【MIU404】第10話の感想・ネタバレ/見えない敵との戦い 4機捜存続の危機!

MIU404第10話 あらすじ

エトリの本名は鴻上悟、過去の殺人事件の被疑者で、投身自殺していて死亡したと思われていた。しかし実際は生きていて、整形手術をして逃げていた。エトリのネクタイピンからGPSが発見された。ドローンはそれを追っていたのだ。エトリは、いつも誰かの支持で動いていたらしい。鴻上が以前、知人に、面白い若者に会ったと話したいたという。仮想通貨の知識が豊富で、大手のシステム開発会社に在籍していて、自分が開発したシステムにバックドアを仕掛けていた。バックドアとは、システムの裏口で、開発の時に着けてしまうと見つけ出すのは難しく、いくらでも情報を引き出すことができる。その男がエトリを使っていたのか。志摩(星野源)は、久住(菅田将暉)の名をつぶやいた。思い浮かんだだけだと撤回したが、桔梗(麻生久美子)は気になった。ドーナツEPの売人で、関西弁で20代、池袋のクラブの元常連で、写真にもちゃんと写っていない。池袋は辰井組のシマ、可能性はあるという。4機捜の捜査するものではないというが、志摩は、切り札があるという。久住に会った人物、成川(鈴鹿央士)だ。成川の偽計業務妨害罪の取り調べは4機捜がやることになっていたから、久住の話も聞くことができる。

九重(岡田健史)が成川に、久住について聞いている。久住は、エトリのことを昔から知っているようだった。成川が逃げているときに、電話をした陸上部の先輩の代わりに現れたのが久住だった。住むところやスマホを渡し、人脈を作って金を稼げば生きていけると言った。いつも、池袋のシェアオフィスで会っていた。志摩と伊吹(綾野剛)が行くと、前日にロッカーの中を片付けて、当分来ないと言っていた。店にはドーナツEPがあり、店員は覚せい剤も使用していた。成川も、ドーナツEPを1度だけ飲んだという。シェアオフィスにいた若者たちに、ドーナツEPを持っている者は全部出せと志摩は言った。伊吹は、そして病院に行けと。ドーナツEPは安くて金にならないけれど、覚せい剤の入り口になるから売る。バックには必ず暴力団がいると言った。金も人生もしゃぶりつくされる。今ならまだ間に合うと。電話をかけている若者を発見した志摩。かけた先は、クズミと出ている。志摩が電話をとった。しかし、すでに電話番号は変えられていた。久住は成川に大阪の天王寺出身だと言っていた。そこが原点だと。母親と二人で肩を寄せ合っていたと。シェアオフィスの店員が、自分の父親がひどかったという話をすると、久住も父親と2人だったと言ったという。相手に合わせて自分の生い立ちの話を作っている。久住って何者なんだという伊吹に、志摩はメフィストフェレスとかも言った。甘い言葉で人間の魂を奪う悪魔だという。見えていない被害者がもっともっといるという志摩。

その頃久住は、別の場所で、オミと呼ばれていた。

ナイトクローラーREC(渡邊圭祐)は、ドローン爆弾の瞬間を撮影していた。そして、警察は被害者の氏名をなぜ隠すのかと。女詐欺師M(羽野麦(黒川智花)の写真に目隠したもの)を掲載している。警察幹部の身内だから犯罪をもみ消されていたと。この女詐欺師を追っていたのが氏名不詳の被害者だというのだ。爆弾は過去に警察が暴力団から押収したもので、この事件の真相は、警察の悪事を隠ぺいするための自作自演だと。4機捜のメロンパンの車も関わっていると言った。あおり運転犯を捜査しているときの伊吹の動画も流された。目隠しはしているものの、4機捜と言っている。RECが4機捜を調べたとき、404エラーになった。4機捜は警察の悪事を隠すための秘密部隊だと締められている。この動画の再生回数は50万を超えた。

