キワドい2人 -K2- 池袋署刑事課 神埼・黒木第2話 あらすじ
神崎(山田涼介)と黒木(田中圭)は猿を探していた。ドロボーと言う声に、走り出して捕まえた黒木。事故でも起きたらどうするのかと言う神崎。
神崎は父の隠し子で、神崎が4歳の時に知り、母と2人家を出たのだと言う。異母兄弟だ。
家に押し掛けてきた黒木に「何かも合わないから一緒には住めない」と言う神崎。兄弟でバディはありえないから飛ばされてしまう。だから警察署内では内緒にしなければならない。
黒木の「あんたを許さない」と言う言葉を思い出し、神崎の電話に出られない父(椎名桔平)。
美容室のオーナー殺人事件
殺人事件が起きた。被害者は美容室カエサルのオーナー池田秀典。ウィスキーのボトルで後頭部を殴られている。
防犯カメラに中から鍵をこじ開け、物取りの犯行に見せかけようとした様子が映っていた。
警視庁から野島管理官(中林大樹)が来て捜査会議が行われた。防犯カメラにはカエサルの美容師・芳村敏生(神尾楓珠)が映っていた。カリスマ美容師として、マスコミに取り上げられている。ドアに細工する様子も映っていた。
防犯カメラは2日前に設置されたばかりで芳村は存在を知らなかった。芳村は独立を反対されていたと言う話もあるため、そのことが火種なったのかもしれない。
芳村は「酒を飲んで寝てしまい目が覚めたら社長が死んでいた」と話した。このままでは疑われると思って強盗に見せかけたと言う。16歳の時けんかで人を殺めて少年院に2年入っているため、すぐに疑われると思ったのだ。
芳村は少年院を出てからは罪を犯しておらず、神崎は芳村が犯人とは思えないが、黒木は「芳村が犯人だという確証がないから捜査する」と言う。刑事が性善説に立ってはダメだと。
防犯カメラの映像をスマホに入れていた黒木に、ルール違反だと言う神崎。黒木は、ルールは破るためにあると言う。突然飛び出してきた猫に驚く黒木は、カメラに映る芳村を見て、池田社長は猫を飼っていたのではないかと言った。しかし、現場に猫の姿はなかった。
芳村と池田社長が金銭で揉めている様子を従業員が目撃している。「3000万」と答えている社長を見て手切れ金ではないかと思ったそうだ。
神崎は同僚に「芳村は更生したと思うか」尋ねると、カエサルで働きだしてからは世間に認められるために人一倍努力したからこそ今の”カリスマ美容師”という地位がある。それに優しい奴だと答えた。
少年院を出所したばかりで行く宛のなかった芳村をスカウトしたのは店長の小坂だった。小坂に「オーナーは猫を飼っていないか?」と神崎が尋ねると、防犯対策に猿を飼っていたという返答が。2日前に車上荒らしにあい、中にいた猿も逃げ出してしまった。そのために防犯カメラを設置したようだ。
猿を逃したのは犯人の計画で、芳村は誰かにハメられた?
被害者の体内から睡眠薬が検出された。芳村からも検出されるのではないかと神崎は睨んだが、時間が経ちすぎてしまっている。
黒木と神崎の二人はベランダからも出入りが可能か検証すると可能だった。第三者の可能性があることが分かった。睡眠薬は誰がどうやって飲ませたのか。
以前の事件で、建設会社の社長の娘になりすまして誘拐事件を起こした彩乃(関水渚)が黒木と神崎の家を訪ねてきた。黒木が呼んだようだ。被害者の萱島社長が被害届を取り下げて嘆願書を出したからだ。
彩乃は神崎にお礼を言う。父親の足の手術も決まり仕事にも復帰できそうだった。彩乃自身はアルバイトをしながら資格の勉強をしているらしい。
彩乃の新しい門出を祝って乾杯しようとして氷を準備していた時、神崎はひらめいた。
氷に睡眠薬を混ぜたに違いない。被害者はタッパで氷を作っていたから、そこに犯人が入れたのだろう。
突然の捜査打ち切り?
