MIU404第4話 あらすじ
隊長・桔梗(麻生久美子)の子供を気にしている伊吹(綾野剛)。桔梗の夫は飲食店経営者だったが事故で亡くなった。亡くなった後で妊娠に気が付いた桔梗は1人で生んで育てている。普段は、子供は妹みたいな人(黒川芽以)がみているという。
伊吹は隊長の息子の父親に立候補しようかなという。子供はかわいいと。タイガーマスクが流行ったとき、伊吹はまねをして施設にランドセルを贈った。しかし、ニュースでランドセルばかり、もういらないと言っている施設の職員の話を聞いてショックを受けたとか。志摩(星野源)は、その頃、ニュースを聞いて、世の中にはこんなにもいいことをしたい人がいるんだなと思った。でも、そのわりに世界はよくならない。いいことはするには心の余裕と金銭的な余裕が必要だ。みんなが裕福になれは世界はよくなるのかという伊吹に、金持ちは金もうけのために悪いことをするという志摩。この世に金がある限り事件は起こる。
そんな時に事件は起きた。拳銃使用の殺人未遂事件だ。加害者の男性も被害者の女性(美村里江)も、現場から立ち去ったという。被害者女性は大金の入ったスーツケースを持って、薬局に行き、けがの応急処置をして、上着を売ってくれと言って着替えて、立ち去ったという。防犯カメラの映像をチェックする。1億円はあるようだ。
1億をもって行った被害女性は青池透子(美村里江)、2年前に裏カジノ事件に関与していた。2年前、池袋の闇賭博場が摘発され、客には官僚や上場企業の役員がいて話題になっていた。
聞き込みをする志摩と伊吹。一般企業への就職が決まったと喜んでいたという。
パソコンの中古販売ショップだった。入っていくと、従業員たちは、待っていたかのようだった。開店から約10分後、青池を探しに2人組の男が入ってきた。何とか隠れていた青池。スーツケースに大金を詰め始めた。パスポートも入っていた。なんのお金かときくと、汚いお金、見つかっちゃったみたいと言って、バイバイと出て行った。とても地味な生活をしていて、手作り弁当持参で、休み時間には手芸をしていたという。うさぎのぬいぐるみを作っていた。なぜ通報しなかったのかと聞くと、社長が通報するなと言ったという。
現場に行っていた、陣馬(橋本じゅん)と九重(岡田健史)の役目は終わり、初動捜査は終了となった。
桔梗は、青池について志摩と伊吹に話した。2年前、青池は逮捕されているが被害者でもあった。クラブのホステスだった青池は誘われて違法カジノに出入りするようになった。はめられて借金を背負い風俗に売られ、カジノでも働いていた。そこで逮捕された。情状酌量により、執行猶予1年の判決、昨年執行猶予が明けていた。2年前、本物のオーナーを逮捕することはできなかった。通称はエトリで、本名はわからずに、写真もないという。自称実業家の40代で、似顔絵だけが残っている。今回の発砲事件に、エトリがもしかしたら関わっているかもしれないし、違うかもしれない。でも、撃ったのがどこの組かわからないのに、住之江組の内部抗争だと判断するのは先走りすぎだという。
桔梗は刑事部長の我孫子(生瀬勝久)に電話をしていた。組対四課に対抗しているのかという我孫子に、初動捜査を継続しているだけだという。撃たれたのは2年前の裏カジノ事件の逮捕者だと桔梗は言った。その時我孫子が指揮官だったのだ。とり逃したのは我孫子だと。エトリを必ず捕まえるから、カジノの場所を聞き出すというのが情報提供者との約束だったという桔梗。10億の女神、羽野麦のことかという我孫子。エトリを逮捕しなければ彼女の自由はないという。桔梗が彼女をかくまっていた。息子の面倒を見ていたのが、羽野麦(黒川智花)だ。
ピアノバーでバイトをしていてエトリと知り合った麦が、エトリのことに気がついて協力した。麦は、ひどい目にあわされている女性を知って許せなかっただけだと言った。麦は、エトリから連絡があって怖い思いをして逃げていた。そこに駆け付けた桔梗に、私をだましたのかという。必ず捕まえると言ったのに。桔梗は麦を抱きしめた。警察がそこまでする必要があるかという九重に、ないけどやっちゃいけないということもないという陣馬。今回の事件と2年前の事件とのつながりは低いのではという志摩。1人の人間の人生がどうなってもいいのかという桔梗に、我孫子は多くの人を救ったと、自分たちは多い方を取るしかないと言った。桔梗は、それまでして救った青池がまた道を外した理由を知る義務があると言う。
