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【死役所(再放送)】見逃し配信・無料動画まとめました(ドラマホリック)

死役所

あずみきしさんの人気同名マンガを実写化した『死役所』。あの世を舞台にシ役所「総合案内」で働く職員・シ村(松岡昌宏さん)と死者の魂えぐる対話を描いてます。

この世を去った者が最初に訪れる“シ役所”で、シ村は申請書をもとに、彼らがどう生き、どう死んだのか壮絶な生前の姿に迫り、死を受け入れて成仏への道しるべとなるエンターテインメント作品。

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あらすじ・感想

※ネタバレを含みます。まだ見てない人は気をつけてくださいね。

放送日:2019.10.17

あらすじ

三樹ミチル (黒島結菜)が目覚めるとケガ人や病室から抜け出したような恰好の人が多く集まる待合室だった。状況が掴めず迷っていると、“総合案内人”と名乗るシ村( 松岡昌宏)から声をかけられ、ここは【死役所】だと聞かされる。

シ村は「お客様今日はどのように亡くなられましたか?」と聞いた為、ミチルは自分がもし死んでしまったのなら「あの女に殺された」と訴えた為、シ村はイシ間(でんでん)が担当する【他殺課】を案内する。

シ村が次に声をかけた少年は足が折れ曲がっており、頭は血だらけであることから、飛び降り自殺者と判断し、ニシ川(松本まりか)が担当する【自殺課】に案内する。しかしニシ川は自殺者の多さに苛立ち、手が足りないと訴えた為、シ村が代わりに対応することにした。

少年は鹿野太一(織山尚大)といい、シ村が書くように促した必要書類に自殺を苦に、家のベランダより飛び降り自殺をしたことを記入する。しかし「自殺の理由を具体的に」と言われ、陰湿ないじめの内容や父親の財布からお金を盗むよう強要された事実を思い出すうちに学校でのいじめだけでなく、1年前に再婚した両親との関係、とりわけ新しい父親はいじめの事実に気づかないふりをしていると感じ【家にも居場所を感じることができなかった】ことを思いだす。

もしかしたら自分の死はなんの変化も現実世界にもたらしていないのではないか?と役所の階段で悩んでいる太一の目の前にいじめの首謀者である牛尾( 福崎那由他)が【死者】として現れた。

牛尾の【死亡認定書】には【他殺】とあり、牛尾は「お前の父親が俺を轢き殺した!」と感情をあらわにし殴り掛かる。太一は“なぜ父親が牛尾を殺したのだ?”と驚くが次第に自分の為に殺人を犯したことを理解し父親に会いたいと願うようになる。

太一は悩んだ末、シ村に父親がもしこの死役所にきたら「お父さんともっと色んな話がしたかった」と伝えてほしいと涙ながらに懇願し、シ村もそれを快諾する。少しすっきりした顔になった太一は成仏の扉に向かうのだった。

そんな折、ミチルは他殺課で「貴方の他殺データがない」と言われ、いまだに役所内をさまよっていた。そして【死刑課】の部屋を見つけ、その室内に保管してあるたくさんのファイルの中にこの役所の職員達の名前を発見したのだった。

感想

「お客様は仏さまですから」と不気味にほほ笑むシ村が印象的なこの作品。死後の世界で死役所(市役所)の手続きをモチーフに、それぞれ死亡した人間がどんな死に方をし、その死の背景にあるものを考えさせる作品。面白い切り口だなぁと感心しちゃいました!

第一話は【自殺】した少年でしたね。一見、淡々とお役所的に仕事をこなすシ村ですが、どこか「本人に何かを気づかせる為」の誘導的な物言いが印象的です。【死】を受け入れ【現世】としっかり向き合うことを本人にさせることで次(生まれ変わり)への可能性を示唆している気がします。

そんなシ村が同じ職員であるハヤシ(清原翔)やニシ川(松本まりか)に「生まれ変われる可能性は低い」という意味の発言をしています。1話の会話から、成仏しても天国に行かなければ生まれ変われはしない、天国に行ける人間は現世で犯罪を犯していないことが基本条件のようですよね。ということはミチルの見た資料からも死役所で働く人間は何らかの犯罪を犯した死刑囚ということになりそうです。

ただ根っからの悪人が他の人の死後の手続きを真面目に対応するはずもないので彼らの死の真相も今後楽しみで仕方ないです。しかし死の真相を楽しみにするとは何と不謹慎な発言でしょうw

放送日:2019.10.24

あらすじ

三樹ミチル (黒島結菜)は死役所内の【死刑課】に職員の経歴書があることを知り、職員がみな【死刑執行】をうけた犯罪者であることを知る。そんな中、小さな赤ん坊の泣き声をきき対応に困っていると、シ村(松岡昌宏)とイシ間(でんでん)がやってきた。

イシ間が【死産課】にてその子供の情報を調べていると担当のシン宮(余 貴美子)もやってきた。おチビちゃんと呼ぶことにしたその赤ちゃんが38週で母親の胎内で亡くなったことを知るとミチルはどうすることもできないのか?と職員達に詰め寄る。しかしイシ間をはじめ「条例で決まっている」となにもできない旨を説明する。

泣き続けるおチビちゃんをどうにかあやそうとするがミチルもイシ間もお手上げ状態だったがシ村がいつもの調子で赤ん坊に語りかけると不思議に泣きやんだ。イシ間曰くシ村には娘がいたという。

おチビちゃんは不妊治療をする夫婦の子供だった。荻野貴宏(野間口徹)と泉水(酒井若菜)は8年間も不妊治療につとめ、その間に、不妊治療と向き合い【嫉妬や悲しみ】に耐えながら前向きに努力を続け、やっと授かった子供だった。

胎内で育てている間、貴宏は「子供からなんて呼んでもらいたい?」と聞くと「お母ちゃん」だと答える泉水。家庭の中でどんと構えているお母ちゃんになりたいのだという。

そんな中、スーパーである少女から「赤ちゃん大丈夫?気をつけてね」と声をかけられ少し不思議に思っていると、いつも耐えていた腹痛に襲われた泉水。そしてどうにも耐えられず倒れてしまい病院に搬送され、母子ともに危ない状態だと判明する。