志摩と伊吹は、RECの家へ行き、どうしてこんな嘘の動画を流すのかと言った。RECは、自信満々で、真実に基づいているという。羽野麦を探したときのSNSを見せると、もう削除したと言う。それでもすでに拡散されている。詐欺師なんでしょうというREC、違うという伊吹。詐欺師じゃないという証拠はと言うRECに、逆に詐欺師だという証拠はあるのかと言う。RECは口ごもる。RECに、成川から紹介された情報源の浜田は存在しない。浜田は久住だ。志摩はRECに言う。点々を結び付けて強引にストーリーを作っている。自分が騙されていると思ったことはあるかと。相手が信用に値するか。本部に戻るよう連絡があった。404は自分たちだという伊吹。やましいことはない、機捜の臨時部隊と。情報があったらと言う志摩。RECは、MIU404 とつぶやいた。

本部に戻ると、大騒ぎになっている。本庁で釈明に追われる桔梗。桔梗の名前まで、ネット上に出てしまっている。警察を敵に回すと盛り上がる。何を言っても絶対に反論しない相手はたたきやすい、みんな誰かを裁きたくてしかないんだという志摩。九重は機捜ではなくなり、警察庁に戻ることになったという。キャリアに傷がつくことを心配してだという。父親の力なのかと九重は思った。桔梗はマスコミに追いかけられている。SNSは止まらない。404not foundの意味を、ちゃんと伝えられていなかった桔梗。誤解が広がってしまった。

避難した羽野とゆたかのところに泊まることになった伊吹。伊吹ははしゃいでみせる。ゆたかが、お母さんが1人になると言ったために、留守番していた志摩は、機捜うどんを作っていた。警察が、真昼間に爆弾を爆発させるわけないと、伊吹でも言ったという志摩。伊吹でもわかることをと言う桔梗。桔梗は、散々なことを書かれて泣きながら悔しがっている。

九重は陣馬(橋本じゅん)相手に酔っぱらっている。自分が機捜に入りたかったから入れたと言った父なのに、勝手に…誰の人生だと思っていると怒っている。陣馬は父親の気持ちもわかるという。経歴に傷がつく前に。上に行くためには。九重は自分たちとは違うと。陣馬に言われてへこむ九重に、悪くとるなと言う陣馬。その分九重は自分たちとは違うことができて、それが自分たちのためになるのだと。九重は、自分はうんざりするほど恵まれていると言った。

飲みながら、桔梗と志摩は昔話をしていた。手段を選ばない相手とどう戦えばいいのかと言う桔梗。志摩は、自分たち警察は弱いものを守りながら、どこまでも正しく清廉潔白でいなくちゃならないと言った。

悪い奴はぶっ殺してやるというゆたかに、伊吹は、法律というルールがあって、それを守らくちゃいけないと諭す。悪い奴はルールを守らないのにずるいというゆたか。それでもルールは守らくちゃいけないといつも志摩が言っている、じゃないと正義のはずが不正義になると。正義って弱いのかもしれない、弱いから大切にして、みんなで応援しないと消えてなくなってしまうのかもしれないと。

ドーナツEPの出どころが見つからない。税関で見つかったことがないという。陣馬は、成川の話を思いだし、国内に工場があるのかと言った。

伊吹と志摩は合流した。桔梗は、夜中に、亡くなった夫の写真に志摩と伊吹の紹介をして、そのまま眠ってしまった。「死んだやつには勝てねーよ」とつぶやく志摩。

久住につながる情報はない。陣馬は地道に工場を当たっていた。警察官に来られた工場は、すぐにたたむと指示を出す久住。志摩と伊吹は、ネットで騒がれているのに、勝手なことをしたら問題になるから、待機しなければならない。RECに呼びだされた志摩と伊吹。RECは、警察が嘘をついているのか、浜田が嘘をついているのか、判断できないから、浜田を呼び出すという。

直接は会えないと言われたが、話さざるを得ない状況を作るという。身元を明かさず通話ができるシステムで、という。爆弾が押収物だという情報の担保が欲しいと言った。罪に問われるのは情報を流した自分だからと。今頃気づいたのかという浜田・久住。有力な筋からの情報で出どころは言えないという。事実は浜田の情報と違うというREC。騙そうとしても無理だという。

工場から電話が入る。ドーナツEPを運び出そうとした工場の従業員たち。検問をしていてトラックを出せない。RECに急用ができたという久住。久住には全部見えていた。MIU404と。パソコンごと乗っ取られたと気がつくREC。久住はまた爆弾を落とすという。人間がやったことの証拠は必ず残るから自首しろという志摩。それなら自分は人間ではないという。人間じゃないから人間がどうなったっていいという久住。平行線で話は進まない。

