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【ラジエーションハウスII】第9話の感想・ネタバレ/最終章突入で田中に与えられた大きな役割

ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~ 第9話

ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~第9話 感想 ※ネタバレ注意

新メンバーでもあった田中の過去に触れられ、不幸続きの田中が自分もラジエーションハウスの一員として必要なんだと自覚したことで今後さらなる活躍が期待できそうだと思えた今回。最終話が近づき、渚が抱えていた秘密であった物語の核の部分も見えてきたように思います。

シーズン1の最終話、甘春総合病院にやってきた田中福男。リストラに遭うこと3回、離婚も経験した田中は医師に自分を売り込むものの基礎を身につけろと苦言を呈されてしまう有様。さらには元妻から再婚まで聞かされ、やはり自分は不幸なんだと投げやりになっていました。確かに、思い返して見れば新人がやって来るという設定で田中はやって来ていましたよね。手に職をという形で放射線技師を目指した田中の過去が初めて明かされましたが、離婚までしていたなんて意外性がありましたね。

そんな中やって来た、山田福造という医療メーカーの営業マン。山田はストレスが原因で左耳が聞こえないと話します。田中は自分と同じ福の字を名前に持つ山田と意気投合し、山田の実家の寿司屋を継ぐ話に乗り気になるほどでした(笑)いつもの様に唯織が異変に気がつき、山田に脳のMRIを受けてみないかと勧めたのですが、検査しても結果は分からず、なす術なしという状況。田中は山田の境遇を自分に重ね、憤りを見せました。

一方で、心から尊敬している医者はあなたですと唯織から言われた言葉を思い出す杏は、唯織がいたピレス教授の研究室のホームページで留学生募集の文字に目を止めていました。杏は唯織に負けていられない、知識をつけたいと思っていますからピレスの元で留学生として一歩踏み出そうとしているんでしょうね。最終話はそんな幕の閉じ方なのかなと勘繰ってしまいました。

また、今回は田中の元妻が再婚相手に連れ添ってやってきます。造影剤アレルギーがあり、検査ができないという状況に、腎臓のASLをやろうと杏は提案しますが、唯織は急患にかかっており手があかず‥。役立ちそうな論文を入手次第届けると山田が協力してくれました。

回想部分、僕ら技師のためにどうしてそこまで出来るのかと問う唯織に「患者に直接関われないが、自分が提供した情報や製品を先生や技師が有効的に使うことで救われる患者がいる。そのことで喜びを感じている自分がいる。」と返した山田の言葉が、田中の目を覚ましやる気にさせましたね。

無事検査も行えた後、山田のCT画像を再構成する唯織。耳の中3ミリの小さなあぶみ骨の骨折を発見し、難聴の原因を突き止めます。そして、放射線技師、放射線科医、医療メーカー、どれか一つでも欠けてはいけない。一つ一つがバランスをとり支え合うことが大事なんだと耳の骨の話とラジエーションハウスをなぞらえながら話しました。

「どんなに小さくて、とるにたらない存在に思えても必ず意味はある。」という唯織の言葉が、田中の胸に響いていましたね。誰かに認めてもらうことで自分の居場所がここだと思いたいのかもと話した唯織の言葉の通り、ずっと居場所を奪われてきた田中は、すでに信頼関係が出来上がっているラジエーションに入ることも不安だったんでしょうね。小骨同士頑張ろうと握手した山田と田中(笑)幸せそうでよかったと元妻にも言われ、ガッツポーズをした田中の今後はきっと、骨のある男になるのではないでしょうか。

そして、ラストは「皆さんの力を借りる時が来ました」という渚の印象的な言葉が。渚は胎児の心エコー画像を見せ、純型肺動脈閉鎖症により、もって生後数日になるかもしれない胎児について話しました。シーズン2の鍵を握っていそうだった503号室。まさか入院中の患者ではなく、お腹の中の胎児が患者であるとは思いもしませんでした。次回どんな展開となるのでしょうか‥。楽しみにしたいと思います。

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