桜の塔 感想 ※ネタバレ注意
上條は、23年前に自殺した父親は、自殺を強要されていたと聞き、さらに警察に対する怒りが増したと思います。
前回、押収品の横流しの方法を教えたのが、元警察官の情報屋・刈谷でした。刈谷は、警察上層部に上條の事件を思い出させるためだったといいます。当時、組織ぐるみで押収品の横流しをしていることに気がついて、その不正を正そうとしたことが父が死んだ原因でした。
当時刈谷と、現在クラブのママをしている小宮も、同じように不正に気がついていました。身の危険を感じた2人も、警察をやめたということなのでしょうか。警察の腐敗に嫌になってしまったのかもしれません。
自殺を図って警察をやめた上條の同期・馳はだいぶ元気になり、とくに精神的に楽になったようです。上條の力になってくれています。ライバルの新垣も馳の心配をしていて、友情は本物のようです。若い彼は普通に正義感のある警察官です。
仲間を疑うくらいなら信じてだまされた方がいいとか、それで危険な目に合ってもあきらめるとか、警察に殺されるとか言っていた父の記憶が、上條にはあります。その無念を晴らすことが上條の今の原動力です。小宮は、上條に復讐のために生きて欲しくないと、押収品の横流しの疑惑については黙っていたといいます。
薩摩派に誘われるらしい富樫に協力を頼む上條。富樫の水樹への思いに気がついていて、それで誘うなんて。富樫の動きに気がついた新垣にも、話してしまいました。警察内で話していたら、聞こえます。新垣も、信じてきた道を疑うようになっていました。世の中のために警察官になったのですから。
上條は、動きを気がつかれて、休暇をとらされることになってしまいます。水樹も一緒です。
優愛は水樹に嫉妬しています。しかしそのおかげで、父の形見のスキットルに住所が書いてあることを見つけるなんて。それは押収品すり替えのためのアジトでした。父が亡くなった日の防犯カメラのビデオを見つけました。
新垣は、父から受け取った手帳を上條に渡します。新垣の父は上條の父の自殺の後で知ったということです。新垣の父も真実を話してくれたのですね。それをもって権藤に会いに行きます。自殺の前に父が権藤と会っていたことが分かったからです。
上條は、権藤の正義を信じると言いました。権藤は見て見ぬふりをしたと言います。同罪だという上條。権藤は、マスコミに話すという上條の父を説得しに行ったのです。権藤も上條の父のことは信頼していたのですね。でも、警察を守りたいと。組織を守ることに、一貫した正義なんてないと。上條は権藤の息子の前で真実を話せと言います。上條の父に共感しながら上の命令に従うしかなかった権藤は。権力をもてばこの腐敗を一掃できると思ったというのです。これは上條と同じ考えです。でも、今となっては、上條の父を救えなかったのは力がなかったからではなく、勇気がなかったからと、本音を言います。戦う勇気があれば死なせなかったかもしれないと頭を下げています。
防犯カメラに写っていた、銃を突き付けて自殺を強要したのは、権藤ではなかったのです。そこに写っていたライターは、権藤がそのずっと後に、千堂からもらったものだと言います。千堂にカメラの映像を見せると、自分だと認めました。お前の父の最後を見届けたと。
権藤との対峙はすごい迫力でした。まさか権藤は上條と同じように考えていたなんて。そして実は自殺を強要したのが千堂だなんて、ますます信じられなくなりましたね。優愛との結婚どころではなくなりました。次回は真実が分かるのでしょうか。今更罪に問うことはできません。上條もそのつもりではないようです。真実が分かったらどうするのかが気になります。
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