死役所ではハヤシ(清原翔) が「この子にとってお母さんが死んでここに来ることが幸せなのか?」と問いかける。ミチルはずっと泣いているおチビちゃんを見て「きっとこの子はお母さんに生きてほしいんだと思う」といい、何もできないならおチビちゃんと一緒に母親が死なないように祈ると必死に祈り始める。それをみたイシ間たちも同じように祈り始める。

現世では胎内でおチビちゃんが死亡していた事実が貴宏に伝えられ、泉水の手術が続いていた。医師たちの懸命な処置により一命をとりとめた泉水。ようやく退院できるようになった頃、またスーパーで出会った少女から「赤ちゃんどうしたの?」と聞かれ、「いなくなっちゃった」という泉水。

少女は「まだいるよ?ありがとう楽しかった。“お母ちゃん”のところにこれてよかったって言ってるよ」という少女。おチビちゃんの言葉を聞き「ちゃんと生んであげれなかったのに」と泉水は涙するのだった。

安心したかのように死役所ではおチビちゃんが泣き止んだことで母親が救われたのだと信じ喜ぶ面々。おチビちゃんは成仏の扉へ案内され無事に成仏できた様子だったが、「成仏したならお母さんにまた生まれ変わって会えるといいね」というミチルにシ村は煮え切らない返事をしイラつかせる。

そんなシ村にミチルは「シ村さんは誰を殺したの?」と詰め寄る。先ほど祈らなかったシ村をみていたミチルは“人間の心がない”と罵倒する。対してシ村は「いくら祈ろうと死ぬときは死ぬもの」と淡々と言うがミチルに「人殺し!」となじられ顔色がかわるのだった。

感想

今回は不妊治療の末、子供を亡くしてしまうという悲しい物語。そのなかに温かさがあるのは、不妊治療と闘う夫婦が前向きであることと、少女がおチビちゃんの気持ちを代弁してあげることで母親が産んであげれなかった事に責任を感じてしまう部分を少しだけ取り除いてくれています。

妊娠することは奇跡的なことですが、いろんな状況があるので、ある人にとっては切実に欲しいのにできない。ある人にとっては今欲しいわけではないのにできしまった。そんな感じ方の違いでお互いが知らず知らずのうちに傷つけあってしまうこともあります。

作中では8年の不妊治療にはげむ泉水がバイト先でタバコを吸う妊娠している同僚を注意するシーンがあります。欲しいのにできない泉水からしたら、子供を授かっているのに何故子供にとって有害なたばこを吸うのか理解ができないのでしょう。

勿論、タバコを吸うことは胎内の子供にとっていいことなど一つもないので肯定はしませんが、タバコをすってしまった母親にも周りには打ち明けることができないストレスがあったことも事実なのだと思います。悪いとわかっていてタバコを吸ってしまう女性が更に他人からその行為を非難されてしまうことは二重で自分を苦しめてしまったのでしょう。

ただその女性から「妊娠もしていないのに」とひどい言葉を言われた泉水は自分の状況を言うでもなく「ごめん」と謝るだけでした。不妊治療をする女性にとって、治療をせずとも子供を授かることができた人にはわからない苦しみがたくさんあるのにも関わらずです。

更に素晴らしいのは泉水の夫貴宏です。タバコ事件の顛末から「辛かったら治療辞めても構わない」と伝えますが「8年間が無駄になるしタカにはわからないよね?問題は私にあるんだから」と真意が泉水には伝わりませんでした。しかしめげることなく、二人でちゃんと本音を話して悲しみを分かち合うことができています。世の中にこんなにも理解があり、かつ不妊治療に対して【自分事】として考えてくれる旦那さんがたくさんいることを切に祈ってしまいますね。

放送日:2019.10.31

あらすじ

三樹ミチル (黒島結菜)はまだ死役所内で、ニシ川(松本まりか)やハヤシ(清原翔)に対して「なぜ人を殺したのか?」と問いただしていた。そんな中、男の怒号が聞こえたので行ってみると、坂浦眞澄(三浦貴大)が「早く店に戻せ」と暴れていた。シ村(松岡昌宏)から死役所の意味を教えられると「なんで俺まで殺されなきゃいけないんだ!」と怒り始める。【俺まで】とはどうゆうことなのか?ときくと実は眞澄の父親も殺されたのだという。

他殺課担当のイシ間(でんでん)は申請書をかくよう勧めるが、眞澄は「犯人の顔を見ていないし何故殺されたのか分からない」という。思い出せる範囲でと促され眞澄はその日のことを思い出す。

眞澄は父親が元々やっていた定食屋【さかうら】の後を継ぎ、小さいながらも常連のお客さんに支えられてお店を繁盛させていた。妻も第一子を妊娠しており、9か月。もうすぐ我が子に会えると眞澄自身もお客さんもとても楽しみにしていたのだった。その日は一人の男性客がやってきてカウンターに座ると同時に、眞澄を探し、そのまま急に眞澄に包丁を刺してきたのだった。記憶はここまでだ。

イシ間はその話から、検索をかけ眞澄を殺した犯人が【ハラシマケンジ】という男だと伝えると、眞澄は血相を変えてその場から立ち去る。出口を探し回る眞澄にミチルは「どこにもないよ私も探した」と声をかける。

ハラシマという犯人について聞くと、ハラシマは元々定食屋【さかうら】で働いていた従業員であり、売上金を持ち逃げしそうだったところを眞澄の父親に見つかった為、刺殺した犯人だという。その犯行現場を眞澄が目撃したことから、ハラシマの裁判では眞澄が証言台にもたっている。ミチルはそんな話を聞きながらも眞澄が忘れていった【エプロン】を返す。エプロンには定食屋の名前が刺繍してあり、父親の後を継いだ際に常連のお客さんが眞澄にプレゼントしてくれたものだった。

色々な感情が眞澄を襲う中、「ハラシマを殺しておけばよかった」という眞澄に「機会があったら殺しましたか?」と聞くシ村。「死は望んでいたものの、生きて償ってほしいという気持ちが強かった」という眞澄。そんな犯人に再度自分を殺されてしまったのだ。妻と生まれてくる子供を残して殺されてしまったことに激しく悔しがる眞澄。「気休めだが、奥さんや生まれてくる子供もお前がそうだったように常連のお客さんに助けてもらえる人生だとおもうよ」と慰めるイシ間。

