバレ注意
黒木華さん演じる主人公の瀬古凛々子はクスノキ出版の経理部で地獄の番犬、ケルベロスと呼ばれるほどの厳しいチェックぶりで有名。そんな凛々子の様子は、冒頭の役員選出の場で経費の私的流用を暴く姿からもまざまざと見せつけられ、強烈な印象を与えました。
そんな凛々子を操っているかのような印象を与えたのが、仁和という執行役員でした。安藤政信さんが演じるから余計にそう思ってしまうのでしょうか。凛々子を唯一信用できると話しながら、「私が知りたいことを知るためです」と入社理由を話したという凛々子に打ってつけの仕事があるという一言で、凛々子がお荷物部署であるカンフルNEWSの立て直しをするというストーリー展開は期待感がありました。
凛々子の使命はただ一つ。話題になりそうな記事をアップして、PVを稼ぐこと。ゴシップで攻めるという戦略で月間5000万PVという目標は果たして達成できるのでしょうか。辞書片手にゴシップの語源を語る凛々子は、人の気持ちを理解したり、場の空気を読むことが苦手な性格という設定で何か抱えていそうなミステリアスな雰囲気すらありました。
「お前には俺がついてる。だからカンフルNEWSは絶対に潰すな。あの部署を特別な場所に出来た時には、その時にはきっとわかることがある。」仁和と約束した凛々子にどんな過去があるのか、凛々子と編集部のみんなとのやりとりも気になるところですね。
編集長の山田をはじめ、凛々子と同期である根津、チャラそうな下馬、元エース記者だという椛谷、少年マンガ誌の編集部志望だった真琴の5人からなるカンフルNEWSの編集部。溝端淳平さん、野村周平さんも適役そうだなって思いましたが、薬膳カフェの黄実子をりょうさんはかなり適役でしたね。物語を締める役割もありそうな予感です。
そして今回、グリフィン・ラボという企業のパワハラ疑惑を報じたカンフルNEWSは、案の定、名誉毀損で訴訟騒動になるという‥(笑)そんなの騒動の中、こんなクズみたいな仕事はやりがいが持てるはずがないと話した根津に、「仕事はクズじゃない。クズなのはそう思っている人。」と返した凛々子のこの一言はかなり印象的。根津の心も大きく揺さぶったように見えました。
また、謝罪だけでいいんじゃないか、文章の土下座ならいくらでもできるなんて、ネット記事の核心をつくような下馬のセリフもありましたよね。このドラマでも触れられたコタツ記事が溢れる現代に、メスを入れてくれるのが凛々子になるんではないかという期待が増しました。
そして盗作を恨み、ついパワハラだと書き込んでしまったと涙ながらに話す金子と寄り添う山田を写真に撮りながら、「一方的に被害者ぶらないで、同時に加害者である。」と話した凛々子は冷酷にも見えましたが、確かに凛々子の発言はその通りでした。
反対する根津に、謝罪と世に出ていない事実を伝えるだけだと謝罪記事を書く凛々子は自らの名を署名欄へ。その後、凛々子の記事が、元社員クリエーターの心を動かし、訴状も取り下げられ、ひと段落‥かと思いきや、責任を取らされた山田の早期退職。一話目にして、編集長はお役御免なんですね。意外でしたし、どうしても仁和の裏の顔を感じてしまう展開でした。
そして、編集長になった凛々子。新たなカンフルNEWSはどんな展開を見せるのでしょうか。また、山田が無くしたケータイを届けにきたフリーカメラマン、瀬古凛々子という名前に反応していましたが、どんな関係なのでしょうか。次回に期待したいです。
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