知ってるワイフ第11話 感想 ※ネタバレ注意
幸せな結末を迎えることができて本当によかった。相手を思いやる大切さに気付かされた良いドラマでした。相手が近ければ近いほど、なかなか「ありがとう」の一言が言えなくなっちゃうんだよね。
欲を言えば、前回と今回、もう少し尺が欲しかった。もっと丁寧に描いて欲しかった。
もう澪も沙也佳も不幸にしたくない、元春が選んだ答えは2人と会わないこと。澪にバスで出会い、沙也佳にデートに誘われた日、2人に会わなければ未来を変えられる、10年後、元春の思惑どおりに大阪で1人暮らしをしていました。
この時、澪も過去に戻っていたんですが、元春は絶対にバス停に来ないことを悟っていたため、何としても元春に会わなければならないと走り回っていたけど、結局会えずじまい。澪は運命を信じて元春を待ち続けることに。
以前、小池さんに言われた「過去が変わろうと関わりの深い人は必ず目の前に現れる」の言葉どおり、まずは沙也佳と出会います。
でも元春の心にいるのは沙也佳じゃない。1話と同じように沙也佳から過去に好きだったことを告白された元春は動じることなく「江川には俺よりふさわしい人がいる」と笑顔で送り出します。
去り際に「チェロ、続けてな」という元春にこれまでとは違う成長がハッキリと見えましたね。沙也佳には「俺だなんて男を見る目ないよ」と言ってたけど、沙也佳にはきっと大学時代大好きだった元春のままに見えたに違いありません。
沙也佳と出会ったことで澪とも出会ってしまうんじゃないかと心配する元春ですが、「出会う心配」ではなく、出会いたかったんでしょう。
それには小池さんの影響がありました。
小池さんは前回の過去、前々回の過去とは出立ちからして変わっていました。ボランティアなんて書かれた上着を着て、あの公園でずっと元春が訪ねてくるのを待ってたみたいです。
小池さんは何回も過去をやり直したけど上手くいくことはなかった。元春の「人生を諦めてるように見えますよ」という言葉で、自分が諦めていたから上手くいかなかったんだと気づいたみたいです。それを元春に伝えたかったんですね。
本当に取り戻したいものは何なのか、ハッキリわかった小池さんはお孫さんまでいて幸せそうでした。
元春が500円玉を受け取りにきたとき、2人と出会わない選択をするだろうって小池さんはわかってたんでしょうね。だからこそ「それは違う。自分と同じ過ちを繰り返してほしくない」という思いで元春が必ず訪ねてくるまで待ち続けていたんでしょう。
小池さんがペラペラ語るシーンは今までになかったので妙な感じでした笑笑
小池さんの話を聞いたからこそ、澪に会いたくて銀行に行った元春ですが、当の澪は自分のことを知ってるはずがない。澪も知ってるそぶりも見せない。
でも「知ってるワイフ」でした。タイトルは最終回でしっかり回収されました。澪はずっと待ち続けた元春の姿を見て涙が止まりません。心を落ち着けてから何食わぬ顔で元春に「お客様、何かお困りですか?」って声をかけてました。
元春は顔だけ見て帰る予定でしたが、ハプニングが起こります。前に振り込め詐欺に合いそうになったおばさんがまた登場しました。
困ってる澪は行員に助けを求めても誰も気づいてくれない。そこでお客のはずの元春に前回と同じ合図を送ります。
元春は驚きますよね、なぜそれを知ってるんだって。結果的におばさんナイスアシストでした。
元春は過去に戻って取り戻さなければならないものは自分自身だと気づいたことを澪に話し、澪にプロポーズしました。
エピローグでは結婚式で祝福されてる2人、朝のドタバタで自分の要求だけじゃなく、思いやりの言葉、感謝の言葉をしっかりと伝えているシーンもありました。
子供にご飯を食べさせてる澪に「悪いんだけど、ご飯は俺が食べさせるからアイロンかけてくれる?」と声をかけた元春。たしかに1話とは雲泥の差です。
でも言わせて欲しい。アイロンくらい自分でかけろと。
積極的にゴミ捨てに行く元春に澪も「ありがとう」と感謝の言葉を伝えてましたね。夫婦だからこそ、そういう小さな積み重ねって大事なんだと思います。
私も「そのくらい察してよ」と思ってしまいがちだから襟を正さなければならないな。そもそも相手がいませんが涙
概ね前より良い過去に変わることができたけど、津山とは赤の他人になってしまったことだけは残念でした。
津山は元のように結婚して双子の子供と楽しい家庭が築けていたのは幸いですが、寂しい。
澪の件で仲違いした津山ですが、お義父さんの計画倒産のとき、取引先に元春の仕事ぶりを陳情しに行ったり、軽井沢の消印を教えたり、失ってしまうのは本当に残念すぎる親友だったから。
きっと澪や沙也佳と同じくらい縁があるはずだから、これから親友になっていくと信じてます。
最初は元春のクズっぷりを見るだけのドラマでしたが、回を追うごとに楽しみになっていき、毎週木曜日を楽しみにしていたので、終わってしまうのが残念。
関ジャニ∞の「キミトイタセカイ」も覚えちゃうくらいドラマにマッチしたいい曲でした。最後の少し手前で流れるのが最高に良かった。
元春が元に戻りたいと思った5話くらいからかな、曲の出だしを大倉忠義くんが「ねぇ、まだあの日のまま…」って歌ってるから「元春~(৹˃̵﹏˂̵৹)」って感じに毎回切なくなりました。
あと、10話と11話は30分ずつでいいからもう少し澪とのシーンを深く丁寧にやって欲しかったな。
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過去で取り戻すべきものに気づく