ミステリと言う勿れ第7話 感想 ※ネタバレ注意
虐待から子供たちを救う炎の天使、井原香音人。そして香音人に助けられた陸太。
2人は虐待されている子供本人に親を殺すかどうかを決めさせ、放火をし、救ってきたはずでした。それが正義だと思い、疑うことすらなかったのに、突きつけられた現実は、みんな苦しんでるという事実。
その事実が物語をより悲しいものにしてしまいました。
視聴者誰もが驚かされたのは「僕は一度も香音人さんって人を見ていません。」という久能の言葉ではないでしょうか。久能のこの衝撃の一言で全貌が明らかになりました。
まさか、香音人が既に死んでいて、陸太が1人2役のように話していたというのは驚きしかありませんでしたよね。思い返せば、そう感じさせるシーンは随所にあったようにも思えますが、猫のシシまでも幻想だったなんて衝撃でした。
陸太の苦手な赤いものをずっと部屋に持ち込まなかった香音人が赤いリンゴを切っていて、それを見た陸太は捨てられるという恐怖から香音人を刺してしまいました。陸太のためにアップルパイを作っていたところだったのに‥。
虐待から自分を救ってくれ、心の拠り所となっていた香音人。自分と同じように、虐待に苦しむ子供を助けてやりたいという思いだけで行動してきた陸太にとって、香音人がやめると言い出したことは、受け入れ難いことでしたよね。自分の存在価値すらも見失っていました。
親にも先生にも友達にも頼れなかった陸太にとって、香音人の行う炎の天使は希望の光だったんでしょうね。
もちろん放火による人殺しなんて、確実にダメなことではあるのですが、陸太たちがやって来たことが完全なる悪であるとは、なかなか思えない状況‥。そうまでしないと救えない子供がいることの悲しさがどうしても心に引っ掛かりました。
また、やって来たライカが香音人の遺体に祈りを捧げ、天使を呼んだことがあると話したシーンも気になるものでしたね。ライカの人柄や過去についてもまだわからない点が多いので、今後明かされる日を心待ちにしたいと思います。
水川あさみさんが登場されたのは嬉しいサプライズでした。図書館の庭でぼんやりしていたと語る幼少期の久能に、「当たり前にそこにあるもの、ある言葉、なぜそうなのか、誰が決めたのか、いっぱい考えてみるといいよ。そしてそれを誰かに話そう。」と語りかけた女性。
もしかすると、この女性の言葉が久能の現在を作り上げてきたのかもしれないと感じるほどの印象的な言葉。久能が教師になりたいというのも、この女性の影響があったのかなとも感じました。
また、風呂光が久能に対して好意を抱いているシーンは無くても十分成立するのになぁという感じがしてしまいます。このドラマに恋愛要素は無くてもいいんじゃないかなと思うのは私だけじゃないはず。
次回は佐々木蔵之介さんも登場し、脇役陣の豪華さに期待が高まります。
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