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【ボイスII 110緊急指令室】第9話の感想・ネタバレ/久遠の壮絶な生い立ちと出頭した目的

ボイスⅡ 110緊急指令室 第9話

ボイスII 110緊急指令室第9話 感想 ※ネタバレ注意

最後に出頭してきた久遠の本当の目的は何なのか、最終話を目前にどんな結末が樋口たちECUを待ち受けるのか気になる展開となりました。

久遠と繋がり、透を撃った裏切り者が片桐とわかった前回。追い詰められた片桐は拳銃を通考に当て人質に。しかし、樋口から発された言葉は「逃がしてやる。」と意外なものでした。通考を生きて解放することを条件とし、コードゼロも解除させた樋口。せっかくここまで追い詰めたのに何故?という疑問が浮かびましたが、樋口は久遠の目的に気づいたからこそだったんですね。久遠は樋口に憎しみの思いのままに復讐させることを狙い、何度も仕掛けてきました。後から思えば、樋口が引き金を引き復讐することこそが、久遠にとって自分自身を肯定する唯一の方法であったのかもしれません。

その頃、母親の亡霊を見る久遠は、心を何度折っても立ち上がってくる樋口に苛立ちを見せます。母の呪縛に苦しめられているはずなのに、歪んだ愛情ゆえにそれが正しいものだと疑わず‥。今回、久遠の出生の秘密についても詳しく触れられていましたが、想像よりも壮絶な過去でした。久遠に直接手をかけられたあの5人が久遠の母親に乱暴したこと、そしてその結果生まれてきたのが久遠で、その壮絶な出生故に噂され、実家も追い出され、母から虐待を受け‥。この部分だけを切り取ってしまえば久遠は確実な被害者。久遠の過去については確かに心が痛みますが、だからと言ってここまでの犯罪が許されるものではありません。

また、内通者であった片桐についても、過去が明らかになりました。詐欺まがいのことをやっていた片桐の父親は母に手をあげることも多く離婚となり、そして久遠に殺された。きっと自分の力では助けられなかった母を思い、久遠に救われたことが崇拝心をあんなにも育ててしまったのかもしれません。殺人の様子をネット配信する事で久遠の資金源を確保するということまでやっているなんて、警察としての誇りは全くなかったのでしょうか‥。

そのサイトをハッキングし、潰そうとする緒方の元に片桐と久遠が現れたシーンは本当に恐ろしく、目を背けたくなりました。緒方さん、なんで自宅でやっちゃうの‥。指を切断するなんて本当怖すぎですよ‥。切断された指を縫合するタイムリミットは4時間。間に合うのかという不安もありましたが、最後に久遠が自ら届けたので間に合ったはずですよね‥。本当これ以上被害者が出ないようにと祈ってしまいます。

久遠の居場所を突き止め、別荘に向かうECUメンバー。ひかりは、久遠の声の様子からかつて母と引き離した樋口に執着し、羨望と嫉妬の感情を抱いていると分かると話しました。妻を理不尽に殺された過去を持ちながらも、一線を超えず踏みとどまった樋口。久遠が本当に自分とは違う選択をする樋口に惹かれながらも嫌悪し、壊したいという複雑な感情を抱いているのだとすれば、なんかお門違いじゃないのかとすら思ってしまいますが、久遠が樋口を父だと語った秘密がまだ残されているはずなので、そこが何か深く関係してくるのか‥。そもそも、猟奇的な殺人を繰り返す久遠のことを理解しようだなんて無理があるのかもしれません。

「憎しみは消えていない。引き金を引くかもしれない。絶対に許さない」と樋口が語るように、許せない思いを抱えながらも生きている人はたくさんいて、だけど理性の部分で抑えられるのが樋口のような大多数の人間だと思います。踏みとどまれないほどの深い憎しみを久遠から解き放つことができるのか、最終話でどんな決着を見せるのでしょうか。

そして、久遠は報道機関に自らが関わった事件の証拠を送りつけ、その背景には39年前の事件があることも話したと言います。さらには指の入ったクーラーボックスを持ち、出頭してきた久遠。何故このタイミングでの出頭なのか。反省しているなんて到底思えず、確実に何か裏があるだろうなとしか感じられません。

次回、最終話。事件解決はもちろんのこと、大樹の笑顔が再び見られるのかも気になるところです。そして殉職してしまった透についても何か触れられるといいなと願ってしまいます。

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