『大丈夫、愛だ』を視聴した感想とレビューです。なるべくネタバレなしで書いてるので、まだ見てない人も安心してご覧くださいね
ヒーリングラブストーリー?なにそれ?と軽い気持ちで見始めたんですが、なるほど。たしかにヒーリングラブストーリーだ。生きる力をくれるドラマです。
なんというか、見ていくうちに自分の弱いところも許せて前向きになれるんですよ。心が温かくなって自然と涙があふれるシーンも多々。
心に傷を抱えた人々が愛で癒やされていくストーリーで、一見すると普通に見える人も、みんな悩みを抱えながら生きていて、完璧な人間なんて一人もいないし、そんな不完全な自分を認めてあげよう、という人間讃歌。
特別な誰かの話ではなく、きっと私たちみんなの話なんだと思います。だから心に刺さる。
『大丈夫、愛だ』って完璧なタイトルです。見終わって意味がわかると秀逸!まさに作品の内容をズバリと表してます。
邦題が見事な作品って珍しいよね(笑)

素敵な台詞がたくさん詰まった珠玉のドラマ
精神疾患がテーマだから重くて、もう1回見たいかといわれると...という意味で★マイナス1です。
それではネタバレなしでレビューしていきますね
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『大丈夫、愛だ』ってどんなドラマ?
心に傷を抱えた人気小説家と恋愛恐怖症の精神科医の間で育まれていく愛を温かく描いた極上のヒーリング・ラブストーリー。
主人公たちを取り巻く人々も、一見普通に見えるものの、何らかの精神疾患を抱えている。
人は誰でも心の傷を抱えていて、それは自分で向き合うことも大切だし、人の愛で乗り越えられる。家族や友人、いろんな支えがあった克服できる。
精神疾患に対する偏見や差別をなくしたいというテーマを強く感じました。
心の病を改善していく話なので、内容は重いんですがストーリーは爽やかで明るく、重さと爽やかさのバランスが絶妙です。胸が締め付けられるけど温かい、そんなドラマです。
お互いを認め合い、許し合いながら愛を育んでいく過程と速度が上手だから共感してしまい、一緒になって笑ったり泣いたりしてしまいました。

そして、恋愛が進展していくにつれて症状が悪化していくんですが、それに至る伏線の貼り方、回収が見事です。
脚本、キャスト、OST、どれも素晴らしくて、口コミの評価が高いのも納得の作品。
「人生は誰でもはじめて。失敗して当然だ。」
「自分に大丈夫かと問い、おやすみと声をかけよう」
こういう素敵なセリフが多く、見ている私たちが勇気づけられる応援のドラマのように思えました。
余談ですが、このドラマで沖縄の万座毛は韓国人観光客の人気観光地となりましたね。
チョ・インソンとコン・ヒョジンはさすがの演技力
チョ・インソン(チャン・ジェヨル)
チョ・インソンはお初でしたが、不思議な色気がありますね。
精神疾患の役は演者の技量が重要です。しかも彼が演じたチャン・ジェヨルは、クールなイケメンから一変して深刻な統合失調症の患者。
心の傷って表面上では本当に見えにくいんだな、とよくわかります。
視聴者には兆候が見えているものの、当事者だと精神科医であっても気づけないものなんでしょう。
それどころか自分自身でも気づけず、着実に心が蝕まれていく。
そんな難しい役ですが、病んでいく過程から克服までを見事な説得力で演じきっていました。
魅力的ないい表情するんですよ。そこから同一人物とは思えないほどの変わりようと、画面越しにも辛さが伝わってくる深い演技で、こちらも引き込まれて心が痛くなってしまいました。
コン・ヒョジン(チ・ヘス)
彼女の表情は本当に素晴らしい。本当に自然で、彼女の喜怒哀楽がそのままダイレクトに移ってくる。
視聴者の感情を置き去りにしない表情で、自然と共感してしまう魅力がありますね。
演じるヘスのキャラクターが気が強くて最初はイライラしっぱなし。なのになぜか共感してしまう。
たぶん自分が普段思っているけど口にしない感情やセリフを、全部ストレートに言っているからだと思いました。
精神科医として様々な症状の患者を治療してきた彼女も自分の恋愛恐怖症はどうすることもできず...
ジェヨルの愛で克服していく様子・葛藤、その過程で彼女本来の優しさが見えてくる表情の変化、見事としか言いようがない。

