【ラジエーションハウスII】第1話の感想・ネタバレ/バラバラになってもラジエーションハウスの仲間たちの想いは変わってなかった

ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~ 第1話

ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~第1話 感想 ※ネタバレ注意

前作から2年の時を経て、掟破りの天才放射線技師が唯織が帰ってきました。冒頭、医者として戻ってくるというセリフにどんな展開が?と期待しちゃいましたが、医師として戻ってきたのは前院長の渚でしたね(笑)新院長の灰島以外はシーズン1からのキャストが大集合で見ていて安心感がありました。

前作で、人工知能を使った読影補助ソフトの開発プロジェクトのため渡米をした唯織。丸2年離れていて届いた手紙は1通だと杏は嘆きます。また、唯織がいない間に甘春総合病院は新院長のもと体制が激変し、かつての仲間はみんな甘春総合病院を離れ転々としてしまっていました。病院に残ったのは新しく入ってきていた田中と広瀬、そして小野寺。しかし、小野寺に認知症予備軍の兆候が見られ、波乱の幕開けにしか見えません。

広瀬はみんなを呼び戻そうと相談しますが、いい返事がもらえず‥。しかし、みんな口ではあんな風に言っていましたが、気持ちは1つ、小野寺を心配していましたね。「五十嵐さんが戻って来ました!」と広瀬からの連絡で再集合したラジエーションハウスの仲間たちにはホッとさせられました。

また今回は、菊島の娘である由美も登場。妊娠中の由美は股関節の痛みがあるものの、お腹の子への害を心配して検査を拒みます。しかし唯織は、「赤ちゃんの無事を願うように、赤ちゃんだってお母さんの無事を願っているはず。お母さんの体を守ることが生まれてくる赤ちゃんを守る1番の近道。」と諭しました。この発言には今まで見てきた唯織の優しさを存分に感じます。

検査を独断でしようとする唯織に、院長にバレたらどうするのかと田中は忠告します。それが五十嵐だと広瀬は話し、確かに前作はこんな流れが当たり前だったなぁとしみじみ。検査の結果、妊娠後期に発症しやすい一過性大腿骨頭萎縮症だとわかり、早期に気づいたことで大事には至りませんでした。このことで、杏は結局また、唯織に助けられてしまった、この2年で唯織との差が広がっただけと嘆き成長できていない自分に悔しさを滲ませます。杏にとって唯織との約束がどれほど大切だったのか物語っているようにも思いました。

ところ変わって、次々に採用しようとする渚の思惑を、援護射撃する鏑木に笑ってしまいました。しかも渚と灰島は同期なんですね(笑)七味は全部揃わないと美味しくないのよねと、仲間がみんな揃わなければ面白くないと言いたげな渚の言葉も印象的でした。

急変した由美を目の前に「僕がやります!」と言い出した唯織。医療行為なんかしたら大問題になると田中は止めますが、当たり前のように動き出すラジエーションハウスの仲間たちの姿からは前作が蘇るようでした。さらには杏が手術を行うと言い出し、許可が降りていない現状だと大問題になるんじゃ‥と不安な展開が続きます。

そして、そんな不安を的中させるかのように現れた灰島に、ラジエーションハウスの仲間たちは、この場で患者を救えるのは杏だけだと話します。たまきの「患者さん救うの辞めときます〜?」は威力ありましたね!「僕たちは技師の仕事をしているだけです!」と惚ける唯織も最高でした(笑)

また、認知症予備軍だと疑われる小野寺の検査をする唯織。頭部の映像から、ウェルニッケ脳症だと分かりました。認知症じゃない、ビタミンB1取ればまた働けると言う言葉に安堵する仲間たち。小野寺を心配し戻ってきたラジエーションハウスの仲間たちは、本当に小野寺のことを慕っているんだと改めて感じさせるシーンでした。

一方、由美の手術では出血が多く止血に苦しむ杏。さらにはスパズムという、血管が縮小し造影剤が進まないという事態まで起きてしまいます。唯織の助言がいつものようにあるのかと思いましたが、大量出血の危険はあるものの血管拡張剤をすると杏は自ら切り出しました。

「あなたが手出し出来ないくらい優秀な放射線科医になってみせる」という2人の約束。杏は読影だけを専門として、患者を治すどころか接する機会すらない状況で働いていることで、約束を果たせていないと嘆いていましたが、無事緊急手術を行い、成功させました。

「この2年、画像だけじゃなく画像の向こう側の患者の未来を見据えていることを感じた。あの約束を守ってくれてありがとう。」唯織のこの言葉は杏の2年間を認め、悩んでいた杏の背中を後押ししてくれました。

目に見える効率性ばかりが優先される世の中だけど、患者と向き合うことでしか救えない命があるのも事実だと渚が話したように、直接患者の様子を見ること、声を聞くことで、救える命は確実にあるんだろうなと感じます。

術後、院長である灰島に働かせてほしいと頭を下げた杏は、「放射線科でありながら技師と共に患者さんと向き合う病院が一つくらいあってもいいんじゃないか」と訴えますが、理想に規律を乱される訳にはいかないとあしらわれてしまいます。確かに経営者としては灰島が言うことも分からなくもありません。しかし、そんな灰島も唯織たちを認めなくてはいけない展開がやってきましたね。

唯織が撮影したバイオリニスト宝生の画像から進行中の脳梗塞が見つかります。そんなこと疑いもしなかった灰島も唯織の手腕を見せつけられたのではないでしょうか?マスコミに向けての鏑木の発言も確実に杏を受け入れるための策略だったように思います。

朝、ラジエーションハウスに向かう面々が少しずつ合流し、エレベーターに乗り込む姿は懐かしく、新たに田中という仲間が加わったことも嬉しく見れました。田中と軒下の喧嘩も名物になるのでしょうか?(笑)

そして、杏も医師として甘春総合病院に戻ってきます。「おかえりなさい。五十嵐さん!」その一言でニヤつく唯織の表情には懐かしさがありました。そして、シーズン1の再会と同じお尻を触っちゃうシーンに、最低!の一言も懐かしさしかなかったです(笑)

ようやく揃ったラジエーションハウスの仲間。唯織がみんなに手紙を出していたことには苦笑いでしたけれど(笑)唯織と杏の恋はもちろん、広瀬の唯織への気持ちも気になるところですね。次回はどうやって患者を救うのか。またも時間拡大で内容盛り沢山な予感◎前作と変わらぬ主題歌が本当に戻ってきたんだなという期待感をも広げ、今後の展開がすごく楽しみになりました。

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