大豆田とわ子と三人の元夫第9話 感想 ※ネタバレ注意
人は一人でも幸せになれるか。孤独とどう向き合うか。夫婦とは何か。このドラマの大きなテーマの答えが出た一話だったのではないでしょうか。
今話で、一番良い役回りをしたのは慎森でした。小鳥遊にプロポーズをされ、仕事をやめてマレーシアに行くかどうか迷うとわ子に、慎森は言います。
「君は働いて恋をする人なんだから。人は働く、人は恋をする。働く君と恋をする君は別々じゃない、分けわけちゃダメなんだ。」
「もう一人は嫌なんだよ、限界なんだよ、誰かに頼りたいんだよ、守られたいんだよ。」と言うとわ子。
「人の孤独を埋めるのは愛されることじゃないよ。愛することだよ。そして君には愛する人がいる。」
自分の思いだけで突っ走る性格の慎森でしたが、回を重ねる毎に突っ走る方向が、とわ子を大切にしたいという方向に向いていきます。例え、自分が好かれていないとわかっていても、とわ子を守るためにスマホを奪ったり、部屋に閉じ込めたり、小麦粉を頭から被っても突っ走ります。見ていて愛おしくなります。
孤独を埋めるために、誰かに愛されるために、自分が自分でいるための働くということをやめてはいけない。それを強要する相手を選んではいけない。孤独を埋める方法は、誰かに愛されることではなく、誰かを愛することである、と慎森は教えてくれます。
とわ子は、小鳥遊とお別れをした足で向かったOPERETTAで、八作に言います。
「一人で生きていけるけど、寂しいのは嫌だけど、でもそれで誰かといたって自分を好きになれなかったら結局一人だし。好きになれる自分といたいし。一人でも幸せになれると思うんだよね。」
八作の店のドアをたたく物音は、きっとかごめでしょう。
「あなたが好きだよ、だからあなたを選んで一人で生きることにした。」
「無理なのかな?」と聞く、八作。
「今だってここにいる気がするんだもん。3人いたら恋愛にはならないよ。いいじゃない、こうやって一緒に思い出してあげようよ。3人で生きていこうよ。」
とわ子は、誰かに守られるより、一人を選んで三人で生きていくことにしました。
男とか女とか、夫婦とかは置いておいて、自分らしく働いて、八作や唄を愛して、かごめを愛して、生きていくことを決めたんだと思います。
格言がたくさんあり、充実の一話でした。心が満たされました。次回が最終話、とても寂しいですが、最後まで坂元ワールドを堪能したいと思います。
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