ジェヨルに対して自分勝手な振る舞いが多いヘスだけど、それを尊重するジェヨル、徐々にジェヨルに寄り添って自分本意な考えを改めていくヘス。
病気発覚後は自分で克服しようとするジェヨルに寄り添うヘス、徐々に頼るようになっていくジェヨル。
お互いが認め合って許し合っていく関係が素敵すぎて、自分もこんな恋愛がしたいと心から思えます。
愛おしくなる登場人物の数々
キャラクターのほぼ全員が、何らかの精神疾患を抱えていてアクが強かった。でもそこが魅力的でした。

その中で抜群の存在感だったのがガンウを演じたド・ギョンスです。
K-POPはあんまり詳しくないんですが、彼は『100日の郎君様』で圧巻の演技をしていたのでアイドルだと知っていたし、楽しみでした。
今作でドラマデビューしたらしいですね。初出演とは思えないほど上手で存在感もバツグン。
ジェヨルとガンウが夜道を楽しそうに走るシーンがあるんですが、私はそこで察しました。
もう1人、ジェヨルの兄・ジェボムを演じたヤン・イクジュンも見事でした。
思えば彼が1番可愛そうな人かもしれません。
彼だって真相を知っていれば協力してくれたのに、何も知らないまま弟や母に裏切られ14年も刑務所に。
弟への復讐心だけで生きてこれたんでしょう。
暴力的でどうしようもない、一生刑務所に入っていたほうがいいように思える人間。
それとは正反対のアプローチをすることでしっかりと彼の心を救ったチョ・ドンミン(ソン・ドンイル)の、度量にも感心させられました。
およそ精神科医のすることではないような行動でも、すべてが彼の治療に向けられていたんですね。驚きです。
まとめ
精神疾患名が付いている人、付いていない人、程度の大小はあるものの、みんなそれぞれ心に傷があるし、それが当然。
登場人物のセリフにまるでカウンセリングを受けているような気持ちになって、見ているだけで心が軽くなってきます。

他人を「大丈夫か?」って気遣うことはできるけど、自分にも「大丈夫か?」と問いかけてあげることが大事なんだと学びました。
あと、U-NEXTで見たんですけど、カットが下手すぎて困った。
原作のまま16話で配信してくれればいいのに、なんで23話に伸ばすんだろう。変なところで切るの辞めて欲しい。
最後に『大丈夫、愛だ』の番組情報やVODの配信状況をこちらのページにまとめたので参考にしてくださいね。
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脚本 | ノ・ヒギョン |
主要人物 | |
チャン・ジェヨル | チョ・インソン |
チ・ヘス | コン・ヒョジン |
ホームメイト | |
チョ・ドンミン | ソン・ドンイル |
パク・スグァン | イ・グァンス |
ジェヨルの家族・関係者 | |
ハン・ガンウ | ド・ギョンス |
チャン・ジェボム | ヤン・イクジュン |
オクチャ | チャ・ファヨン |
ヤン・テヨン | テ・ハンホ |
出版社編集長 | ハン・ジョンヒョン |
イ・プリプ | ユン・ジニ |
ヘスの家族・関係者 | |
イ・ヨンジン | チン・ギョン |
ヘスの母 | キム・ミギョン |
チ・ユンス | チェ・ムンギョン |
オ・トドゥク | チェ・スンギョン |
ユンチョル | イ・ドンハ |
チェ・ホ | ト・サンウ |
イ・ミニョン | チェ・ムンギョン |
レジデント | イ・ソジュン |
レジデント | ミョン・ジョンファン |
セラ | イエル |
ファニ | ペク・スンド |
その他 | |
オ・ソニョ | イ・ソンギョン |
セム | チャン・ギヨン |
ソニョの父 | チェ・ユンジュン |
ジェヨルのファン | ク・ハラ |