伊吹は、青池透子と話がしたいという。防犯カメラをじっと見つめる青池の目に、喧嘩を売られている気がするから。言いたいことがたくさんあるような顔をしているという。隊長に、見つけたら自分が事情聴取をしていいかと問う伊吹。見つけたらね、という桔梗。志摩によろしくという桔梗。
土壇場で人間分かる、隊長も青池透子も肝がすわっていると言う伊吹。うさぎをもらってきた伊吹。うさぎは追い詰められると、オオカミも驚くようなキックを繰り出すという話を、アニマルチャンネルで観た伊吹。人の本性を知るには、生死がかかった瞬間を見るといい。青池透子は。そのめったにない瞬間にいる。
青池はスーツケースを持ったまま逃げ続けている。犯罪に使われた携帯のsimカードの多くが、青池が働いていたパソコンショップで売られていたものだった。会社ごと乗っ取られた可能性が高いという。パソコンショップの口座に、実態が疑われる会社からの入金と出金が繰り返されていた。暴力団の資金洗浄に使われていたのだ。青池は、そこから自分口座に入金、横領していた。そして、その口座から引き出したのがちょうど1億だという。暴力団の金なら、横領しても届けないから罪に問われることはないと考えたのだろう。
パソコンショップの前にいた志摩と伊吹。社長らしき人物が現れた。社長が、青池を見つけたと動き出し、志摩と伊吹が追う。
青池がネットでタイ行きの航空券を予約した。
住之江組が動き出し、陣馬と九重が追う。
社長も羽田に向かっているようだ。
防犯カメラで青池が乗ったバスが分かった。高速を降りるよう運転手に伝えたが、青池を撃った犯人も同じバスに乗っていた。高速を降りたら気づかれて危ないという桔梗に、我孫子は、空港でドンパチされるよりバスの方がましだという。桔梗は、一般の乗客もいると抗議する。我孫子は、残りの銃弾は6発だから最大最悪に見積もって6人、空港で住之江組と銃撃戦になれば、何十発が飛び交い、何百人といるし、外国人が死ぬと国際問題にもなると言う。また数の理論かという桔梗。
高速の降り口は近づいている。その時、志摩と伊吹はバスに追いついた。気づかれる前に確保しろという桔梗。やるしかないという志摩。防弾ベストを着用という志摩に、合点承知のすけと答え伊吹。お前がそういう時は合点していない時だと志摩。
運転手は高速を降りて、エンジントラブルだと停車した。伊吹は修理にきたとバス車内に入る。志摩がメロンパンの車から音楽を流し、気を取られているすきに、犯人に袋をかぶせ、銃を確認し手錠をかけた。ところが、銃を持っている者がもう一人いた。もう一人いると叫ぶ志摩。しかし、発砲されてしまった。銃を振り落とした。銃は窓から外に落ちた。何とか抑えたと思ったところで、パソコンショップの社長が銃を持って、手を上げろと志摩の頭に銃を向けた。志摩は銃口に親指を当て、今撃ったら、暴発して2人とも死ぬという。いいよ俺は、撃てばという志摩。震えている社長、隙を見てける伊吹。そこへ、ほかの警察官も到着した。伊吹は志摩に、あんなの暴発するわけない、なめてるのか、死にていのかと言う。志摩は、沈黙の後、助けるのがおせーんだよと言った。伊吹は泣きそうになっている。
青池のところへ行くと脈はなく、間に合わなかった。話たいことが山ほどあるいう伊吹。とスーツケースの中は空になっていた。死因は、銃創の失血死だろうと言う。撃ったのは、住之江組の人間だった。事件の始まりは、青池透子の横領だった。
1億円はどこでどう消えたのか。青池が誰かに渡したのか、隠したのか。
青池透子のスマホから、呟きが見つかった。「笑ってしまう。私はまた、暴力団の下で働いていたのか。ようやく普通の生活を手に入れたと思っていたのに…以前のことがなければ気が付かなったと…通報しても、警察は次の仕事を用意してくれるわけではない。どうせ汚いお金、汚いワタシが使ってもいいだろう…。引き出しいっぱいになったら、どこへ行こう…どこならきれいに生きられるだろう…」
彼女が最後に見た景色は絶望だったと言う桔梗。私たちはいつも間に合わないと。
