ミステリと言う勿れ第3話 感想 ※ネタバレ注意
バスジャックに遭った久能はバスジャックの本当の犯人も、連続殺人犯をも見つけ出し、謎を解明しました。我路との出会いが、さらなるミステリを呼び寄せているように思いますが、我路との出会いがどんな連鎖を生み出すのか、楽しみでもあります。
自分の犯した最も重い罪について語っていたバスジャックの被害者たち。その中の、奈良崎は、部下に自殺され、定年退職後に妻にも逃げ出されたと話しました。察してくれなんて無理だ、男なんてはっきり言われないと対処できないと嘆く奈良崎に、久能は奈良崎の仕草を真似ながら「話してもいいか?そろそろうざがられそうで‥」と切り出しました。
「もうとっくにうぜーよ。」のオトヤの台詞はまさに(笑)シリアスなシーンになりがちなところに、ツッコミが入ることで重たくなりすぎず見ることができました(笑)
久能は人の気持ちを察して仕事をしてきたはずの奈良崎に対して「どうして部下や身内にはそれを発揮しないのか。あなたなら本当はできるのに。」と諭します。確かに、仕事ならできる、仕事でしかできないはどこか自分自身への甘えの部分があるからですよね‥。久能は今回も核心をついてきましたね。
乗り込んできた警察を前に「この中に連続殺人犯がいます。」と久能は語り、翔がバスジャック犯の仲間であることもしっかりとつきとめました。
“ガロ”が一度だけ翔に背を向けたことを見逃さなかった久能の観察眼は素晴らしいですね。“ガロ”はガロではなく、翔が本物の犬堂我路であることが明かされ、自分の妹である愛珠を殺した犯人を見つけ出したかったのだと語られました。
そして、連続殺人犯はバス運転手の煙草森でした。埋めたらなくなる、見えなくなればOKだと笑顔で語る煙草森はサイコパスすぎて‥。この煙草森役の俳優さん、かなり狂気がありました。
落ちた食べ物をカーペットに隠し片付けたように、人も殺したのではなく片付けたと話し出す煙草森‥。「埋めたらなくなります!見えなくなればOKです!」も理解不能でしたし、「それで、またやろうと思いました!」の笑顔も本当怖い。愛珠の件を詳しく知らないはずの煙草森が、“生き埋め”というフレーズを使ったことも聞き逃さなかったのも、さすが久能でしたね。
久能が話すように制服を着ている人を容疑者としてカウントしないような謎の信頼感もありますね‥。職務を全うすべき立場にいた仕事中の人間がまさか犯罪を。本当、盲点になりやすいですね。
また、バスジャックではなくバスハイクだった、犬堂たちは悪くないと話す被害者たちは意外でしたし、大きな愛珠の肖像画を見つめる我路の視線も印象的でした。「愛してた」という言葉に我路の全てが詰まっていましたね。
事件は解決し、またも自宅でカレー作りに励む久能の元に我路から荷物が届きました。蟹かなと浮かれて開けてみると切り落とされた腕‥。恐怖でしかない‥。「だめだ、もう子供じゃないんだから、ダンゴムシになっちゃだめ。」そんな風に話した久能も印象的でした。
人の癖を真似をする久能に、「子供が構ってほしい時にするんだけど、小さい久能は誰の気を引きたかったんだろうね。」と我路は話していましたが、久能の幼少期に何があったのかも気になるところ。その後、腕は煙草森のものだと明らかになり、我路も証拠不十分で指名手配もできず‥。久能と我路の間に生まれそうだった友情はどうなるのでしょうか。
また、我路のさらさらヘアに憧れ、ヘアアイロンでストレートにする久能。「サラツヤにしたからと言ってイケメンになるわけではない。」にはクスッとしちゃいましたが、菅田さんはイケメンだから成立しない気がします(笑)
一方で、逃亡を続ける我路の元に叔母から連絡が。亡くなった人に宛てて出せるという漂流郵便局へ向かいます。「私はダメな人間だ。だからゆっくり死んでいく。もし出来なかったらジュートに頼もう。」という手紙は、まさに遺書のようなものでした。あの美しい顔から、あの字はチグハグでしたけどね(笑)
これを読んだ我路は、愛珠はこんな泣き言をいう人間ではないと信じきれないようでした。自殺しようとしたけど出来なかった。ジュートに殺してもらうつもりでバスに乗ったのではと考える我路たち。
「俺は必ずジュートを見つけ出す。」まだまだ、事件は解決しておらず、新たな謎を解決する必要がありそうですね。久能と我路の関係がまだまだ見れることへの期待感と、我路がこれ以上犯罪に手を染めることがないように祈ってしまいました。次回も楽しみにしたいです。
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