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【タリオ 復讐代行の2人】最終回(第7話)の感想・ネタバレ/父は詐欺師だったのか、ついに決着!そして真実は復讐を諦める

タリオ 復讐代行の2人

タリオ 復讐代行の2人第7話 感想 ※ネタバレ注意

詐欺事件の容疑者として追われることになった父親。そんな父から習った忍者の記憶術である、人は痛みとともに覚えた記憶は忘れないということ。鼻毛を抜きながら、真実の好きな食べ物がナポリタンだということを記憶する父の姿を真実は思い出しています。父と娘、仲が良かったんだろうなと思わせる回想シーンでした。

2020年11月19日。出所した橘道三は「正義の士」を名乗る者に殺されてしまいました。そんな中、父の弁護士仲間である鮫島と再会した真実。詐欺被害者の救済にあたっていた鮫島は、間違いなく詐欺の黒幕は父親だと話します。橘道三を殺したのも父であるかのように言う鮫島は、弁護士を志した正義の心があるなら、私のいうことわかるよね?と念を押しました。

一方、黒岩のもとには、橘道三の甥である男が復讐代行の依頼にやってきました。黒岩は慌ててカレー屋にいた真実を呼び戻そうとします。最終話にして、ようやくあのカレー屋で食事をしようとする真実(笑)この辺りからも今回でラストだと印象づけているようでした。

甥の話によると、橘道三から子供が行方不明になった事件に関するニュースを全て録画するように伝えられたということ。その後、その映像を見る真実は、捜索隊のボランティアの中に父の顔を見つけます。久しぶりに見る父の顔。黒岩には何でもないといい、平然を装いました。父親が悪人かもしれない。そんな不安や戸惑いからなのか、真実は黒岩に何も語ろうとはしません。

父の居場所がわかったと鮫島のもとを訪ねた真実。父が悪人なら私が連れ帰り、正当な罰をと訴えました。そんな中、黒岩は様子のおかしい真実を心配していますが、やはり真実は何も語りません。真実は自分が正義だの法律だと偉そうに言える人間ではないと言い立ち去ってしまいます。

黒岩も橘道三について調べ始めます。出版社を訪ね、見事な口車で情報提供者を割り出します。さすが詐欺師。情報提供者に近づき、真実を聞き出そうとする時も巧妙な手口でした(笑)そして、真実の従兄弟を名乗り、鮫島の元にも向かいます。詐欺の黒幕を探しており、手がかりを手に入れたと話す黒岩。正義の士を名乗っていた男は、ある弁護士から借金を帳消しにする代わり橘道三の殺害を命じられたと話します。鮫島は、真実は黒幕である父を探していると話し、黒岩は帰り際、自身の名刺を渡します。

一方で、真実は父を探し歩いています。そして、ようやく父に辿り着いた真実ですが、岸田と名乗る父は真実のことを全く覚えていません。真実はそのまま父の働く水産加工会社の倉庫で働くことにします。そんな中、仕事仲間から鼻毛を指摘され、抜いた時、ナポリタンと口にする父。真実とやった記憶術の成果がこんなところで出ています(笑)

少しずつ父との距離を縮めた真実は、崖から落ち記憶喪失になったことを聞きます。持ち物を見る限り悪人だったと話す父に、忘れたからと言って罪が消えたわけではないと真実は言います。そして、なぜ人探しのボランティアをしているのかと聞き、「人は誰かを幸せにすることで自分も幸せになる。そんな風にできているんじゃないかと思う」と父は語ります。真っ直ぐな真実の父親らしい、真っ直ぐな言葉だったと思います。

しかし、父が悪人であるのか疑心暗鬼な真実は、時には誰かを憎まないといけない時もある、許しちゃいけないこともあるんじゃないかと話します。すると、「僕にも君くらいの娘がいたような気がする、もう少し美人の。」と冗談を話す父。父の言葉を聞き、悪人ではないのかもと一抹の希望を持つ真実は、そんな自分自身が怖いと語るのでした。久しぶりに見る父の笑顔に信じたくなる真実の気持ち、すごくよくわかります。同時に、悪人だったらどうしようかと不安を抱く真実の気持ちも。

真実は父の部屋に忍び込み、鞄からメモを見つけます。そして鮫島に連絡しそのメモを手渡しました。その頃、鮫島だけに教えた黒岩の携帯に何者から連絡が。そして居場所を伝えた黒岩は襲われるのでした。

黒幕は鮫島。当時詐欺事件の真相に迫ろうとする父親は口封じのため殺されかけ記憶喪失に。父親はお前と同じ正義の味方だと黒岩は真実に話します。慌てて父親の元に駆けつける真実ですが、父親も襲われ負傷しています。私が信じなかったせいでと悔やむ真実。怪我を負いながらも「もしかしたら、もしかしたら、僕の娘じゃないのか?僕に会いに来てくれたんじゃないか?君はナポリタンが好きじゃないのか?」と真実に語りかける父。真実は目に涙を溜めながら「そんなわけない、おじさんの娘ならこんな美人な訳ないじゃないですか」と言い、2人は笑います。このシーンはとても印象的でした。

真実は復讐を決意し、鮫島のもとへ向かいます。手には短刀が握りしめられていますが、黒岩は襲い掛かろうとする真実の手を止めにやってきました。そして「俺といるからこんな馬鹿なこと考えるんだ、お前の本当の相棒はお前のお父さんだ。俺は所詮、しがない詐欺師だ。この世には汚れちゃいけないものがある。」と真実に語るのです。

涙を流す真実にさっさといけと黒岩。黒岩の優しさが溢れる、ぶっきらぼうだけど温かい言葉でした。真実は復讐なんてやるような人間ではないと思いましたが、そんな真実を突き動かすくらい、鮫島に対する憎しみの気持ちが大きかったのだと思います。だからこそ、黒岩は真実を止める時に俺といるからこんな馬鹿なことを考えるんだと説得しようとしたのかもしれません。

「正義とは悪を倒すことじゃない、みんなを幸せにすることだ」と父が教えてくれたこの言葉を胸に、真実は復讐することを諦めました。

翌日、鮫島の事務所が窃盗に入られたとニュースが流れます。同時に事務所に置いてあった資料から、鮫島の悪事が明らかになります。これはタリオという同害報復の規定を守った黒岩の、真実のための復讐だったと思います。

ラストシーン。「お前はいつか必ず弁護士に戻れ」そう言って黒岩は事務所を出ていこうとします。そんな黒岩を真実は追いかけながら、2人は歩き出しました。

最終話の今回。いろんなところに何かを連想させるような笑いのエッセンスが散りばめられており、この作品ならではな雰囲気を醸し出しながらも、「復讐心」という難しいテーマを考えさせられるお話だったと思います。黒岩と真実。2人のやりとりはいつも面白く、真っ直ぐな真実と黒岩のコンビは最高でした。続編が見たいと強く思える素敵な作品です。

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