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【タリオ 復讐代行の2人】第3話の感想・ネタバレ/最大の悲劇は悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である

タリオ 復讐代行の2人

タリオ 復讐代行の2人第3話 感想 ※ネタバレ注意

冒頭、なぜか真実は病院のベッドの上。あれ?前回何か怪我したんだったかな?と驚かされましたが、そこから真実の回想が始まります。

黒岩のもとを訪ねて来た小学生の女の子、山村晴香。父親の隆也が転職した会社でパワハラに合い、自殺したので復讐してほしいと話します。こんな小さな子が1人で訪ねてくるなんてとびっくりしますが、自分のお小遣いを握りしめて父のためを思い依頼する姿を見ると胸が痛みます。

いじめるやつも悪いが見て見ぬ振りをするやつも悪い。正しいと思うことは人からどう思われようが貫き通せと話したという父。お父さんが可愛そうだ、復讐してほしいと話す晴香に黒岩は断ろうとしますが、真実が押し切って依頼を受けました。きっと幼い頃の自分と重ね、なんとかしてやりたいと思ったのだと思います。

晴香が帰った後、2人は言い合いになります。今までお世話になりませんでした!と言いながら広告裏に殴り書きした辞表を突きつけて出て行く真実(笑)今回も黒岩と真実の無茶苦茶なやりとりな健在しています(笑)

直接社長にパワハラの事実を確認しにいく真実は、隆也の直属の上司だった川上に話を聞きます。しかし、そんな事実はないと言い逃れられてしまいます。その頃黒岩も派遣の女性に近づき、ワインバーで飲みながら探りをいれています。つけて来た真実はアルコールが苦手なのを忘れ一気飲みし、倒れて救急車で運ばれました。ここが冒頭へと繋がるのです。黒岩はその会社の誰につけ込むのが一番効率が良いかを考えた動きで情報をしっかり掴み、さすが詐欺師だなと感心させられます。

母に内緒で黒岩のもとを訪ねて来た晴香。真実たちが母親に会うと、川上とは前職から家族ぐるみの付き合いであり、働かなくてはならなくなった母に正社員の仕事まで斡旋してくれたと聞きます。晴香からすれば恨むべき相手から良くしてもらっているという事実を知った真実は、晴香に裏切られたと思っているならそれは違う。晴香を不自由にさせないために必死なんだと話しました。まだ小さい晴香の気持ちを思うといたたまれなく思います。父親を奪ったと思う相手にお世話になんてなりたくないし、そんな母親に疑問を抱いてしまうのもわからなくないです。しかし母は母で、自分一人で娘を養ってはいけない現状、昔から仲の良い川上が良くしてくれるのを疑わない気持ちも最もだと思います。

真実と晴香は、晴香と父親の思い出であるクレープを一緒に食べます。どうしてこういうことを始めたのかと聞く晴香に正義のためだと返す真実は父のことを話します。世の中では法律では裁けない悪人が沢山いる。そういう奴らを懲らしめる正義も必要なんじゃないかなと真実は言いました。復讐のフレーズだけ聞くといいイメージはないですが、世の中には法では裁けない悪人がいることや、真実たちによって救われる人たちがいることも事実です。真実たちの行いが晴香の気持ちを救ってくれるものであればいいと思いました。

会社の不正に気づいた隆也は川上にも進言しますが、社長の圧力からみんな見て見ぬ振り。そんな中、隆也が話した「最大の悲劇は悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である」という名言はすごく心に響きました。触らぬ神に祟りなしではないですが、関わらないことが一番安全だと考えることは日常的に残念ながらよくあることで、それを見て見ぬ振りしない隆也は立派だなと思いました。

川上は今回の依頼人が晴香だと聞き、自分の非を認め、真実たちに協力します。そしてパワハラの元凶、長谷部社長はマスコミから追及され不正も明らかになります。

追い詰められる長谷部をTVで見てこの人も虐められているみたいと晴香は言います。確かにマスコミが1番のいじめっ子だ、それみて面白がってるんだから俺たちも一緒か、と黒岩。幼い子ほど確信をつくなと改めて思いました。

その後、晴香は泣きながら、お父さんに嘘をついてしまった。虐められた子を守ったって言ったけど見て見ぬ振りをしてしまった。お父さんに謝りたかったと涙を流します。なんでいい子なんだろう‥。その後悔がきっと晴香を強くしてくれるのではないか、そうであってほしいと思わずにはいられませんでした。

ところ変わって、出所した橘を訪ねた真実。12年前に父を詐欺の黒幕だと証言した橘に本当のことを話せという真実。橘は2時間後1人だけで来いと住所の書かれたメモを渡されます。この後何が待ち受けているのか‥。次回も気になります。

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