

せっかくhuluが見れる環境にいるなら、ぜひ見て欲しいイチ押しの海外ドラマを10作品、厳選しました。
ゲーム・オブ・スローンズ

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シーズン1~8(全73話)
言わずと知れたファンタジーの超大作。古代中国の戦国の七雄のように、7つの諸侯が1つの王座をめぐって争う壮大な架空の歴史群像劇。
ドラゴンやゾンビが存在するファンタジードラマなので好き嫌いは別れると思いますが、ファンタジーは要素の1つに過ぎなくて、本質はヒューマンドラマです。

完結済みの作品という点もおすすめの理由。続きが気になってモヤモヤすることもありませんよ。
ゲーム・オブ・スローンズのおもしろいところは絶対的な主人公がいないこと。
それぞれのキャラごとにストーリーや視点が変わります。だから善と悪の境界線がなくて、誰もが自分の信じる道を進み、やがて統一へとつながっていく。
三国志をイメージするとわかりやすいかも。劉備も曹操も孫権もそれぞれの正義があって中華統一を目指してますよね。それぞれの視点でストーリーが展開され、やがて繋がっていく...という感じです。
全73話もある長丁場なのに、この多種多様な視点と捉え方のおかげで続きが気になって仕方ない中毒性があるんですよね。

基本的に戦に明け暮れているのでグロテスクなシーンが多めです。苦手な人は気を付けたほうがいいかも。

18禁?と思うほどエッチなシーンもたくさんあります笑笑
メンタリスト

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シーズン1~7(全151話)
メンタリストといえばDaiGoさんを思い浮かべる人も多いと思いますが、まさにそのイメージで、他人のわずかな変化から心理を読み取って、他人を操る人のこと。
主人公のパトリック・ジェーンはメンタリストとしてテレビ出演したことがきっかけで、猟奇的な殺人犯に妻と娘を惨殺されてしまいます。
復讐を誓ったジェーンは、カリフォルニア州捜査局(CBI)のコンサルタントとして、自ら殺人犯レッド・ジョンを捕まえる、というストーリー。
基本的に1話完結で、メンタリストとして優れた観察眼で事件関係者のわずかなほころびを突き、思いもしない方法で事件を解決に導くのでスカッとします。
伏線が巧妙すぎてジェーンの種明かしを聞くまでわからないんですよ。

事件の多くはつながりのないそれぞれ独立した事件ですが、レッドジョンと結びつくものもあり、2人の知能バトルも見ごたえあります。
シーズン7までありますが、ジェーンがCBIからFBIに移動してからは完全に蛇足。そこで見終えてもいいと思います。
レッドジョンは誰なのか?ぜひ考察しながら見てくださいね。
ウェントワース女子刑務所

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シーズン1~8(全90話)
女子刑務所を舞台に、受刑者や看守らの人間模様を描くドラマです。コメディ要素は少なく、かなりシリアスで気軽に見れるドラマではないですが、ストーリーがとにかくおもしろい。
最初のほうは受刑者内の派閥争いが中心なので、おばさんたちの醜いケンカは見るに堪えない部分もあって、嫌な女にしか見えずにイラつきます。
ただ、1人1人にスポットをあてて丁寧に人物の背景が描かれていくスタイルで、回を追うごとに様々なことが明らかになっていって、嫌な女であっても感情移入してしまうんですよね。

特にシーズン2~4がおすすめで、看守との頭脳戦や裏切り、友情・愛情・家族愛などドキドキハラハラする内容が詰まっていて、続きが見たくて止まらなくなりました。
ちなみに現在制作中のシーズン9で終了と発表されていて、配信は2022年になるのかな?
トッケビ

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シーズン1(全16話)
『愛の不時着』や『梨泰院クラス』で韓国ドラマを見るようになった人も多いと思いますが、韓国ドラマ史に残る最高傑作が『トッケビ』です。
CGを駆使した映像の凄さ、至る所に散りばめられている伏線を華麗に回収していく様子、シーンを引き立てる音楽の数々、友情と愛情、どれも最高レベルで感涙必至のドラマ。
テーマは「生と死/輪廻転生」で、トッケビ(≒鬼)となって不老不死を手に入れた男と、不老不死を終わらせることができる少女との出会いと愛を描くファンタジー・ラブロマンス。
トッケビとトッケビの花嫁として生まれた少女は運命的に惹かれ合っていくものの、少女の運命はトッケビの命を終わらせること。それができなければ死んでしまう。
トッケビも少女も相手に生きていてほしい。その境地にたどり着くまでの葛藤と2人の選択に、愛の尊さを感じずにはいられません。
また、もう1組のラブロマンスもトッケビの魅力。
死神とサニー、人にあらざる者と人の恋、2人はそれを乗り越えて想いを強くしていくけれど、前世の記憶がそれを許さない。
運命に翻弄され、悲しい宿命を背負う2組のカップルの悲恋は涙なしに見ることができず、後半は毎回咽び泣いてました。
リベンジ

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シーズン1~4(全89話)
タイトル通り、父親を騙して陥れた人物たちに娘が復讐していくサスペンスドラマ。
全米屈指の高級住宅地ハンプトン が舞台で、アメリカのセレブの暮らしぶりや煌びやかなファッションなども見ていて楽しいです。
主人公のエミリーはじめ、登場人物全員が深く掘り下げられていて、回を追うごとに新たな一面を知り、見ているこっちまでエミリーの復讐劇を手に汗握る思いで見入ってしまうんですよ。
エミリーの正体がバレたら一巻の終わりという常にドキドキする緊張感と予想のつかない展開でおもしろいですよ。
シーズン1が最高におもしろく、そこからは徐々に中弛みや余計な設定が付け足されたりするのが残念ですが、シーズン4までよくまとめられていて、スッキリする終わり方です。
ちなみにシーズン1では真田広之さんが登場します。なぜかシーズン2以降は降板していて、別の人が演じてます。
プリズン・ブレイク