出前太郎の出前を見て、シェアオフィスの場所が分かった。久住は、RECのパソコンから勝手に、RECの名前で爆弾テロの予告メールを送った。都内各所で爆弾が爆発し、110番通報が鳴りやまない。パトカーや救急車が行きかっている。テレビのニュースでも流れている。病院での爆発情報があり、近くにいた志摩と伊吹。久住のところに行くか、病院に行くか迷っている。伊吹は言った。死んだ奴には勝てないと言ったが、生きていれば何回でも勝つチャンスがあると、病院へ向かう。

RECのパソコンからは、テロの実行犯はメロンパンの車に乗っているから、情報を欲しいと投稿。RECはなすすべなく呆然としている。志摩と伊吹が病院に着くと、爆発など起きていなかった。ニュース速報はフェイクニュースだった。爆発映像も110番通報もすべて虚偽だ。テロは現実には存在しないのだ。検問もなくなって、工場からドーナツEPを運ぶことができるようになった。

伊吹は、無線で、以前の爆破事件の犯人によるかく乱だと、犯人は通称久住、特徴が言えない。多くの市民がメロンパンの車の情報を載せるので、久住は逃げるのが楽だ。工場から車が出ようとしたとき、陣馬が警察だと声をかけ、前に立ちはだかる。スピードを緩めないトラック。SNS上では、メロンパンの車写真があげられ、MIU404がトレンド1位になっている。

MIU404第10話 感想 ※ネタバレ注意

またまたすごい展開に驚いてしまいました。なんてことするのかと思った爆発が、全部フェイクだったなんて。現実でないのはよかったけれど、こんなことができるなんて。すべて、淡々と進めていく久住が恐ろしいです。人間じゃないと言ったけど、ほんとにそうかもしれないと思ってしまいます。菅田将暉くんが、「3年A組」とは真逆の、ネットを使った心のない犯罪者を演じていて、さすがという感じです。

RECは、正義感からSNSに警察の犯罪を暴露したつもりになっています。志摩と伊吹に言われるまでは、自分が得た情報が正しいのか、信頼できる人物からのものか、ちゃんと考えていなかったことを思い知らされます。これは、観ている人へのメッセージのような気がします。SNS上で、嘘の情報が広まってしまうことが多くあります。一言つぶやいたことが、全世界に発信することになると、心していたいと思います。思いもよらない方からの「いいね」に驚くことがあります。映画の感想への、出演者やスタッフさん、監督さんからもありました。悪いこと、変なことは書いていないなと改めて確認したりして。批評はいいけど、悪口はよくないなと思っています。RECは、これからどうするのでしょう。自分の過ちに気づいて、4機捜を助ける行動に出てくれる気がします。

「死んだ奴には勝てない」という志摩の言葉は、桔梗への思いを認めている発言ですね。ちょっとほっとできるエピソード。桔梗は、散々な言われ方に憤慨しています。美貌ゆえの誹謗中傷もあるのかと思いました。

伊吹がゆたかに言って聞かせている言葉にも感動しました。ルールを守らない悪い奴でも、ルールを守っていかなければいけない警察。そうしないと正義ではなく不正義になる。正義は弱いからみんなで応援して大切にしないと消えてなくなるかもしれないというのは、心に響きました。

九重の、うんざりするほど恵まれているという言葉、気持ちを表しています。素直だから、父の気持ちも陣馬の言葉もちゃんと受け入れています。でも、うんざりしている。

陣馬は、税関で見つけられていないドーナツEPは、国内で製造されているのではないかと思い、地域の警察官とともに、しらみつぶしに工場を調べます。成川からの情報をもとに。今までの経験をもとにした、昔ながらの刑事らしさ、これも感動です。フェイクのテロ事件を起こして、警察をかく乱して、検問を止めさせた久住ですが、工場の不審な動きに気がついた陣馬はさすがです。でも、陣馬の制止にもスピードを緩めないトラック。陣馬はひかれてしまうのでしょうか。

そしてトレンド1位になったMIU404。どうなってしまうの。以前の放送で、2019年と書かれているものが数多く出ていて、今までの事件はすべて、去年のことなのですね。そして、きっと最後は現在になるのかなと思います。どんな現在になっているのか、幸せな現在を望みます。そして、ぜひ続編を、と思ってしまします。最高のドラマです。

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