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【ミステリと言う勿れ】第9話の感想・ネタバレ/喜和の死の真相が明らかに

ミステリと言う勿れ 第9話

ミステリと言う勿れ第9話 感想 ※ネタバレ注意

天達たちが開いたミステリー会に招かれた久能と風呂光。ストーカーに殺されたという喜和の死の真相が解き明かされた今回は、本当に濃密な1時間でした。

それにしても久能の観察力の鋭さには毎回ながら感心させられっぱなしですね。「そのワイン飲まない方がいいと思います。」と前回を彷彿とさせるような言葉から、事件の全貌が解き明かされていきました。

あの日の朝に時間を巻き戻せたらなと話した橘高の発言に違和感を抱き、過去に戻って犯行を止めたいと言うのならわかるが、時間を巻き戻したいと思うということは、行動を変えれば犯行は止められたということなのかと久能は迫りました。

すると橘高は、喜和のストーカーに間違って住所を伝えてしまったことを白状し、ずっと後悔していたと話します。些細な言葉遣いすらも見逃さない久能の観察眼は本当にお見事でした。

あの日の真相を知った天達や蔦。ただのミスなら隠さず言えばよかったと激昂する蔦に、悪意よりもミスの方が話せない人がいると久能は話しました。

橘高のような完璧人間は自分のミスのせいで人を死に追いやってしまったかもしれないと言えないのは、なんだかわかる気がします。きっと悔やんで悔やんで、悔やみきれなかったのでしょう。

「悔やむのに疲れた。悔やんで、恥じて、呪って、惨めになって、いい加減腹が立って来た。」という言葉からは橘高の苦悩がすごくよく伝わりましたが、だからと言って、それを正当化するかのように、ストーカー手引きし、3件も殺人幇助していたのは許せることではありません。

パンとデラが警察だったことは驚きでしたが、2人がよく顔を見合わせ、目で何か語っていたので、そういうことだったのかとようやく腑に落ちました。

天達や蔦が警察と協力していたことを知り、そんなことのために呼ばれたなんて想像していなかったと嘆く橘高に、久能は橘高の狙いがもう一つわかったと話します。

久能が気付いたもう1つの真実は、視聴者である私たちにも衝撃を与えました。

潔癖症故にマイスリッパ、マイコップ、テントまで持ち込んでいた橘高でしたが、実際はそれを利用してその場に6人しか存在しなかったように偽装し、皆殺し計画を企ていたなんて。携帯電話を忘れたのも、行きの車で寝っぱなしだったのも、橘高の殺人計画のためだったなんて恐怖でしかないです。

開き直ったかのように、貴和の事件が起こったのは自分のせいだと語りだした橘高に、「あなたは人の役に立とうとして犯罪に巻き込まれただけ。本来ならケアされる側だ。問題なのは、ミスしたことじゃなくてそれを話さなかったこと。」と久能は語りかけました。

本質を突きながらも久能の優しい言葉は橘高の心に届くのでしょうか。

かつて優秀だったはずの自分が、市役所勤務で書類に追われ、親の介護に追われ‥。好きなこともできず、過去を悔やみながら毎日を過ごしていることに限界を感じたんでしょうね。仲間のことだって本当は大切な存在であったはずなのに‥。

ここに来るのが怖かったんじゃないか?と問いかけた久能の言葉に、俺たちが殺すはずがないと蔦は話します。

このシーン、天達の話した「殺す選択肢のある人間には殺される選択肢も生まれてしまう。」という言葉が印象的でした。

前回の冒頭の「殺すのか?殺されるのか?やっぱり殺すしかないんだろうな」という言葉の意味がここに来てより際立ったような気がします。

そしてラストシーン、倒れたライカに駆け寄った看護師はライカを千夜子と呼びました。さらに目を覚ました時のライカの声や表情は全くの別人でしか無く、門脇さんの演技力を見せつけられましたよね。

千夜子の中にライカは生きていたということなのでしょうか。次回はどうなっていくのか、楽しみにしたいと思います。

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