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【ナイト・ドクター】1話の感想・ネタバレ/既視感はあるけど見続けたくなる成長物語

ナイト・ドクター第1話 感想 ※ネタバレ注意

「夜空に月が登る。それが私たちにとって戦いの合図だった。これは夜の病院を舞台に戦う私たち5人の物語だ。」と波瑠さん演じる朝倉美月が語るように、昼夜完全交代制を試験的に導入した柏桜会あさひ海浜病院の夜間救急専門の医師たちの成長を描く「ナイト・ドクター」。

月9ドラマ初出演で初主演の波瑠さん。そして田中圭さん、King & Princeの岸優太さん、北村匠海さん、岡崎紗絵さん、沢村一樹さんらの豪華メンバーがキャスティングされ、さすが月9医療ドラマという期待感が高まります。

この物語の主人公、朝倉美月。美月はナイトドクターという仕事に対し、夜間に運ばれてくる急患をバンバン受け入れて救う最高の仕事に巡り会えたと話し、かなり意欲的でした。

過去に、夜間倒れた母を救急車でのたらい回しにより失った美月は救急に対する思い入れは人一倍。プライベートもお構いなしで、怪我をした人を見逃すことが出来ず、医師としては模範的だと感じるほどでした。命を救うために一直線で思ったことはすぐに口にしてしまう美月が、今後ナイトドクターという仕事を通してどのように成長していくのでしょうか。

また一方、研修医上がりの元内科医・深澤はこのナイトドクターに選ばれたことをただの夜間勤務だ、最悪だと語り、全く乗り気ではありません。

救命救急の知識も技術も全くない深澤は、次々運ばれてくる急患に対応も出来ず、街中で倒れた男性に対しても、居合わせた初対面の美月にあんな処置すら出来ないなら医者を名乗るなと言われてしまうほど‥。そして、美月が足を切断してまで助けた患者を前に「その結果がこれなんてあんまりだろ」と深澤が話したシーンでは、「生きようとしている人の前で悲観すること言わないで。」と美月に正論をぶつけられてしまいます。美月の言うことはもちろん正しく、必死で助けた命、助けられた命を前に、深澤の言葉は無神経だったかもしれません。

その場にいた田中圭さん演じる成瀬暁人は「お前がただ生かしたかっただけだろ。目を覚まして自分の状況を知ったらどう思うだろうか。」と冷酷に見えるけれど、これもまた悲しい現実を話しました。命と引き換えに足を失ってしまった状況を受け入れることは簡単ではないけれど、医師として目の前の患者を救うことは当然のこと‥。先輩医師である成瀬は患者にしっかり向き合おうとする美月に救命は向いていないと言い、成瀬にもまだ語られていないエピソードがあるんだろうと予感させました。

一度は助かった命でしたが、足を切断した男性は亡くなり、美月はその恋人に責められました。病院7件に受け入れを断られ、運ばれた時には既に手遅れだったことを美月はその場で語りませんでしたが、深澤は責められるシーンが頭から離れません。

次々と助からない命と向き合うことになり、ナイトドクターを辞めたいと話す深澤に対して「一度でも本気で誰かの命救おうとした?」と美月から投げかけられたこの言葉が響きました。そして、美月たちがいない時にかかってきた救命救急車要請。深澤は受け入れる技量もないと断ってしまいます。それが最愛の妹の心美とも知らず‥。

「誰も助けてくれないかと思った、怖かった。」という心美の声を聞き、自分の不甲斐なさを痛感する深澤。同時に、夜間救急の大切さも思い知ったはずです。

そして、患者を平気で受け入れを断る医師がいること、たらい回しされる患者がいること。若く経験のない当直を任される医師が救えないのもまた事実だと話す美月は、「100人中99人が救えなかったとしてもたった一人救えるんだとしたら私は諦めない。朝をさぁ、見せてあげたいんだよね。」と語ります。登ってくる朝日を2人見つめながら、番組予告でも見たこの美月の言葉がとても印象的なシーンでした。

また、救急医になることが夢だと話していた桜庭。薬をたびたび飲み、具合が悪そうなシーンも何度かありました。さらに美月の鞄から見つけた何かを見てどうして朝倉が?と呟き、こちらも気になる要素がありそうでした。

「このまま逃げたくない。よくわからないけど、そう思った。」とナイトドクターとして働く決意を新たにした深澤。King & Princeの岸さんの演技、初めて見ましたがお上手でしたね。これからどんな風に深澤が成長していくのかも楽しみになりました。

月9は通常より放送開始を早めてのスタート。ネットで噂されるコードブルー感も確かに否めませんが‥。医師不足により、医療現場は逼迫する中、救える命が救えないことも悲しいけれどあるという現実‥。集められたナイトドクターたちが夜の病院を守るという使命を果たすことができるのか注目していきたいです。

また、キャラクターそれぞれに、たくさんの伏線が散りばめられているようにも感じ、それぞれの成長と共に絆で結ばれていくであろう5人の物語に期待したいと思います。

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