危険なビーナス第6話 感想 ※ネタバレ注意
第6話は母・禎子の死の原因を探ると共に、伯朗に対する明人の思いに気づくお話でした。
明人から母親が死亡した時間にどこにいたのかと聞かれたこと、楓が自分に内緒で勇磨と会っていたこと、それらを「自分が頼りにされていない」という意味で汲み取ってしまう伯朗がいました。
伯朗は矢神家に対しても、明人に対してもコンプレックスを感じていた。その幼い頃のコンプレックスの記憶が、兄を慕う明人の言葉や前回の義父・康治との思い出なども忘れさせていました。
人は記憶を変形させることができる。お相撲を見て父と一緒に喜んだことも、弟から母親の血を通してつながっていると言われたことも、傷ついた心は簡単に優しい思い出を記憶の海底に鍵をして沈めてしまえます。
この遺産相続事件を通して、伯朗はコンプレックスのバイアスにかかって歪んでいた過去の記憶を再生して、家族の絆を取り戻しているように感じます。伯朗にとっての価値のあるものは、きっと遺産ではなく家族の絆なのだと思いました。
やはりこのドラマの一番のキーポイントは「もっと価値のあるもの」です。
それにつながるヒントを知っている牧雄が目を覚ました。矢神家の遺産部屋で何かを探している牧雄に、波恵が「何を探しているのか教えて欲しい」と言ったところを見ると、波恵は「もっと価値のあるもの」を知らないのでしょうか。
そして、牧雄の答えは「人類の未来」でした。医者の家系である矢神家で想像されるのは、革新的な医療研究(IPS細胞のようなもの)? ですが、そう単純なものではない気がします。
やはり疑問に思うのは、なぜそれを禎子が譲り受けたのか。
拉致された明人のシーンで犯人が、「母親が譲り受けた」と断定していました。なぜ康之助は息子の嫁に譲ったのか?なぜ孫の明人に全財産を譲ることにしたのか?
医者一家の中で唯一「僕は医者にならない」と言った明人の言葉になにかヒントがあるような気がしています。
もう一つ疑問なのは、明人を拉致した犯人と禎子を殺した犯人が同一人物なのかということです。来週は勇磨と佐代回のようなので、メイン悪役との対決が楽しみです。
今週も、蔭山さんが秀逸でした。
嫌われたと思っている時、案外嫌われてはいないものですよ
明人が死んでいるんじゃないかと最低のことを言ってしまった楓に嫌われたと思っていた伯朗に言ったアドバイスですが、普段は伯朗に冷たい蔭山の気持ちのようにも取れるなと思いました。
ランチのシーンでは、楓が蔭山を「骨抜きにするの早〜い」といったり、蔭山が自分が選んだ「さんまの方がおいしかったですね」と言ったり、女たちの恋の火花が止まりません(笑)
楓と蔭山の恋のバトルも裏テーマで毎週楽しみです。
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