【桜の塔】第2話の感想・ネタバレ/正義を全面に押し出さない刑事ドラマは珍しい

桜の塔 感想 ※ネタバレ注意

出世のために事件を利用する上條、そんな人が主人公のドラマ。本当に珍しいですね。刑事ドラマと言えば、事件の解決が描かれるのは普通で、内部の出世争いなんて、正直なところは、知りたくないかもしれません。

上條の対極にいるのが、幼なじみの水樹。本当の正義感を持っています。富樫に言われて否定していいましたが、水樹が上條を好きなのは間違いないですね。子供の頃からずっと。だから上條の異変に気がつくのでしょう。上條も懐かしさを感じて、水樹の家の中華料理屋さんにまた行ったのですね。でも、子供の頃の純粋な思いと今の自分との違いに戸惑ったことに、いら立っているのだと思います。

岡田健史くん演じる富樫、今のところ、出演シーンが少ないですが、この先重要になって行くのかと思います。水樹が、上條のしたことを知ってこれ以上はやめさせようとしていることに気がついてしまうのではないでしょうか。水樹の思いを知って、助けてくれるような役だと嬉しいですね。

水樹は、罪を犯してしまった人にも優しくて、更生を見守りたいと、蒲生を訪ねています。上條の父親は本当に優しい警察官だったのですね。制服姿が映っていたので、交番のおまわりさんだったのかもしれません。その思いを受け継いで、水樹は警察官になったということです。

通り魔事件の犯人を知っていながら、大きな手柄にしようとして、芸人を利用して騒ぎを大きくしました。そして注目が集まったところで逮捕しようと。それでも、「これが俺の信じた道か」とうれしくはなそうです。

警視正への投票で上條に負けた馳は、柔らかな笑顔で祝いの言葉を言っていますが、内心は違います。こういう人は豹変したら怖そうですね。

水樹は、上條のしていたことに気がつきます。以前の事件の蒲生も、自分に銀行強盗を持ちかけた人と同じ声を警察で聞いたと言っています。そのことでもまた、上條に迫ります。上條が、正義感を失くしてしまったことが悔してしょうがない水樹は、助けるために真実をあばくのですね。

もう引き返せないという上條。父が自殺する前に、「もうだめだ。警察に殺される」と言っていたことを明かします。だから、上條は警察のトップに立って、膿を出して浄化しようと決めたのだと言います。でも、そのために、自分がこんなひどいことをしていいのでしょうか。本末転倒な気もします。でも、そのためなら喜んで悪に染まると言い、予想外に被害者を出してしまったことへの罪悪感は確かにあるようです。だから、これ以上被害者を出したくなかったら、自分を撃てと言ったのですね。撃って楽にしてくれと言ったけど水樹は持っていた改造銃から弾を抜いていました。

上條を助けることができなかったと悔やむ水樹は、間違いなく上條を思っているし、水樹には上條も嘘をつけなかったのでしょう。でも、ICレコーダーは上條が破壊したので何の証拠もありません。水樹は誰にも話さないだろうと、上條もわかっています。これからも上條を上を目指して、悪にも染まって言うのでしょうか。

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