リッチマン、プアウーマン第9話 感想 ※ネタバレ注意
ネクストイノベーションを飛び出し、海辺でいい感じの2人でしたが、日向はなんだかそういう関係になるのをまだ戸惑っているような気がしました。そんな日向に、明日これからの作戦を立てようと真琴は話します。
プログラマーたちと共に働くためにオフィスを借りていた日向。しかし、さすが社長とも言わんばかりに、お金のことには無頓着。家と車も会社名義で自分の財産はわずかであることを突きつけられます。総資産250億と言われていた人間とは思えない転落ぶりでした。
住むところもなくなり、一度は真琴の家にやってきた日向でしたが、ゆかりのあるお寺へと向かいます。
「あなたが一緒でよかった。やっと心を許せる人に出会えたと思ったのに。遠慮しないでぶつかってやってくれ、壊してくれ彼の壁を。」と僧侶は真琴に伝えます。
この時の日向の背中はすごく小さく見えました。信じていた人に立て続けに裏切られ、さらに居場所までも失い、何を信じていいのか分からなくなって当然だと思います。
そんな背中を見た真琴はより一層、日向を守らなくてはと思ったのではないでしょうか。
一方、朝比奈は取材を受け、今までの扱いが嘘だったかのように持て囃されています。プログラマーたちにも好条件を突きつけ、新たな契約を結び、インターフェイスを成功させるために躍起になっているようにも見えました。
そんな中、耀子は家を出ると朝比奈に伝えます。怒っていることを表すのにわざわざそうすることはないと朝比奈は言いますが、耀子がすんなりうんと言うはずもありません。
日向に謝りにきた耀子。日向はそんなことよりも朝比奈のことを気にかけていました。復讐したいと思わないのかと耀子は聞きますが、意外と平気だと答えます。
そして、弱ってもいられない、バカが1人ついてきたからと話す日向は心穏やかそうでした。あんな裏切られ方をし、確実に傷ついていたはずなのに、真琴がいることで日向はかなり救われていたのだと思います。
真琴の存在が日向にとって、少しずつかけがえのないものに変わってきているんだろうなと感じるシーンでした。
朝比奈が運用実験を始めたパーソナルファイル。藤川は以前の日向のものは洗練されていて使いやすかったのにと明らかに残念そう。
ネクストイノベーションから日向徹が抜けると結果、こういうことになるんですね。と言われてしまう朝比奈。日向がいなくても完璧だと思わせたい朝比奈にとってこの言葉は屈辱的だったのではないでしょうか。
その後、オフィスのメッセージの壁を、業者に変わってもらい塗りつぶす朝比奈の顔は憎しみに溢れており、周りのみんなが悲しむ様子からも朝比奈の変貌ぶりが見て取れました。
ある日真琴の口座にはネクストイノベーションから150万もの振り込みが。真琴に朝比奈に会い、成功報酬の150万を返そうとします。
日向はどうしているかと聞く朝比奈に、「何もしていない、本当に何もしていない」と真琴は返し、朝比奈のせいでこうなった現状を嘆きますが、自分で選んだんだろと聞く朝比奈に「はい」と答える真琴のまっすぐな目は後悔しているようには見えませんでした。
一方、耀子は「あなたのために何かしたいの」と日向に情報漏洩の証拠を持ってきます。しかし、君には関係ないと追い払われてしまいます。そこで、腹の立った耀子は、カフェにいる真琴と朝比奈2人の姿を見せつけるのでした。
藤川に呼び出された真琴はパーソナルファイルの改善点資料を暗記するように言われます。しかし、その頃日向は真琴の就職先に勝手に決めているのです。
将来を託すなら朝比奈の方がいい。お前も限界だろ、無理させて悪かったと日向。
私は重荷ですか?と聞く真琴にどうせお前もいなくなると日向は返します。この言葉に日向の悲しみが集約されていたような気がします。
本当は真琴にいて欲しいはずなのに、突き放すような態度を取る日向。真琴から居なくなられるくらいなら自分から突き放してしまおうとしているように見えました。
灯りの暗いオフィスを見上げ、真琴がいないことを確認。母が出ていき、朝比奈に裏切られ、真琴までも‥。
「みんな居なくなればいい。」そう呟き、涙を流す日向。
日向がこうやって自暴自棄になるのは、何より大切な存在の真琴が離れてしまうと思ったからだと思います。日向はまだ気づいていませんが、確実に真琴の存在が大きくなってしているのだと思います。
そんな中、部屋の明かりをつけると、藤川から託されたパーソナルファイルの問題点が部屋中に貼られています。真琴の思いをここで初めて知った日向。2人で撮った写真を見つめ、パソコンに向かいます。
嬉しそうに駅まで走り、待ち遠しそうに真琴を探す日向。すごく可愛い日向の一面が垣間見れました。その姿を遠くから見た真琴は嬉しさが溢れ出ています。
真琴を見つけ、気まずそうに隠れ散歩だと誤魔化す日向も真琴にとっては愛おしい存在なんだと思います。
そして、日向は自身の完成させたインターフェイスが採用されたと伝えました。1番に真琴に伝えたかった。その事実だけで真琴は何もかも帳消しになるくらい嬉しそうでした。
見たことがないものを作りたいと一旦は離れたはずのプログラマー3人も日向のもとに。涙ぐむ日向。お決まりの安岡との名前のやりとりも懐かしく感じました(笑)
一方朝比奈たち。山上は「もっとわくわくするようなことを考えて下さいよ。8年前の2人のように。みんな2人が見せてくれた夢に心躍らせたんだ」と話します。
続けて「あなたは塗りつぶしたかっただけなんだろう。日向のやったことを全部。今のあなたは楽しそうじゃない。」と。
側で2人をずっと見てきていただけあって山上の言うことは的確で、朝比奈にもこの言葉はグサっと心に刺さっているように見えました。
新しい会社名、ワンダーウォール。「自分がこれだと思うことを主張しろ、アイディアをシェアする場所だ。」と語る日向。
壁に書きましょうという安岡たちに、日向は戸惑ってみせました。
真琴は「怖がらないで書けばいい、大丈夫、私たちは居なくならない」と話します。日向も真琴の言葉を強く信じ、「お金は大事、仕事はなんでもやる、でも魂は売らない!!」と壁に書き始めます。
ネクストイノベーションの思想とは全く違うけれど、これが新しい日向徹のポリシーなんだと思うと、真琴の影響ってかなり強いんじゃないかなと思いました。
半泣きの耀子は朝比奈の家に。日向のことまだ好きなのか?と聞く朝比奈。そして、日向の母親の場所を耀子に伝えました。朝比奈は妹である耀子のこと、かなり溺愛しているような気がします。耀子が惚れた日向が余計憎らしく思ったのかもしれません。
オフィスには真琴用の机が届きます。なんと初めから真琴用のものも注文されていたとのこと。それを知り、真琴は上機嫌(笑)よかったですね、無駄にならなくてと日向をからかう余裕が真琴に出ています(笑)
そして、日向は「信用できる人間かどうかなんてどうでもいい。僕がお前を信じる。」と真琴に伝えました。俺様の日向らしい言葉ですが、そこにはしっかりと真琴への想いが詰まっていました。
さらに、真琴が壁の張り紙に書いた「日向徹の壁を壊したい」という紙を見ながら、「壊したなら責任取れ。巻き込むぞ、いいな。」と日向。
そして、ラストシーン、情報漏洩の件で朝比奈が逮捕されます。この後ネクストイノベーションはどうなってしまうのか、ますます目が離せません。
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