『W-君と僕の世界-』を視聴した感想とレビューです。なるべくネタバレなしで書いてるので、まだ見てない人でも安心してご覧くださいね
宇宙人との恋、人魚との恋、鬼や死神との恋など、いろんなファンタジーラブロマンスを見てきたけど、『W』はマンガの主人公との恋。
もう何でもありだな、と思いつつ見始めた『W』ですが、これがまた切ない。切ないというか、波乱の展開が次々に襲ってきて、ハッピーエンドになる予感がしない。
最終話の中盤まで、本当にハッピーエンドなのかサッドエンドなのかがわかりません。だからこそ余計にのめり込んで見続けてしまって止まらなくなりました。
最初こそ「へぇこんな感じでマンガの世界に入るんだ」なんて呑気に見てたけど、マンガと現実が次々と入れ替わって、真剣に見ないと追いてかれちゃう。
マンガの主人公と恋をするなんて甘〜いラブロマンスじゃなくて、ハラハラドキドキのサスペンス。どんでん返しに次ぐどんでん返し。
見終わった後はドッと疲れが出てくるけど、マンガと現実世界の融合が凄くおもしろいドラマでした。

おもしろい!でも見るのに覚悟がいるかも
星5でもいいんだけど、もう少し甘いラブストーリーのほうが良かった。
それではネタバレなしでレビューしていきますね。
MENU
『W-君と僕の世界-』ってどんなドラマ?
父親が大人気マンガ『W』の作者で、自身は研修医のオ・ヨンジュが、突然マンガの世界に入り込んでしまい、瀕死の主人公カン・チョルを助けるところから始まるラブストーリー。
マンガの主人公との恋、一度は憧れたことがあるかもしれません。でもこのドラマは少女漫画のような恋愛ではなく、復讐に生きる主人公と、ヒロインとなりマンガのキャラクターとなってしまった女性が運命に抗ってハッピーエンドを迎えようとするサスペンス要素の強い作品です。
マンガの内容は、10代でオリンピック金メダリストとなった主人公ですが、数年後、家族全員を何者かに殺害されてしまい、濡れ衣を着せられて服役後もいまだ捕まってない真犯人を捕まえる、というストーリー。
ヨンジュがマンガの世界に吸い込まれたのは偶然、父がマンガを書いてるタブレットの前にいたから。運命かもしれないけど。
そこで主人公カン・チョルの命を救ってしまった。
実はこのマンガ、作者である父は以前からマンガの主人公に意思があるとしか思えない不気味な経験をしていて、事あるごとにカン・チョルを殺害してマンガを終わらせようとしていたんです。
ヨンジュが吸い込まれたときに瀕死だったのもそのため。
ヨンジュは大ファンのカン・チョルが目の前で死にそうなこと、何より医師としての使命感から彼を救ってしまいました。
マンガは主人公を中心とした世界。意思のある主人公がヨンジュを必要だと判断したため、ヨンジュはマンガのキャラクターとして頻繁にマンガの世界に引きずり込まれるようになっていきます。
ヨンジュの不思議な魅力に惹かれたカン・チョルは当初のヒロインよりも彼女に興味を持つようになり、ヨンジュもまた現実の男性とは比べようもないほど魅力的なカン・チョルに惹かれていきます。
物語の転機はカン・チョルが自分はマンガのキャラクターだと気づいてしまったこと。その瞬間、マンガの中の世界は時間が止まってしまいました。
そこに現れた現実世界への扉を開き、カン・チョルは自分がマンガの中の主人公であることをハッキリと自覚してしまうのです。
自暴自棄になったカン・チョルは作者を殺し、自身も川に身を投げてしまいました。
マンガは主人公の死で終わったのに、カン・チョルの家族を殺害した真犯人もマンガだと気づいてしまったために、大きく動き出していきます。
マンガの主人公との恋は許されない
投身したカン・チョルを救い、再びマンガの世界を動き出させたヨンジュ。2人は心を通わせ、とある事情から結婚しちゃいます。
今思えば、このドラマの唯一の甘いシーンだったけど、それも長くは続きません。イレギュラーな出来事だったため、役割を変えられたキャラクターたちが消えかかってます。
2人が出した答えは「元に戻す」こと。
カン・チョルはヨンジュのことを忘れ、ヨンジュだけが最愛の人を失い、心にぽっかり穴があいたように喪失感と虚無感で苦しむのが不憫で…
2人の苦渋の決断でマンガは秩序を取り戻したかに見えたのに、今度は真犯人が暴走してしまいます。
ヨンジュも無意識のカン・チョルに呼ばれ、再びマンガの世界へと吸い込まれていくことに…
ハン・ヒョジュが深田恭子すぎる
オ・ヨンジュ演じるハン・ヒョジュが深キョンにクリソツ!『トンイ』のときも似てると話題になったけど、『W』はゆるふわな髪型なので本当にそっくりでめっちゃ可愛い
角度や表情によっては本人にしか見えないくらい。
カン・チョル役のイ・ジョンソクがMBC演技大賞の大賞を受賞したけど、彼女に上げたいくらい。
キャストの中で感情の振れ幅は圧倒的にオ・ヨンジュが多く、見ている視聴者の感情に近いものでもあって、ヨンジュの表情と裏にある気持ちがよく伝わってくるんですよね。
サスペンスで進むストーリーは次が気になって仕方ない
ラブロマンスよりもマンガで起こるサスペンスを中心に物語が進むため、スピーディーで次へ次へとハマってしまいます。
”マンガ”という設定も十分に活かして、ご都合主義もなんのその。マンガだからアリだって自然と納得させられる。だって現実世界の作者が書き換えちゃえばいいんだもの。
ファンタジーとマンガは相性抜群かもしれない。
主人公は頭の回転が速くて意志が強く、腕っぷしも強い。何より射撃の金メダリストだから銃の扱いも上手。まさにマンガのヒーローそのままなのに、結構やられる笑笑
真犯人も頭がいいし強運の持ち主で、一進一退の攻防に手に汗握ります。
ヨンジュとカン・チョルの関係は恋人同士というよりマンガのヒーローとヒロイン。よくここまでマンガの世界を現実に落とし込んだなと感心しました。
ワーワーキャーキャー叫ぶシーンが多いので、音量は気を付けてくださいね。
最後に『W-君と僕の世界-』の番組情報や無料で見れるVODの配信状況をこちらのページにまとめたので参考にしてくださいね。
韓国ドラマを見るならこちらもチェック♪