どうにか成仏した眞澄を見送った職員達に、ミチルは自分がなぜここに来たのかを話し始める。20歳の誕生日に好きな人の近くに座れずやけ酒を飲んで楽しくなったとたんにここにいた。自分でもそんなつまらない理由で死んだなんて恥ずかしくみっともない。と思う。という。

そんなミチルにシ村はいつものように「お気持ちお察しします」というがミチルは「わかるわけがない」と食って掛かる。「急に殺されてここに来る人の気持ちは、人殺しの貴方たちに分かるわけない」と言い張る。ただここ何日かで職員の人たちが【犯罪者】には見えないので「なんで殺したの?」と詰め寄るミチルにニシ川は「それを知ったら成仏するの?シ村さんは娘さんを殺して死刑になったのよ」と言い放つ。

感想

今回はどうにもストンと落ちることのない、心に“もやっと”が残ってしまう回でした。父親を殺した犯人が自分をも殺す。しかも思ってもないタイミングで死んでしまった本人はやり残したことしかなく後悔ばかりだ。死を受け入れることは到底できない。「殺しておけばよかった」と眞澄が言うシーンがありますが、きっと正直誰もが思いますよね。

しかし眞澄は「うまく言えないけど、ちゃんと生きて償ってほしかった」とい言っており、少なからず同じ店で働いてくれていた人間に父を殺した犯人ではあるが更生を望むことができる器の大きな人でした。

犯人は証言台にたって自分の罪を証明した眞澄のことが憎かったのでしょうか。今回は【何故殺されてしまったのか】という部分が描かれていないためすっきりはしないのですが、この【描かれていない】ことでもやもやする気持ちがきっと、死刑囚である職員達に対して「急に殺された人間」側を描くことで対比させたかったのだと思います。

ミチルは眞澄の気持ちに寄り添い「急に死んでしまった」後悔や焦り、不安などを自分も感じているからこそ、殺す側の人間の背景を理解しようともせず糾弾していきますしね。。ただ少しずつ、イシ間の優しやさ他職員とも触れ合う中で極悪人のイメージを持てないので余計に「なぜ、誰を殺してしまったのか?」という部分が気になってきていますね。

勿論、今後は殺した側の気持ちの部分も描いていく回が後々あると思いますのでいい布石になっていてほしいです。

放送日:2019.11.7

あらすじ

シ村(松岡昌宏)が娘を殺して死刑になったことを知るミチル (黒島結菜)。そんな彼女にも成仏の期限が迫っていた。職員達は口を揃えて「俺達にかかわらずに早く成仏して生まれ変わるべきだ」と言う。

そんなミチルの前に大けがをしてふらつく夏加(豊嶋花)が現れる。全身血だらけの夏加をみてびっくりするも自分のカーディガンを着せるミチル。シ村も夏加に気づき「交通事故ですか?」と問い「初デートだったのに・・・」とうつむく夏加を【交通事故課】にて申請させることにする。

夏加は片思いの相手・智也(山井飛翔)とデートをする日、履きなれない靴に足を通していた。夏加の誕生日が近いからとお揃いでボールペンを買ってもらい喜ぶ夏加の足は限界にきていた。靴擦れに気づいた智也は絆創膏を買いに行こうとするが、夏加は勇気を振り絞って、手をつないでほしいと伝える。智也は気恥ずかしさもありすぐに断りコンビニへ走る。その場に一人残されてしまった夏加はお揃いのボールペンを淋しくいじっているとふいにボールペンを落としてしまう。咄嗟にボールペンを拾おうと道に飛び出してしまい、偶然走ってきたトラックに轢かれてしまったのだ。

申請書を記入しながら、事故の様子を語る夏加は、実は転校が決まっており、片思いの相手である智也に告白までしたが、叶わなかったため、最後のお別れをと、デートに誘っていたのだった。

シ村は「相手にとっても忘れられない存在となりましたね」と意地悪く言うと夏加はシ村のほほをたたく。「きれいなままちゃんと生きてお別れが言いたかったのに。こんなみじめな姿を晒して死にたくなかった」と涙する。

申請を終え、成仏の扉に向かう際にシ村は夏加に「お忘れ物です」と血だらけだった例のボールペンをきれいにした状態で返す。そのペンで最後に自身の名前を書いた夏加はミチルにも「ありがとう」と伝えカーディガンを返すのだった。

夏加の成仏をみとどけ、自分の行く末を迷うミチルはシ村にどうしたらいいのか尋ねる。シ村は「ミチルさん【には】生まれ変われる可能性がある」という。そんなシ村のことが気になり、再度【死刑課】に行くミチル。各職員の死刑理由に目を通し、最後にシ村のファイルも探し出し内容を確認すると涙するのだった。

急性アルコール中毒で死んだ過去を振り返らず成仏への覚悟を決めたミチル。最後にシ村に「過去を知っちゃいました。冤罪なのになぜ成仏しないの?」と問いかけるが答えないシ村のほほにキスをする。いつもの無表情なシ村をみて「それが素の顔なの?」と笑い成仏していくミチルだった。

戻ってきたシ村に、ハヤシ(清原翔)は「自分の罪の反省ってどうやるの?」と相談をする。

感想

この回を見て私は「死ぬ準備ができないつらさ」をことごとく感じることになりました。もちろん、病気で自分の余命が分かっている場合や、寿命を全うする場合は準備がある程度できるのかもしれませんが今回の夏加のように幼くして自分の命が消えるなど考えたこともなかったでしょうし、何より好きな人の前で死んでしまうことになるなんて思ってもみなかったでしょう。そのため残される人間に対して準備もできませんので、後悔ばかりが残ってしまうのだなと改めて感じました。

思春期で自分の本心を隠しながらデートをしていた夏加にとって、好きな相手に自分の無残な姿など見せたくなかったと言いながら涙するシーンは同感だなと思ってしまいました。生き残る相手にましてや自分が好きな相手には「きれいな姿」をすぐに思い出してもらえる状態がいいに決まっています。もう会えないとしたら尚更、いい思い出を美化してもらう位の状態でいたいと思うのが人間なのでしょう。

