リッチマン、プアウーマン第4話 感想 ※ネタバレ注意
日向に嘘をついて近づいたことが思わぬ形でバレてしまい、クビを言い渡された千尋。一方、日向は、パーソナルファイルの進捗が芳しくなく苛立ちを見せています。さらに大手家電メーカーも参入を表明し、プログラマーたちは難色を示します。すると、「僕らの強みは何だ、今まで誰がみたこともない物を作れることだ」と日向は一喝。
そんな日向に珍しいなと声をかける朝比奈。日向は「自分が間違っているのか」と問いますが、朝比奈は「お前の好きなようにやれ」と返します。2人はオフィスの壁に書かれたメッセージを見ながら、2人の出会いを振り返っています。ネクストイノベーション。次なる革新。2人はいつもこの信頼感で新しいものを生み出しているんだろうなと感じさせられました。
朝比奈は千尋を気にいる藤川の手前、千尋をクビにしたのはまずかったかなと日向に話しますが、日向は「偽名を使う人間を置いておけない」と平然と返します。千尋と日向の関係は、確実にいいものになろうとしていたのに、あっさりと突き放す日向。それだけ「澤木千尋」、母への思いの強さを表しているようでした。
クビを言い渡された千尋でしたが、区役所に出向き、役所手続きで不便なことはないかなど聞き込み調査を始めます。きっと日向へ何か少しでも力になることをしたかったのだと思います。
一方、自分の理想通りのシステムを作らないプログラマーたちに腹を立てた日向は「自分が作る!」と言い出し、制作を始めます。この時の日向は、焦りというよりも、モノを作ることをすごく楽しんでいるようにも見えました。あまりに熱心に休憩も取らずに作り続ける日向。安岡が心配し、休憩を取るように促します。
外に出た日向は耀子と遭遇し、2人で休憩を。耀子は出会った頃の話を日向にするのですが、やはり日向の記憶にはないよう。しかし、耀子は「あの2時間楽しかったな」とすごく嬉しそうに話します。耀子の日向を想う気持ちが溢れ出ていたように感じました。
無事システムを作り上げた日向は、プログラマーたちにもそのシステムを見せつけます。すると、プログラマーたちが「初めから自分で作れば良かったのに」などと愚痴をこぼすのですが、日向は「頑張ったから認めてくれ、子供か!」と一喝、プロジェクトから外すと言い放ちました。
プログラマーたちだってそれぞれ悩み抜き自信を持って日向のもとに持ってきたはず。努力の過程は認めてくれない日向に不満を抱く気持ちも分かりますが、日向のいう結果が全てということも社会では当たり前のようになってきているんだろうなと痛感しました。
朝比奈は自宅で耀子から「お兄ちゃんは本当よくできたNo.2ね」と言われ、その言葉を考えさせられていました。心の内をなかなか見せていない朝比奈ですが、この言葉って上昇志向の強い朝比奈にはきっと受け入れたくない言葉なのかなと思います。
その頃、聞き込み調査を続ける千尋は警官から怪しまれ職質。会社の名前を出し誤解を解こうとすると事実確認も含め、日向が呼び出されることになります。迎えにきた日向はそのままオフィスへと直行。自分の作ったシステムを千尋に見せ、使わせようとします。
しかし、パソコンに慣れない千尋はなかなかシステムを使いこなせず、あたふた。そんな千尋の姿からヒントを得た日向は、やっと作り上げたはずのシステムを全消去し、新たなモノを作り出そうとするのです。
そして、「お前の方がわかってたんだな。何を作るかじゃなく、誰が使うかだ。」と一言。その言葉をかけられた時の千尋の嬉しそうな表情はすごく印象的でした。その後の2人は凄くいい雰囲気で作業を進めます。ようやく形になってきて日向は千尋に帰るよう促すのですが、千尋はなんだか名残惜しそう。そして、オフィスの壁に、本物の澤木千尋の居場所の住所を書込み帰るのでした。
ある時、朝比奈が大手家電メーカーのJIテックとの業務提携の契約を取り付けてきます。しかし、JIテック側の「うちの看板を掲げるんだ、泥を塗らないでくれ」などと大柄な態度に腹を立てた日向は、怒りながら契約を白紙に。大手の傘下に入るつもりはないと言う日向に「日本を代表する一流企業にしたいんだ」と語る朝比奈。
そんな朝比奈に日向は新しく作ったシステムを見せます。あまりにシンプルになったシステムに朝比奈は驚き、「前の方が良かった、これだとシンプルすぎて高機能だという印象を持たれない」と不満をこぼします。しかし日向は「誰にも普通に使える、そういうものを最高というんだ。一流、そう言うモノを求めているのか、初めて君に失望したよ」と話すのでした。2人の考え方のずれが少しずつ浮き彫りになってきます。
千尋を呼び出した日向は、形になりつつあるインターフェイスを見せます。そして、千尋を再度インターンシップとして雇うことを話します。「お前が作ったインターフェイスだ。」そう話す日向に、千尋の顔も嬉しそうでした。本名で働くことを提案され、社員にも夏井真琴だと改めて自己紹介します。
その後、夏井真琴としての名刺を渡す日向に、真琴はあの時の母の居場所を知っていたのに話せなかったことを謝ります。しかし、日向は会ったことを覚えて居ないと話しました。日向の言葉に肩を落とす真琴。その姿を見た日向は慌てて病気なんだと言い出そうとするのですが、辞めてしまいます。真琴をガッカリさせたくないと無意識に思ったのか日向は気づいていないようですが、少しずつ真琴の存在を必要としてきているのだと思います。
耀子のレストランで食事をしながら、「僕は君のことも傷つけているのか?覚えてないってひどいよな。」と日向。耀子はじゃあ思い出してみようかと9年前のことを話し出します。日向は真琴を傷つけてしまったことが気になっていたのでしょう。そんな日向に思い出してみようと言える耀子の明るい優しさは、日向を救っているんだろうなと感じます。
9年前の日向と耀子。2人は夜行列車で出会い意気投合し、これが一夜の勘違いじゃなく本当の気持ちだったら一年後にまた会おうと話したと言います。日向は何となくそのことを覚えていると話し、一年後に会いに行ったとも言いました。そして、耀子も。
耀子は日向の手を取り、キスをします。そんな2人を真琴は見つけてしまうのです。真琴もですが、日向も衝撃だったと思います。よく考えればこんなにお金もあって顔もいい日向が女性の影が一つもないなんて不思議です。作中で描かれてないだけかも知れませんが‥。
一方、朝比奈は積もり積もった思いが爆発し、あの壁に拳をぶつけていました。なんだか朝比奈が良くない方向へと動き出してしまうのではないか、そんな不安な展開となりました。次回、日向と朝比奈の絆はどうなってしまうのか、キスをした日向と耀子、キスを見てしまった真琴、3人の関係はどうなっていくのか、ますます目が離せなくなってきました。
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