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【ミステリと言う勿れ】第1話の感想・ネタバレ/菅田将暉さんは原作のイメージと異なるも、圧巻の演技力

ミステリと言う勿れ 第1話

ミステリと言う勿れ第1話 感想 ※ネタバレ注意

主人公は久能整(くのうととのう)。まずはインパクトあるこの名前に驚かされましたが、初っ端から、殺人の容疑をかけられたのに動揺することなく、毅然とした態度の主人公に圧倒されました。

天然パーマのアフロに、マフラー、ダッフルコート。印象的な見た目で饒舌な久能。後から原作を少し拝見しましたが、原作の印象だともう少し物腰低そうな、穏やかな感じなんですね。原作のイメージとは違いますが、菅田さん演じる久能も全く違和感はなく、楽しんで見れました。

殺人犯だと疑われ、事情聴取で目撃者がいるとまで言われた久能でしたが、焦ることもなく、刑事たちに目撃者のことをよく知っているのかと尋ねました。そして、続け様に語られた、「僕と立場が同じ、皆さんのよく知らない人物なのに、どうしてその人が本当のことを言っていて、僕が方が嘘を言っていると思われるのか」という発言にはハッとさせられました。

このシーン、確かにそうかもと思わせる説得力が久能の言葉にはありましたし、「何もしてない僕を冤罪に落とし込むほど警察はバカじゃないと思っている、それともバカなんですか?」の発言も印象的でしたね。

このドラマの登場人物である、尾上松也さん演じる巡査の池本のキャラクターもよかったですね。

妻の手伝いをしてゴミ捨てをしていると話した池本に、ゴミ捨ての大変さはただ捨てることではないと、ゴミ箱からゴミを集めるところからやるから大変なんだと語ったシーンも、その後話された、メジャーリーガーの立ち会い出産が、権利なのか義務なのかという話も、久能は主婦の代弁者かと思いましたね(笑)

子供を産んだら女性がかわることが問題なのではなく、変わらない男性がそこにいることが問題だという発言は、本当拍手を送りたいです(笑)愛猫の死も含め、職場での身の置き場に悩む風呂光の件もそうですが、淡々と話す中にも本質をよく捉えているんだろうなと感じる場面がたくさんありました。

そして、凶器が発見されたと薮が詰め寄った時も、久能が怯むことはありませんでした。そこでも俺は馬鹿なのかと話し出す久能(笑)

僕が僕のナイフを使って殺人をした場合と、誰かが僕のナイフを盗んで手袋をして殺人した場合、どちらも結果が同じになる。その違いをどうやって見分けるのか?なんて‥(笑)確かにそうなんですが、あんな淡々と言われちゃったら薮もイラつくはずですよね。だけどこのイラつきは別の理由が隠されていたなんてこの時は知る由もありませんでした。

また、かつて冤罪事件で槍玉に挙げられ叩かれていた青砥と久能の絡みも印象的でした。真実は一つだと話す青砥にドン引きした様子の久能。「どちらも嘘をついていなくても、話を盛っていなくても必ず食い違う。だから、真実は一つなんかじゃない。二つでも三つでもない。真実は人の数だけある。‥でも事実は一つです。」なるほどなと思わされた言葉でした。

行われた久能家の家宅捜索。久能のノートパソコンから借用書が見つかり、ついに久能も追い詰められるのかと思いましたが、そんなことは杞憂に終わりました。

しかし、薮が復讐のために、久能を嵌めていたなんて衝撃の展開でしたね。“そこ”ではなく“あそこ”そんな些細な言葉の違いから、薮の怪しさを感じ取っていたなんて驚きですし、本当に素晴らしい洞察力だなと感心させられました。

自分の犯行を認めたの薮は「後悔してない。妻と息子も喜んでくれるだろう」と話しました。ここからの久能の畳み掛けが凄かったですね。

「復讐は楽しかったですか?」からの「それほど大事だった刑事という仕事も復讐のためなら捨てられるんですね。復讐のためなら時間を作れたんですか。‥‥死に目に駆けつける時間はなくても、その時間は取れたんですね。なぜなら仕事と復讐のベクトルは同じだから。あなたにとってやりがいのあることだった。でも生きている時に家族と関わることはやりがいが見出せなかったんでしょ?」

この時の青砥や池本の表情も印象深く、薮に胸ぐらを掴まれた時に見えた久能の首元の傷跡も気になるものでした。マフラーをいつも巻いていた久能はこれを隠していたんですね。きっと今後、何か明かされるのでしょうから期待して待ちたいと思います。

そして今回は、薮を演じる遠藤憲一さんの演技が本当に光ってました。さすがエンケンさん。いろんな表情が見応えがありました。また、菅田さんとの絡みはドラマ『民王』も思い出させ、懐かしさもあったのですが、薮とは一話のみの絡みなんですね。それが少し寂しいですね。

初回はここで終わりかと思われましたが、嬉しいことに続きがありました。美術館へと向かう久能がバスジャックに遭うという状況で、二つ目の事件へと。バスに乗り込んだ金髪の男性は瑛太さんでしたよね。見たことがない新たな一面!どんな展開が待ち受けているのでしょうか。次回も楽しみになりました◎

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