両親にも何も言えずにもう会えなくなるなんて想像しただけでつらいですね。

その後悔やつらい気持ちをしっかりと自分に刻ませるような行為をシ村がします。挑発のような発言をして夏加が思っていた「つらさ・無念さ」を表面化させるような行為でした。わざと表面化させ、夏加として生きた証を残したうえで、後悔があってもその後悔を持っているとわからせた状態で成仏させることにこだわったようにも思いました。自身と向き合うことがちゃんとできるようにサポートしている気がしました。

次回からは残された職員達の物語になりそうですね。シ村がどのように彼らの死後の人生に影響を及ぼすか楽しみです。

放送日:2019.11.14

あらすじ

ハヤシ(清原翔)はミチル (黒島結菜)から言われた「殺人犯の弟をもってしまったお姉さんは幸せだといいね」と言われた言葉がどうもひっかかってしまいシ村(松岡昌宏)に相談する。殺したこと自体は後悔していない為、反省の仕方が分からないというハヤシに「振り返ることが大事なのではないか?」と伝えるシ村に当時のことを話し始めるハヤシ。

高校2年になったハヤシは祖父に剣道を習っており、習い始めたあたりから父親とは疎遠になっていた。その理由は祖父が亡くなった時に明かされ、ハヤシが父親ではなく、祖父と母親との子供であることを聞かされる。絶望したハヤシは悩むが学校では明るくふるまうよう努めていた。

そんな中、ハヤシのことを想う女の子から幼馴染のまりあ(岡野真也)がいじめられている事実を知り、かっとなっていじめていた女子生徒を窓から突き落としたのである。運よく女子生徒は軽傷ですんだものの、ハヤシは退学し自立して生活を始めようとしていた。そんなハヤシに姉の理花(土居志央梨)は出生の件を知っても、弟の暴挙をしっても変わらず接してくれ、父親との間に立ち、弟であるハヤシの背中を押していた。

時がたち、まりあと結婚したハヤシは子供もでき順風満帆だった。姉からは反対されたがまりあにも自分の出生の事実を伝えていた。

まりあからある日「早く帰ってきてほしい」と言われ喜んで帰宅したハヤシの前に、まりあの元職場の同僚という「アサイ」が待っていた。そして急に「まりあは苦しんでいる。早く離婚して解放してあげてほしい」といい、「子供の父親は自分だ」と言い放つ。子供でさえも自分ではなくアサイのことを「パパ」と呼びなついており、まりあに関してはハヤシの出生の秘密を知り嫌悪感を抱いて悩んでいたという。

すべてに裏切られたハヤシは持っていた木刀で殴りつけ、アサイとまりあ、そしてその子供を殺してしまったのだった。

「人生は変えられないし、殺したことは後悔していない」というハヤシに、「今できるのは反省ではなく、感情に向き合うことではないか?」というシ村。殺された3人もここ死役所で他殺申請書をどのような気持ちで書いたのでしょう?と問いかけるシ村に、「俺はまだそこまで考えられない」というハヤシ。しかしシ村は「それで今はいいと思う」と励ます。

「俺もシ村さんの話はどんなことでも受け止める」というハヤシの言葉に自然に笑みを浮かべるシ村だった。

感想

この回はハヤシである 林晴也(清原翔)がなぜ死役所で職員として働いているのか?という部分のお話でした。もうこの死役所の職員は「死刑」となった元死刑囚であることがわかりましたがハヤシがなぜ殺人を犯し、死刑になったのかを紐解く回でした。

ハヤシ自身はみちるが言う通り純粋でまっすぐな人間でした。そのことが余計に、自分を苦しめ、そして信頼していたまりあに裏切られたことで何か細くつなぎとめていた理性を断ち切ってしまったのでしょう。

なによりも姉の理花(土居志央梨)がとても素敵でした。ハヤシの出生を聞く限り、弟だと思っていた人が、【叔父】にあたることを知っても何一つ対応を変えなかったし、ハヤシに寄り添っていました。そして学校で事件を起こしても、咎めることもなく、弟の再出発をしっかりフォローしていました。

その際に祖父(実際の父親でしたが)が林の為に貯めていた貯金を渡しますが、父親が遺品整理で見つけたものでありそれを姉の理花を介してハヤシに渡します。理花の存在がなければ永遠に埋まることのない溝だったかもしれませんし、「父さんも苦しんでいたんだよ」とそっと弟と父の間を取り持つ言葉が印象的でした。

まりあ達を殺してしまった夜、姉からの電話に「俺って気持ち悪いかな?」と問いかける弟に理花は「私の弟に変わりはない。くだらないことを考えるな」と言い切ります。その揺るぎない言葉にハヤシは安心し涙しとっても切ないシーンでした。

その後理花がどのような境遇になったかは察することしかできませんが、殺人犯の弟をもち世間的にも辛い状況になったことは確実でしょう。しかし彼女なら、弟の気持ちを尊重しながら“罪を憎み人を憎まず”の精神で強く生きてくれていると期待します。

放送日:2019.11.21

あらすじ

「お客様は仏様ですから」と言うシ村(松岡昌宏) に「なかなか秀逸ですね」とほほ笑む佐尾(中島歩)は病死課に案内される。現世では【芸人】だったとし知ったシ村から「芽が出る前にお亡くなりになったなら悔いがお残りですね?」と言われ、佐尾は自身の人生について、ふと思いかえしていた。

【カニすべからく】というコンビ名で活動していた佐尾は相方の高関(重岡大毅)と賞レース「デッドオアコント」の決勝戦出場の切符を手に入れた。

どのネタを決勝でやるかどうか決める際にもトイレに籠る佐尾を不審に思っていた高関だったが、少しの段差でこけた佐尾を支えた際に明らかに痩せた腕にびっくりしてしまう。しかし「ただつまずいただけ」と言い張る佐尾にそれ以上のことは聞けずにいた。決勝に向けて新ネタを作る佐尾は楽しくて仕方がなく、二人で笑い合いながら練習をし本番当日を迎えようとしていた。

しかし本番当日、佐尾の姿がなく、焦る高関とスタッフは総出で探し回るが見つからない。

出番が刻一刻と迫る中、先輩コンビから「どこかでのたれ死んでるんじゃないの?」と軽口を言われただけで感情を表に出してしまう高関。そして「佐尾がいなかったら俺は芸人を続ける意味なんてあるんでしょうか?」と呟き、周りの人間がこのチャンスを逃したら…と心配されるなか「棄権します」と決断する。

