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【ただ離婚してないだけ】第4話の感想・ネタバレ/単なる不倫ドラマではなくホラーと化した

ただ離婚してないだけ第4話 感想 ※ネタバレ注意

萌のの死という現実が正隆と雪映を苦しめた今話。その描写は単なる不倫ドラマではなく完全なるホラーと化して、見ているこちら側にも恐怖を与える展開となりました。そして、正隆が事態の重さをようやく理解したラストシーン。北山さんの泣き崩れる演技は素晴らしく、見応えのあるシーンでしたね。

前回、揉み合いの末、萌を刺してしまった正隆。雪映が救急車をと言うものの、すでに死んでしまった萌を前に正隆は遺体を引きずり隠蔽へと。血の海に正隆の項垂れる姿が映るシーンが印象的で、事態の深刻さを物語っていました。すぐに通報していれば正当防衛になりそうだったのに、死体遺棄までしちゃったら‥。ここが正隆と雪映の運命の分かれ道だったように思います。

確実に正隆が蒔いた種だったのに、自分の行いを反省するよりも、全てを萌のせいにしてしまおうとする正隆には幻滅でしかなく、だからこんな事態になっちゃってるんだよと教えてやりたくなりました。しかし、すでに起きてしまった事態は変えようがなく‥2人は絶望の道へと進むしかありません。

「殺人共同生活1日目」。テロップ化されたこの文字が、まだまだこの残酷な日々が続いてしまうのだと予感させました。普段通りにしろという正隆に従い、通勤する雪映。それなのに、正隆は何をしていても、どこにいても、萌の幻想を見てしまうほどに追い詰められていきました。幸せな萌の笑顔が、それ奪った罪の意識を植え付けているようでした。

人を殺すということがどれほど精神的に追い詰められるか。それは正隆のやつれ具合を見れば嫌と言うほどにわかりました。正隆を演じる北山宏光さんの覇気のない演技は素晴らしく、台詞は少なかったですが、目や表情で全てを感じさせました。いつまでこの状態が続くのか、見ているこちらも精神的に参りそうになりました。

また、雪映は萌が妊娠していたこと、中絶したことを受け、自分だけが妊娠していることを居た堪れなく感じているようでした。人を殺してしまった正隆と、それを容認してしまった状態の自分。子供を産み、育てることへの恐怖や躊躇いのようなものがあったのかもしれません。

そして、堕胎を決意し手術の予約を入れようとする雪映。せっかく授かった新しい命はどうなってしまうのでしょうか‥。

さらに、交番の前で、全てを白状しようとした雪映でしたが、幸せな正隆との思い出がその足を止めました。幸せだった瞬間が今の辛さを消してくれることがあり得るのか。これも正隆のためなのか。単純に罪や償いへの恐怖なのか。どちらにせよ、2人で乗り越えなければならない現実がそこにあるのは事実です。

ラストシーンは、子供のように泣き崩れる正隆の「頼む、一緒にいてくれ」という一言に、優しく抱きしめる雪映。幼少期、親に言えなかったであろう正隆の心の叫びが、聞こえた瞬間でもありました。萌の死が2人をどう変えてしまうのか、今後も気になる展開となりました。

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