翌日、係長から捜査打ち切りが告げられた。自白させようとしている。
神崎は「芳村はハメられて、氷に睡眠薬を入れて2人を眠らせたのだ」と食い下がるものの、状況証拠だけでは上の方針を変えることは出来ない。
神崎は強引に芳村に会い、誰かがハメようとしていることを告げると、「こんなずじゃなかったのにな」とつぶやく芳村。そして「俺がやった」と自白する。
しかし神崎は信じない。芳村の目を見て犯人ではないと確信した。
黒木はそんな神崎に「感情に流されて捜査するやつは使いものにならない。バディも解消だ。警察も辞めろ。」と突き放した。
帰ろうとする神崎に木村(江口のりこ)が声をかけた。「取調べ中の刑事にウソを付き強引に芳村と会ったことは仲間に対する裏切りだ」と。
さら神崎に語りかける。
黒木は少年院に話を聞きに行っていた。係長も管理官に捜査の見直しを直訴していた。前科者が更生したと信じたいのは誰だって一緒だ。自分たちの仕事はそれを裏付けるための捜査なのだから。黒木は検挙率ナンバーワン、それは助けた人の数もナンバーワンということだ。
神崎は黒木の言葉を思い出し、芳村が犯人でないかどうかは自分の直感ではなく、捜査して客観的な証拠を得るしかないことを悟る。
送検まで16時間、証拠を見つけられるか
神崎は一晩中、被害者のマンションの周りの聞き込みや防犯カメラ映像を調べていた。
朝、声をかけてきた黒木に自分が間違っていたことの反省を述べると、黒木もようやく気づいたことに安堵し、無事にバディ復活となった。
さらに送検が1日伸びた。
黒木の作戦「モンキーブラッドプロジェクト(略称モンブラン)」が実行された。
どうやら犯人は猿に噛まれた形跡があり、彩乃が逃げている猿は狂犬病にかかっている、噛まれた人は血清を打たないと死んでしまうとデマを広めていた。血清で犯人をおびき出す作戦だ。
神崎は押収された書類の中から美容室の店舗と営業権譲渡の覚書を見つけた。そこで何かに気づき、黒木に見せると二人は確信を得た。
美容室で「猿が出た」と騒ぐ。この店に猿が入ったから避難するよう声をかける。黒木がかまれたふりをする。血清を黒木に打つために、ばらまいてしまい、たくさんあることを見せる。あとは犯人があぶり出させるのを待つだけだ。
犯人が罠にかかる
何者かが店に現れた。「探してるのはこれか」と血清を見せる黒木。入ってきたのは美容師の小坂だった。
犯行を認めない小坂だったが、芳村の思いを知り自白した。
オーナーが手放そうとしていた美容室を小坂が買い取るつもりだったが、オーナーは芳村に譲ろうとしていた。だから小坂はオーナーを殺害し、芳村に罪を被せようとしていた。
しかし芳村は最初から小坂に譲るつもりだった。オーナーの殺害は小坂の仕業だと気づいた芳村は小坂を守るために罪を被ろうとした。それほどまでに小坂を慕っていたからだ。
黒木と副所長
夜の屋上で、副所長に「送検を送らせてもらってありがとうございました」という黒木。副所長は「冤罪を防げてよかった」と言った。
副所長はこんなところで再会するなんて驚いたと言う。22年前のあのファミレス以来だと。その言葉に黒木は耳鳴りがする。
記憶がよみがえる。拳銃を持った男が「来たら打つ、俺を裏切ったのか」と騒いでいる。その瞬間、警察官が発砲し犯人は目の前で倒れこんだ。
副所長は「君が神崎さんのことを恨むのはわかるが妙なことを考えるんじゃないぞ」と言った。彼に罪はないと。
君達は同じ神崎賢造の息子なんだと。係長が陰から見ている。黒木は「あの時のけじめをつけたいだけだ」と言う。
黒木の耳鳴りは続いている。黒木は鋭い目でどこをにらんでいるのか。
キワドい2人 -K2- 池袋署刑事課 神埼・黒木第2話 感想 ※ネタバレ注意
22年前のファミレスでの事件が気になります。黒木は耳鳴りがするというは、トラウマになっているからでしょうか。4歳の前の記憶がないと言う神崎も、その時が原因なのでしょうか。黒木が父を許せない理由も。これから少しずつ分かって行くのでしょう。コメディタッチのドラマの中で、この部分だけには、闇を感じます。
強行犯係のメンバーのチームワークの良さを感じました。係長と黒木に大声で怒られた後、諭す木村、心にしみてきますね。正義感が強すぎるあまり、暴走してしまう神崎、やっぱり兄弟は似ているのと思います。検挙率が高いのはそれだけ多くの人を助けているということ、MIU404と同じ、逮捕されなければ罪を重ねてしまうということですね。
少年院帰りだからすぐ疑われる、警察では、しかたないことかもしれないですね。でも、芳村がすぐに警察に連絡していれば、逆に疑われることはなかったのではないかと思います。小坂はその心理までわかっていたのですね。それでも、小坂が犯人で、自分に罪を着せようとしたことに気づいて、罪をかぶろうとするって、わからないですね。兄のように思っていたとしても、自分を陥れようとしていることがわかったら、罪をかぶる気にはならないでしょう。罪を押し付けられていないなら、かばうこともわかる気がします。
彩乃について、萱島社長はかばってくれて、父の足もよくなりそうです。どんな資格を目指しているのでしょう。まずは、高校卒業なのかと思うのですが。2人の漫才のようなけんかに兄弟のように感じたのでしょうね。これから、いろいろな事件で協力していくのかもしれないですね。
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