そこに、警備員に車いすを押されて佐尾がテレビ局にやってくる。出番が迫っているのでとりあえず舞台袖に急ぐ最中、放送事故になるからと辞めた“佐尾が一言もしゃべらないネタ”に変更することを決める。そして出番直前に佐尾は高関に「後で読んで」と【遺書】を渡す。

「遺書どうだった?」と聞く佐尾に「オチがただいい話で終わり、佐尾らしくない。納得いかないこのネタ」と言う高関。
そして「友達だろ?なんで病気のこと話してくれなかったの?」と怒る高関に「病名が長すぎて君には覚えられないと思った」と言いだす。

悔しがりながらも「俺の好きな佐尾だわ」と涙ぐむ高関は「まだ死なないだろ?ネタをかけ!死ぬまで一緒にコントをやろう」と声をかけるのだった。

しかし佐尾は逝ってしまう。一人残された高関は遺書を読み返し、一人舞台に立っていた。そして佐尾への気持ちをコントに乗せて涙ながらに伝える。最初は戸惑っていた観客も高関の思いに感化される。

遺書には「残念ですが君にはネタを書く才能は有りません。ですが高関。 君には人に愛される才能が有ります」と締めくくられており今までそんな高関に助けられながら、芸人人生をスタートさせた高校生のときから今まで笑って生きてこれたことを想う佐尾。

死役所では成仏する前に芸能人のサインが欲しいと探し回る子供が嬉しそうに「カニすべ」のサインをもらったとハヤシ(清原翔)に見せに来た。若くして亡くなった佐尾は人生に後悔していると思ったシ村だったが、即座に成仏した佐尾を見て「振り返る必要もないくらい満足していたのかもしれませんね」と呟くのだった。

感想

自身が遺伝性の病気でいつ病気になるのか、一生罹らずに生きれるのかも分からない状態となったら、どのように生きることができるだろうか?

佐尾が患ってしまった病気は遺伝性の難病で、自身の父親も早くに亡くなっていた。そんな最中に、自分のやりたいことを見つけ、没頭できるのだろうか?と想像すると、予測不可能な未来を悲観し、私は結局何もできない気がします。

しかし佐尾は高校時代に知り合った高関と一緒に芸人をやることを決め、前に進んで生きていました。しかもいつ迷惑をかけるのかわからない状態なのにそれを伝えることもなく一緒にコンビを続けます。

きっと変に気を使われたり、周りから心配されたり、全力でできないことのほうが嫌だったのかなと想像します。

高関からしても相方であり友達なんだから相談してほしい気持ちもあったでしょうが、「何故教えてくれなかったのか?」という問いに「病名が長すぎるから」とボケで返されます。大好きな佐尾らしいボケ方に、怒りの感情を通り越して佐尾とコントができる時間を大切にしたいという感情のほうが勝ってしまいます。

なにより、先輩芸人から相方の批判をされても、ニコニコしながらも「それが佐尾なんで!俺あいつのネタすきなんですよ」と屈託なく笑う高関は最高の相方だったと思いますし、その気持ちを聞かずともわかっていたから、自分のすべきことを全うしたのが佐尾だったのかなとも思います。

人に愛される高関と、孤高に自身と向き合いながら好きなネタを書いていた佐尾のコンビは最高でしたね。

「振り返る必要もないくらい満足」することはとても難しいことですよね。人間は選択しなかったほうに必ず後悔の気持ちを抱きますし、ましてや満足できるなんて本当に難しいと思います。

しかし佐尾の人生は自分が悔いを残すことなく高関と好きなコントをやれたこと、自分を信じて一緒に楽しんでくれる相方を
見つけることができたこと。これが難病を患った男の人生でしたが何よりも喜ばしく満足のいく生き方をすることができた要因なのかもしれません。

放送日:2019.11.28

あらすじ

シ村(松岡昌宏) は他殺課・イシ間(でんでん)が中学生の女の子の受付をしながら、一緒に泣いているところを発見する。イシ間は自分の姪っ子と重ねて昔を思い出していたのだった。

生前イシ間は、空襲で弟夫婦を亡くしており、残された子供である姪のミチ(田鍋梨々花)と一緒に暮らしていた。花が好きで心優しいミチは、ある日イシ間の家の畑に忍び込んで野菜を盗もうとしていた育ち盛りの男の子の兄弟をみてお腹いっぱいになるようにと「これも持って行って」と自分たちが人から分けてもらった大根まで差し出す。

大工をしていたイシ間は妻にも先立たれ、自身の子供もいなかったことから親方・殿村(一本気伸吾)にも「早くミチと養子縁組をすべきだ」と言われるが、“自分がミチの親に自分がなっていいのか”と二の足を踏んでいた。

ある夜仕事から帰るとミチの姿が見えず、嫌な予感がしたイシ間は外に出ると、無造作にミチの草履が落ちている。急いでその先に行くと先日野菜を分けてやった兄弟がミチを襲っている現場を目撃する。イシ間は我を忘れ、持ってきた鍬で、兄弟二人を殺してしまうのだった。

家に帰るとふさぎ込んでいるミチ。ようやく外にでても男性を怖がり、結婚なんてできないと後ろ向きだったミチにイシ間は付き添い、支え常に励まし続けた。ようやくミチにも結婚のご縁がやってきた矢先に例の兄弟の死体が見つかってしまい、イシ間は警察に逮捕されてしまう。警察にもミチが襲われていたことは伏せていたので死刑確定となってしまったのだ。

話を聞き終えたシ村はイシ間を【老衰課】へ連れて行く。すると一人の老婆が「おじちゃん!」といって駆け寄る。一瞬で「ミチ」だと認識したイシ間は涙をこらえることができない。シ村から彼女が認知症だときかされるが「認知症の方も昔の大切な思い出は忘れない方が多いらしいですよ」とイシ間に声をかける。

そしてミチと思しき老婆が子供や孫たちに見守られて天寿を全うしたと聞き安心するイシ間。その女性の成仏を担当するが、最後に名前を書かせると【石間ミチ】と書き、「帰ってきたら大根の味噌汁作るからね!」とイシ間に告げて成仏していったのだった。大根の味噌汁は生前イシ間の好物だったこともあり、また涙するイシ間。

