【ラジエーションハウス】第7話の感想・ネタバレ/寄り添うことと特別扱いの線引きは難しい

ラジエーションハウス第7話 感想 ※ネタバレ注意

白衣に憧れていた軒下が技師としてのプライドを取り戻す展開は感動的で、その反面、唯織の行動は患者を特別扱いしてしまっているのでは?と思ってしまい少しだけモヤモヤしてしまいました。

ある日、軒下の中学時代の同級生・蛭田真貴が人間ドックで胸にしこりが見つかったとマンモグラフィ検査を受けにやってきます。軒下と偶然再会し、「夢を叶えたんだね」と話しかける真貴。軒下は医師になると言う夢を叶えられずにいましたが、本当のことが言えず医師のフリをしてしまいました。

初恋の人に自分を大きく見せたい気持ちはわからなくもないですが、きっとこれは軒下が、医師に対しての劣等感を持っているからなのではないかと思いました。

真貴の検査結果を読影する杏は、唯織にも意見を求めました。すっかり唯織の知識を頼り切っているようにも見えるシーン。そんな杏に鏑木は、技師に甘えていると指摘、唯織は医師を信頼していないと不服そうに話します。そして、技師には技師の役割があり、一線を越えることは、唯織の首を絞めることになると忠告しました。

鏑木の言うことは最もで、唯織が技師でしかないのだとすれば唯織の行為はもちろん違法。杏が唯織を頼ることが、唯織を追い込む結果になるのだと警鐘を鳴らした鏑木に、杏自身もそれは自覚しているからこそ返す言葉が見当たりません。

また、今回“検診難民”という言葉も登場しました。真貴のように検診を受けたくても混み合い、何ヶ月も待つことになること。不安な状態で、待つということしかできない状態は精神的にも辛く、もし癌のような病気であればその間にも体を蝕んでいくかも知れないという恐怖も隣り合わせとなります。

デンスブレストを伝えるかどうかという回でも検査が混み合っているということは取り上げられていましたが、真貴も再検査は2ヶ月後と言われ、夫の志朗は検査を何とか早められないかと軒下に泣きつきました。技師である軒下はもちろんそんな権力もないですし、そもそもそういった理由だけで特別扱いはできないことは当然です。

しかし、ここで志朗の気持ちに寄り添ったのが唯織でした。人に頼られたら何とかしてあげたいと思うのはすごく素敵なことだけど寄り添うことと、特別扱いすることの線引きって難しいなと感じました。

一方で、今回初めて当直を担当することになった広瀬。手荒い歓迎と言えるのか、たまきは幽霊が出るなんて広瀬をからかい(笑)オンコールの軒下はマッチングアプリで出会った女性とデート(笑)前途多難が目に見える展開でした。しかし、広瀬のピンチにデートをワインの代わりにぶどうジュースでやり過ごしていた軒下は駆けつけ、技師としての軒下の責任感を垣間見るシーンでした。ラジエーションハウスの仲間たちも軒下のことを信頼し切っていましたね。

唯織の撮り直したマンモグラフィーで、真貴のしこりは珍しいケースですがCSLという良性のものだと分かります。医師ではないと前置きをして説明した唯織ですが、真貴たちに説明をする姿は医師としか見えませんでしたね。本来なら許されるべき行為ではない気がしますが、困っている人を技師として救いたいという唯織の気持ちもわかる気がします。また、唯織の独断で勝手に検査をしていたのではないかという不安もありましたが、院長の許可が下りていたとは。

そして、医師ではないことを真貴たちに正直に話した軒下。しかし真貴の「私たちを救ってくれたのは技師だ」と言う言葉が軒下を救ってくれたと思います。

ラストシーン、わずかな病変を読影した唯織を不思議に思う杏と、ピレス教授の横で白衣を着た唯織の写真を見せながら何者なんだと本当の姿を確かめようした小野寺。次回どのように繰り広げられるのか、ドキドキで持ち越しとなりました。

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