危険なビーナス第7話 感想 ※ネタバレ注意
今話はかなり遺産の核心に迫るヒントが散りばめられた回だったのではないでしょうか。佐代が伯朗の母・禎子の親友だったことがわかり、その佐代から伯朗の父・一清が脳の病気だったこと、そしてその治療のために康治の脳の研究に関わっていたことが明らかになりました。
康治の研究室にあったフラクタル図形。
拡大しても網目の中に、さらに細かい同様の網目が現れる。近くで見ても同じ模様の繰り返し。
幼い頃に伯朗が見た父・一清の描いていた絵が、このフラクタル図形に似ていました。一清の作品集のノートにあった「寛恕の網」という題名の絵があり、絵の写真は無くなっていましたが、おそらく、このフラクタル図形に似た絵のことでしょう。
絵の題名である「寛恕」とは、度量が広く、思いやりの深いこと。あやまちなどをとがめずに、広い心で許すこと、だそうです。その網。
「寛恕の網」という題名とフラクタル図形に似た絵。許すということを何層にも織り込んだ模様の繰り返し、と言った意味なのでしょうか。
勇磨は、牧雄の言っていた「もっと価値のあるもの」とは康治の脳の研究記録だったのではないかと話していました。康治の研究室にあったフラクタル図形と、一清が康治の脳の研究の被験者になっていた可能性があること、治療後の一清の描いていた絵がフラクタル図形に酷似していたこと。
それらを勘案すると、禎子が持っていた可能性のある「もっと価値のあるもの」とは、一清の絵だったのではないでしょうか?
もしそうなら、禎子が亡くなった今、それを見つける鍵を持っているのは禎子と一清の息子の伯朗なのかもしれません。この推理があっているのか、また次回以降で答え合わせするのが楽しみです。
そして、ここへ来て、また楓が怪しくなってきました!
佐代が伯朗に言った言葉
「楓さんには気をつけた方がいいですよ。彼女はただ者ではありません」
「親友の息子さんへの心からの助言です」
という言葉がやけに真実味があり、心に残ります。
小泉家で近所の住人・矢本さんを取り押さえたときの楓の動きは、一般人の動きではありませんでした。刑事か探偵か、そういった類のプロの技でした。また、一清の作品ノートの「寛恕の網」の写真を抜き取ったのは、恐らく楓でしょう。
勇磨が帰った後の明人の家のシーンで、楓が連絡を取り、部屋に訪れたのは誰なのでしょうか。
楓と組んで、この遺産相続を陰で糸をひいているのは。
楓はいったい見方なのか敵なのか。
ドラマの展開がますます真相に近づき緊張感を増してきましたが、それとは裏腹に、今更ながら、毎回の伯朗の妄想シーンの後の自分へのツッコミが、ペコパのツッコまないツッコミに似ていると気づき、一人で心の中で笑ってしまいました。
動物病院の医院長も現れ、役者が揃いフィナーレに近づいている感じが増しています。医院長が楓を見て言った「人間は嘘をつく生き物だからね」という言葉は芯を得たものでしょう。楓が嘘をついているのは、明人の拉致なのか、伯朗への思いなのか。クライマックスまで楽しみです。
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