戻ったイシ間はシ村に「ミチの人生が一番大切。自分や犯人の人生はどうでもいい」といい、「もう一度同じことが起こったらどうしますか?」というシ村の問いに迷うことなく「殺すと思う」と答えるイシ間。

そんなイシ間に【任期満了】の書類が届き、四十九日以内に成仏するようにと記載されているのだった。

感想

今回は他殺課の話しやすく涙もろいおじさん【イシ間】の過去についてでした。

イシ間にとって自分の子供のように一緒に暮らし育ててきたミチを、男どもに犯されたという怒りから犯人である兄弟二人を躊躇なく鍬で殺します。しかもミチが優しくしてやった兄弟からの仕打ちに怒りがこみ上げたのも分かります。

その後も殺したことは後悔はしていないと言いますし、その兄弟の人生史を死役所にきてから一度見たと告白し、同情はするが人を傷つけていい理由にはならないと一蹴します。

生前も警察にはミチを護る為に、本当のことを言わず黙っていたためイシ間自身が死刑となりその後ミチに会えないまま死んでしまいます。その点ではイシ間自身も、ずっと一緒に暮らしたい、ミチの成長を見届けたかったという思いの後悔はあったのかもしれません。

今回シ村は老婆となった「ミチ」をイシ間に会わせます。しかしその後の職員とのやり取りからイシ間の姪かどうかは少し疑わしくなりますが認知症であるという点を鑑みてミチであったと信じたいです!!

そして違ったとしてもお互い、長い期間会えず淋しい思いをしていたもの同士、喜びを感じることができたならよかったのだと思います。

心優しく、人の悲しみにも一緒に涙するイシ間の過去が、殺人とはいえ、大切な人を傷つけられたことへの行為だったことが分かり少し納得しました。もちろん殺人を肯定はしませんが、ミチを色んな意味で守るために犯した罪だったのではないかと思います。

最後にミチがあの後幸せに暮らし、素敵な家族と暮らすことができたと知ることができたイシ間はとても嬉しそうでした。

「自分の人生よりもミチの人生が一番大切」その言葉をより深く感じた表情でした。

放送日:2019.12.5

あらすじ

他殺課に【あしたのわたし】という絵本を抱えた少女凛(佐々木みゆ)がやってきた。小さなお客様にイシ間(でんでん)はやるせなくなるが、凜は「いつもお母さんを怒らせていたから天国には行けないかも」と呟く。

保育園に通っていた凜は自分の担任である黒川(吉田志織)のような保育士になることが夢だった。家に帰ってからも、昼間に寝ている母親・瞳(前田亜季)に本を読み聞かせてやろうと声を出して本を読むが、イラついた母親はゴミばかりの部屋のゴミを凜に投げつけ、挙句の果てに寒空の中ベランダに追い出していた。

一方黒川は、20:00になっても保育園に迎えに来ない母親に電話した時の様子や、凜のふけ、首元のあざ等から虐待の可能性を感じていた。

心配になった黒川は園長とともに凜の自宅に話を聞きに行くが、母親から冷たくあしらわれてしまい自分たちの力のなさを感じてしまう。しかし児童相談所への相談も含めて園長と話をするが、翌朝も一人で話を聞きに来ることを決意する。

瞳は、保育園の先生たちが家に来たことを凜が何か先生に話したせいだと思い込み、凜をベランダに残したまま、仕事にでかけ、挙句男と一緒に夜の街を楽しんでいた。そしてあろうことか凜をベランダに残しているのに男と泊まって朝になっても帰らなかった。

凜は雪の降るベランダで記憶が遠のく中、母親が優しかった頃を思い出す。そして「お母さん大好き・・・」といって目を閉じる。

母親のせいで死んだ後も「お母さんは優しいよ」と信じて疑わない凜にイシ間は涙する。

そして凜が大切に抱えている本が【生まれ変わり】についての絵本だと気づいシ村は「生まれ変わったららどうしたいですか?」と凜に訪ねると、「またお母さんの子供になりたい。いつも疲れていたから本を読み聞かせてあげたいの」というのだった。その言葉を聞いて、「殺した母親をよくかばうよ。これが愛なのかね?」というイシ間にシ村は「いやただの洗脳でしょう」と言う。

現世では凜の葬儀がいとなまれていたのだが、葬儀の最中、男に「荷物が減ったから結婚してよ」という瞳を見つけた黒川は咄嗟に瞳をぶってしまう。

すると警察がやってきて、凜の殺害容疑がかかっていると瞳に伝える。反省する様子もなく自分をぶった黒川も逮捕しろ!と言い張る瞳に警察官は「あなたがぶった時に逮捕しておくべきでした。そうすれば凜ちゃんは死なずに済んだのに。悔やまれます」と一蹴する。

イシ間は凜に「おじょうちゃんおじさんと一緒に成仏しねーか?」と言い凜は「おじちゃん泣いてばかりだから一緒に行ってあげる」と答える。近くにいたシ村、ハヤシも唖然とするが、イシ間は自分に【任期満了の通知】が届いたことを明かし、シ村に受付を依頼するのだった。

イシ間の成仏への手続きを進めようとした際に、シ村はある男を見つけ、「イシ間さん申し訳ないのだがイシ間さんの前に対応したい方がいるのですが」と声をかけ、了承を得たシ村がある男に「お客様、【加護の会】に入信されていましたね?」と声をかけるのだった。

感想

今回は本当に切ない話でした。虐待を受けている子供の多くは「自分が悪い子だから」「自分がゆうことを聞かないから」といって母親からの愛を得たいがために自分が悪いと感じてしまうようですね。。。

今回も凜は何も悪くないにも関わらず、昔のように母親が自分に笑いかけてくれないのは自分が悪い子だからと信じ込んでしまっています。

ベランダに追い出されているときも、保育園の先生が訪ねてくることを事前に察知しても、助けを求めるのではなく、このままだと母親が不利な状況になるのではないかと、母親を心配します。

しかも母親から受けた傷も先生には「自分で転んだ」と言い「お母さんは優しいよ」と一定して話していました。

傍からみるとなんでこんな仕打ちを受けて、母親を庇えるのだろうと不思議でなりませんがシ村が言うように一種の【洗脳】でしょう。

「お前が悪い」「なんでこんなこともできないのか?」「お仕置きが必要だ」という母親からの言葉は小さな世界しか知らない小さな子供にはそれが全てなんでしょう。。。

イシ間は心根の優しい男なのでやっぱり凜の状況を心から悲しみ凜の代わりに涙を流します。凜の周りに黒川のような先生もいたのに家族の問題にはやはり他人が入りづらいという問題が露呈していました。