青池が宝石店に通っていたことが分かった。遺産が入るからと宝石2個をオーダーしていてという。そして、この日購入していた。私は何も知らずに現金で売ったのだから問題ないと言う店主。そんなお金を美しい宝石にロンダリングしたのねと言う。うさちゃんの目として。うさぎのぬいぐるみの目として、海外に持ち出そうとしていたのか。しかし、スーツケースにはなかった。
青池透子は誰を助けたのだろうという九重。呟きは新しい方が上だから、下から読むと言うことを九重が言ったことで、謎が解けていく。もう逃げられないと思った青池は、逃げている途中で見つけた、世界中で女の子だからという理由で虐げられている子たちを助ける活動を見つけた。そして、イギリス本部の住所を聞いて、うさぎを送ったのだった。すごくうれしそうに、興奮していたという。これまで余裕がなくて募金とかしてこなかったから、最後に一つだけと。荷物は19:00の飛行機にのると聞き、それまで逃げればいいのねという青池。
「もう死ぬみたい
誰が決めたの
弱くてちっぽけな小さな女の子
逃げられない
そんなの嘘だ
自由になれる
私が助ける
最後に一つだけ」
彼女の人生はなんだったんだろうという志摩。そんなの俺たちが決めることじゃないという伊吹。
家に帰った桔梗は麦に絶対自由にすると言った。
相手の本性を知るには生死のかかった瞬間を見るといい。お前の本性が死にたい奴だったとはなと伊吹。ハッタリかましただけだという志摩。昼間のような真似を二度とするなと言う伊吹。ガッテン承知のすけと答える志摩の目は、少しうるんでいるように見えた。
MIU404第4話 感想 ※ネタバレ注意
今回も深いものがありました。
謎の女は、情報提供したことで追われてしまっている女性だったのですね。情報提供するって、怖いと思ってしまいますね。
刑事部長の数の論理は、それはそうかもしれないけれど、賛成はできません。誰も犠牲者を出さないことを考えているのが、日本の警察だと思っていました。過去の事件、犯人が生きているのに、捜査員が亡くなった事件がありました。人質は必ず助けている印象があります。海外では、すぐに犯人を射殺しているように見えますが、日本では犯人の命を守ります。死んでしまっては、動機の解明ができないということもありますが。
気づかれないうちに確保という、無理な指示をしっかりやってのける2人はすごい。それなのに、1人ではなかった。外に銃が飛んでいくところもしっかり映していたのは、社長が銃を持ってくるから。社長は、持ちなれていないから震えています。でも、志摩はすごかった。どこまで本気なのかわからなかったです。
青池透子は、必死に生きていたのに、普通の会社だと思って就職した会社が、暴力団と関係していた。気が付いた時の絶望感はどんなものだったのでしょう。
警察に通報しても、仕事を紹介してもらえない、というのは正直な感想でしょう。それどころか、逆恨みされる心配もある。汚いお金だから、会社は警察に届けないというのは確かにそうです。でも、暴力団は怖いでしょう。それでも賭けに出た青池。銃弾はかすっただけだけれど、出血は続いていた。うさぎの目の宝石はよく考えたと思います。そして、逃げられないとなったら、虐げられている女の子たちに送ろうと思った。
手元にお金がないと分かると、ばれてしまうと困るから、スーツケースを持ち続けていたのですね。荷物が飛行機にのってしまえば、奪われる心配がないから、それまで逃げればいいと。辛い人生だったけど、最後は少し、救われた気持ちもあったかもしれません。
生死にかかわる状況になったとき、本性が分かるという話も、伏線になっていたのですね。ハッタリをかましただけだという志摩ですが、死んでもいいという思いもあったのかもしれないと思います。過去の話と関係がありそうな。ガッテン承知のすけも、かかっていた。もう2度とするなという伊吹の言葉には、目が潤んでいるように見えました。2人の絆は強くなっていると感じます。
呟きは、最新が上だから、下から読むということを忘れていた大人たち。九重がいたことで、本当の思いが分かりました。印刷されると特にそう思いますね。
先週の最後に突然現れて驚かされた菅田将暉くん、今回は全く出てきませんでした。どうなっていくのでしょうか。
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