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シーズン1~5(全89話)
海外ドラマの超定番。当時は朝からレンタルショップに行列ができるほど大人気でした。シーズン1の脱獄はおもしろすぎてイッキ見でした。

最初から「収監された兄を脱獄させる」と目的がハッキリしてるので、第1話からすんなり入り込めるし、第1話を見れば高確率でそのままハマっていきます。
主人公のマイケル・スコフィールドが超イケメンで頭が切れる完璧人間。魅力が際立っているんですが、悪役も負けず劣らず魅力的。看守のベリックやFBI捜査官のマホーンはムカつくほどいい味出してます。
なかでも囚人のティーバックの吹替は若本規夫さんが担当しててめちゃくちゃ印象に残ってます。今でも若本さんの声やナレーションを聞くとティーバックが頭に浮かぶ笑笑

シーズン1が最高すぎて、脱獄後のシーズン2以降はおもしろさが半減しちゃってるのが残念です。シーズン1をまだ見てない人はぜひ。
ウォーキング・デッド

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シーズン1~10(全154話)
ゾンビものとしては最高峰のおもしろさ。最近では『君と世界が終わる日に』が日本初のシーズンドラマでのゾンビものとして話題となりましたよね。対ゾンビは最初だけで人間同士の争いになっていく点は似てますが、本家はやっぱり色々と凄いですよ。
ちなみに私はホラーが苦手です。慣れるまではゾンビもまともに見れなかったけど、それでもこれまで見続けているのは単純におもしろいから。
荒廃した終末世界、ゾンビが闊歩する世界、人間同士が生き残りをかけてサバイバルしていけば、当然人間同士の争いがメインとなってきます。
極限状態での葛藤だったり、いくつもの経験を経て成長していくキャラクターだったり、心情の変化であったり、極悪人なのに超魅力的だったり、そういった人間ドラマがおもしろい。
あと主要人物であっても容赦なく死にます。「え?マジで??」と思うような人物まで殺されてしまうため、誰が死ぬのかわからず、ハラハラドキドキして目が離せません。
そんなウォーキング・デッドももう10年ですよ。次のシーズン11で終了することが明言されてるけど、やっぱり10年は長すぎた。新作が配信されても、以前よりのめり込んで見れなくなってきたのも確かです。おもしろくないわけじゃないんですけどね...
メディチ

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シーズン1(全8話)
世界史を選択した人なら”メディチ”といえばもちろん中世イタリアで絶大な権力を手にしたメディチ家を思い浮かべますよね。
そう、メディチ家の政治的基盤を作ったジョバンニ=ディ=メディチとメディチ家の最盛期となる息子のコジモ=デ=メディチを中心に、壮大なスケールで描いたメディチ家の盛衰。
そこに渦巻く陰謀と人間ドラマ。世界史を勉強した人ならワクワクするんじゃないでしょうか。
家系図を見れば壮大な歴史大作が作れそうなメディチ家ですから、ジョバンニ・コジモだけで終わってしまうのはもったいない。現地イタリアではシーズン3まで放送されてるそうです。
シーズン1の中心人物・コジモを演じるのがゲーム・オブ・スローンズでロブ・スタークを演じたリチャード・マッデン。ゲースロを見てからのほうが思い入れが強く見れます。父親のジョバンニはダスティン・ホフマン。豪華ですね~
最初の1話はそれほどおもしろさが伝わってこない、むしろ退屈なんですが、2話から俄然おもしろくなってきます。
世界史でコジモはルネサンスを保護した人物として習います。彼がなぜ芸術家を保護したのか、メディチ家に生まれてしまったことによる苦悩、そういった知らなかったメディチ家の一面が垣間見れておもしろくてたまりませんでした。
24 -TWENTY FOUR-

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シーズン1~8(全190話)
今さら語る必要もない、海外ドラマブームの立役者。1時間をリアルタイムで進行させる画期的なスタイルと過激なシーンの数々、予想を裏切る手に汗握る展開、夢中になって見ていました。
シーズン1は2001年の作品ですからさすがに映像が古臭く感じますが、テレ朝のリメイク版を見た人はぜひ1回見て欲しい。お金がかかっているかどうかなんて関係なく、緊張感を持たせるための技術が素晴らしい。
どうして20年前にできたことがテレ朝版ではまったくできなかったんだろう。
シーズンを追うごとにある程度パターン化されているのが読めてくるけど、それでも毎シーズン楽しんで見てました。
まだ見たことがない人はシーズン1から見てみてくださいね。1日の出来事が1話1時間の24話構成となっているため、どこで止めていいのか悩んで結局寝不足になるのがお約束ですよ。

ビッグバン★セオリー

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シーズン1~11(全255話)
1話20分程度の大人気コメディ。NHKでやってた安っちいセットと笑い声が入るヤツといえばわかるかな?
驚異的なIQの高さを持つオタクな天才科学者4人と、隣に引っ越してきたキュートな金髪の女の子が繰り広げるシチュエーションコメディ。

基本的にオタクネタと恋愛ネタなのでストーリー自体はとってもわかりやすいし、基本的に1話完結なので見やすいです。
ここで紹介している他の海外ドラマのように続きが気になるからハマって見てしまうような作品じゃなくて、ちょっとした息抜きや暇な時間に見て笑って楽しむ作品です。