そしてラストに向かって最終章であるシ村の過去にようやく触れるようですね。次回以降【加護の会】について、そしてシ村が何故ここにいるのかが分かりそうです。今後が楽しみです。

放送日:2019.12.12

あらすじ

イシ間(でんでん)の成仏への受付前にシ村(松岡昌宏)は指と指を絡めた独特なポーズをする寺井修斗(柄本時生)を見つけ声をかける。「聞きたいことがある」と修斗の受付を優先させたシ村は加護の会の話を聞きながら現世での自分を思い出していた。

1960年、市役所に勤めていた市村はケガをした女性を家に送り届けたことから幸子(安達祐実)と知り合った。幸子は家で絵を描いており市村に絵のモデルを依頼したことで、何度も幸子の家に行くようになった市村は幸子と仲を深め結婚を決めたのだった。

一方修斗は祖母の付き添いで加護の会の講習を受けた際に、代表の蓮田(吹越満)から「私はあなたを愛しています」と告げられる。弱い部分、あるがままの姿を愛すという蓮田の言葉に、劣等感を感じていた修斗は強く揺さぶられる。

後日一人で蓮田の元を尋ねるが、不在だったため改めようとすると、「今お餅つきをしているからよかったら」と誘われ加護の会の皆が家族のように餅つきを楽しんでいる様子、そしてこんな自分を受け入れてくれる事を実感し安堵する。更に帰り際加護の会の女性から、「いってらっしゃい。愛しています」と声をかけられ温かい気持ちになる修斗。そして学歴など関係なく自分を受け入れてくれる加護の会に救いをもとめて入信を決めるのだった。

“盟約を結ぶ”行為をもって家族になれると知った修斗は迷わず盟約を結ぶのだが、それは俗世との断絶とある種の洗脳だった。そして盟約を結び【家族】として受け入れられた修斗は加護の会のメンバーとストレスのない生活を送っていたのだがその矢先、弟の恭平(濱田龍臣)が修斗を訪ねて加護の会にやってくる。そして無理やり自宅に連れ帰り「目を覚ませ」と訴えるが修斗は聞く耳を持たない。

そして自分のことを指さした恭平に対し「指さしは加護のポーズができないじゃないか!」と声をあらげるがその言葉を聞いた家族は洗脳に唖然とし、祖母は自分のせいだと悲しむのだった。そして理解してくれない家族に対し「こんな家族はいらない!俺の家族は加護の会だけだ」といい家を飛び出す。自転車で追いかけてくる恭平から逃れるために道路に飛び出してしまい、走ってきた車と事故を起こしてしまうのだった。

死役所にきても尚「本当の家族は加護の会だけだ」と言い張る修斗をみてシ村は「加護の会で“市村幸子”という人に会いませんでしたか?」と聞く。他の人間の名前を挙げる修斗に対し「とっとと答えろ!」と声を荒げたシ村。そして修斗から「別の家で特別な加護を受けているという人がそんな名前だったような気がする」と聞くのだった。

シ村の言動の一部始終を聞いていたニシ川(松本まりか)は「今更逢ってどうするんですか?」とシ村に問うが「何の話でしょう?」とはぐらかすシ村。そして一人幸子への思いをはせるのだった。

感想

この回でようやく、シ村の現世での姿や、死役所で働くようになった経緯の一端が見えます。そしてずっとでてきていた【加護の会】について詳しく描かれます。

修斗は高学歴の弟と自分を比べいつも劣等感を感じて生きてきた為、その不安さ理不尽さのようなものを抱えていたのでしょう。すぐに蓮田からその雰囲気を感じ取られてしまい、ターゲットとされます。

そんな修斗が加護の会へ入信するのは必然的で自然な流れでした。俗世との断絶をし自分たちで自給自足のような生活を送ることにとてつもない充実感と安心感を感じた修斗は盟約まで結びしっかり家族になりました。

本当の家族に対しては全くもって不信感しか抱けなかった自分が心から安心して過ごしていることから本当の家族の心配までも無視し、家族を捨てる選択までしてしまいます。

宗教に関しては色々な意見があるとは思いますが、やはり人間が必ず持っている心配・不安・劣等感・逃げたいという感情をうまい具合に利用され洗脳されることが描かれていました。むしろ加護の会にいたほうが救われたような感覚にもなってしまいます。

しかし弟の恭平が言う通り「逃げ」てしまっただけで自分の人生から試練やチャレンジを排除してしまったようなものですね。

人間はやはり不安や劣等感があるからこそ、幸せや安心感を感じることもできると私は思うので不安からの離脱は本当の安心を捨てる行為なのかなとも感じました。

次回はシ村が死役所にいる過去が暴かれます。最終回でもありますし楽しみでなりません!

放送日:2019.12.19

あらすじ

幸子(安達祐実)は絵具しか食べない娘美幸(松本笑花)は病気だと医者に言われ悩んでおり、近所の人に教えられた【加護の会】へ救いを求めて見学へ来ていた。蓮田栄山(吹越満)からは「その子の病を見るのではなく、その子自身を見てあげなさい」と声をかけられ市村(松岡昌宏)は半信半疑で話をきくが、「病を認めることから愛が生まれる」と聞かされ幸子は少し気持ちを軽くしていたようだった。

しかし自宅に帰ると自分の言うことを聞かず絵具しか食べない娘をみて自分を責め続け苦しみ続ける幸子。ある日市村が帰宅すると“美幸と一緒に加護の会に行ってきます”という置手紙がおいてあった。そして夜10:00をまわっても帰宅しない二人を心配して加護の会に来た市村に「幸子さんは修行中だ一週間後に来なさい」と蓮田に声を掛けられる。納得のいかない市村だったが今日のところは顔を出した美幸を連れ帰ることを優先した。

そして約束の一週間後、幸子に会わせろと訴えるが「会えない」の一点張りだった。そして紙一枚の繋がりである市村よりも幸子と心の繋がりで家族になったのだと言い、血の上った状態の市村が今あったところで幸子の不安を煽るだけだと言われまた帰宅させられる市村。

意気消沈の中帰宅した市村が見たのは庭に血だらけで横たわる娘の姿だった。しかし警察にいわれのない【虐待殺し】の容疑をかけられ、更に執拗な取り調べと尋問が繰り返され市村は冤罪であるにも関わらず自供に至るのだった。

死役所ではイシ間(でんでん)と凛(佐々木みゆ)の成仏への時間が迫っていた。最後の受付を対応してくれたシ村(松岡昌宏)にイシ間は「シ村さんも成仏するときに“ちゃんと笑える”といいな」と声をかけられる。そして見送りにきたという面々に見送られる中で「死刑囚がここで働くのは一人では向き合いきれないことに向き合うためなのかもな」と呟く。見送りはしないと言っていたニシ川(松本まりか)もやってきてイシ間には彼がずっと世話をしていた花を、そして凜には折り紙の花を渡す。

ハヤシ(清原翔)はイシ間に「生きているうちに会いたかった。いつになるかわからないけど生まれ変わったら酒飲みたいっすね」と声をかけ、シ村は「お気をつけて」と今までにない自然な笑みをイシ間に向けるのだった。

そしてシ村は今日も幸子が死んで死役所にやってくることを待ち続けているのだった。

感想

ついに最終回。幸子がどうなってしまったのか、美幸が誰に殺されてしまったのか。その点は完全に闇の中ですがもちろん【加護の会】は関係していることは明らかです。

しかしシ村は、誰が殺したとか今幸子がどのような状態なのかそんなことは関係なく自分が守れなかったことで美幸を亡くした事実を受け入れることでしか自分を保てなかったのかもしれません。

もちろん執拗な尋問も理由にありますが、そんな自分に対して自分が罰を与えたかったのかもしれないと思ってしまいました。

そして最後にイシ間が呟く「一人では向き合いきれないことに向き合うためなのかもな」という言葉はとても刺さりました。一人では逃げてきた現実にハヤシやイシ間は確かに向き合うことができました。後悔はしていないという事実はあるものの、見て見ぬふりをしてきた過去とは違い、いろいろな感情や意見を受け入れたうえで自分を見ることができました。

死役所で【死者】と向き合うことで自分の犯した罪と向き合う。そんな新しい切り口の設定のドラマは新鮮でした。そして自分の命や他人の命を大切に考えたいと思った人は多いのではないのでしょうか?

死役所番組情報

放送局・放送日程

放送局 放送時間 放送開始日
テレビ東京系 水 24:12 2019年10月17日
テレビ東京系 水 24:12 2020年6月3日

スタッフ

【原作】
あずみきし『死役所』
月刊コミック@バンチ
【脚本】
政池洋佑三浦希紗烏丸棗
【監督】
湯浅弘章、 棚澤孝義、 酒井麻衣、 松本花奈、 蔵方政俊
【チーフプロデューサー】
山鹿達也
【プロデューサー】
倉地雄大、尾花典子、平体雄二、瀬島翔
【制作】
テレビ東京、 ジェイ・ストームスタジオブルー
【製作著作】
「死役所」製作委員会
【番組HP】
https://www.tv-tokyo.co.jp/shiyakusho/

キャスト

シ村/市村正道:松岡昌宏
死役所の総合案内人。
三樹ミチル:黒島結菜
志望理由がわからない女子大生。のちに急性アルコール中毒と判明。
ハヤシ/林晴也:清原翔
死役所「生活事故死」職員。彼の死刑執行のニュースを生前のミチルが見ている。
ニシ川/西川美和子:松本まりか
死役所「自殺課」職員。生前について明らかになっていない。
イシ間/石間徳治:でんでん
死役所「他殺課」職員。

ゲスト出演者

第1話
鹿野太一:織山尚大
学校でいじめられ、家にも居場所がなく自殺した少年。
牛尾崇:福崎那由他
鹿野をいじめた首謀者。鹿野の父親から殺される。
第2話
荻野泉水:酒井若菜
不妊治療の末に子供を授かるも死産してしまう。
荻野貴宏:野間口徹
泉水の夫。
シン宮:余貴美子
死役所「死産課」職員
第3話
坂浦眞澄:三浦貴大
父親を殺害した犯人に自分も殺害される。
第4話
伊達夏加:豊嶋花
片思いしている智也に、転校前の思い出作りのためにデートしている最中、車にひかれて死んでしまう。
智也:山井飛翔
夏加が片思いしている男子学生。
第5話
樋田まりあ:岡野真也
ハヤシの幼馴染であり、妻。
林理花:土居志央梨
ハヤシのお姉さん。
林雄作:草野康太
ハヤシの父。わけあってハヤシとは疎遠となっている。
林清三:伊藤洋三郎
ハヤシの祖父。ハヤシに剣道を教えている。
第6話
佐尾高慈:中島歩
高関一文:重岡大毅
松井:工藤綾乃
塙宣之:塙宣之
「デットオアコント」司会者として本人役で出演。
第7話
石間ミチ:田鍋梨々花
イシ間の姪。両親を空襲で亡くし、イシ間と一緒に暮らしている。
石間(大鳥)ミチ:今本洋子
老衰課にやってきた老婆となったミチ。
殿村:一本気伸吾
イシ間が生前働いていた大工の親方。
第8話
小野田凛:佐々木みゆ
母親に虐待死させられる。
小野田瞳:前田亜季
凛の母親。
黒川あかね:吉田志織
凛が通っていた保育園の先生。
第9話
寺井修斗:柄本時生
加護の会のメンバー。
寺井恭平:濱田龍臣
修斗の弟。
市村幸子:安達祐実
シ村の奥さん。絵具しか食べない娘を自分のせいだと責め、加護の会へ救いを求める。
市村美幸:松本笑花
シ村の娘。
蓮田栄山:吹越満
加護の会の教祖。

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ドラマホリック

2021.07 ただ離婚してないだけ
主演:北山宏光
2021.04 DIVE!!
主演:井上瑞稀・髙橋優斗・作間龍斗
2021.01 ゲキカラドウ
主演:桐山照史
2020.10 メンズ校
主演:なにわ男子
2020.04 レンタルなんもしない人
主演:増田貴久
2020.01 僕はどこから
主演:中島裕翔
2019.10 死役所
主演:松岡昌宏

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