【妻、小学生になる。】第1話の感想・ネタバレ/ぶっ飛んだ設定による不安から一転、今季最高のドラマとなる予感

妻、小学生になる 第1話

妻、小学生になる第1話 感想 ※ネタバレ注意

「亡くなってから10年目のその日、妻がうちに帰ってきた。小学生の姿で。」

全力疾走のランドセルの女の子。この人物こそが、この物語の重要人物。ただいまと入って来るやいなや、「私は新島貴恵。あんたの妻!」と名乗る小学四年生の女の子は、10年前に死んで生まれ変わったことを今日いきなり思い出したのだと話します。

10年前事故で失った愛する妻と、まさかこのような形で再会することになるとは圭介も娘の麻衣も思うはずがありません。小学生として生まれ変わった妻と再会した圭介たちはどんな風に家族を再生していくのでしょうか。

冒頭から、圭介にとってどれほど貴恵が大切な存在であるのか語られていましたね。太陽のように周りを明るくするパワーがあると貴恵のことを話し、自分自身はおまけで、牛どんでいうところの紅しょうが、ミートボールならパセリだと自負するくらいの愛妻家(笑)

「僕の人生の主人公は君だ。」と胸を張って言うくらい、大切だった存在の貴恵を失った圭介はまるで太陽を失ったかのように真っ暗、失意のどん底‥1人娘のためだけに何とか働いていると言った感じでした。

そんな圭介の職場も、きっと今後何か一波乱あるのでは?と感じる予感でしたね。管理職としてやってきた女性の上司、守屋。周りの男性社員からは疎まれていましたが今後どんな展開を見せるのでしょうか。

突然やって来て妻だと名乗り、5時のチャイムを合図に強烈なインパクトを残して帰っていく。「老けこみすぎ、どこのジジイかと思った。」なんて捨て台詞まで残して(笑)万理華の存在は圭介たちからしたら、“?”でしかないですよね。困惑するのも無理はないです。

麻衣の10歳の誕生日から増えていない家族のアルバムを見て、貴恵も家族の時間がここで止まったことを気がついていましたよね。圭介のことはもちろんですが、麻衣にはもっと会いたかったはず。娘が元気なのか、どんな風に過ごしていたのか、親として気にならないわけがありません。だからこその、あのケーキ。母として祝えなかった全ての誕生日におめでとうを言ってやりたかったのだと思うと切なくなりました。

「僕はこの先もずっと変わり映えのない毎日を生きて死ぬと思う。もう何もいらないんだ、趣味もやりがいも夢も新しい人生も。みんなが普通に話す、10年も経てば彼女のことを過去形で。僕にはそれができない、出来るわけがない。貴恵がいなくなってからの僕の人生は余生なんだ。」どれほど貴恵のことが大切だったか、余生というフレーズを聞けば嫌でもわかります。

プロポーズの場所、結婚記念日、最初のプレゼント、最後のプレゼント、最期の家族旅行、初めての夜食はパンチの効いたハバネロミートボール。ここまで来たら万理華が貴恵だと信じるしかないですよね。

再会の抱擁で感動的になった瞬間に防犯ブザーが鳴り響き‥(笑)現実へと戻されたような感覚になりましたが、側から見れば、見知らぬおじさんと小学生の抱擁は大問題ですよね。このシーン、麻衣と3人で手を取り走り出す光景は久々に揃った家族そのものでした。

そして家へ着いた3人。「私がこうなったのはただの奇跡なんだから!余生じゃなくて今があんたの人生なの!そうじゃなきゃ私が安心して小学生でいられない。」と貴恵は圭介に喝を入れました。すると、「怒らないであげて!お父さんはただママのことがすごく好きだったんだよ。今でも大好きなんだよ。」と麻衣は優しく話します。このシーンは本当に泣けました。

妻を亡くし無気力な父親を見て、そう言ってあげられる麻衣はきっと麻衣もそうだったからですよね。また、この時お互いに声を掛け合った、久しぶりのおかえりも胸に響きました。「こんなに老け込んじゃって。」と話した貴恵に、「君は若返りすぎだ。」も良かったです(笑)

ゾンビと化して、余生をただ消化していた圭介でしたが、貴恵が現れての圭介の表情は、初めのシーンとは雲泥の差でしたね。「君が18歳になったら結婚しよう!」という爆弾発言で終わったラストシーンは次回への期待も膨らませました(笑)

正直、妻が小学生になるなんて、全くリアリティのかけらもないものが金曜10時のTBSドラマ枠でやっていけるのだろうかと当初は思っていました。この枠のドラマで外れることなんてないだろうと期待もせずに視聴したものの、そんな杞憂はドラマ開始早々に打ち消されましたね。ただただこのドラマの世界に魅了された一時間でした。

新島家に帰ってきた貴恵を演じる子役の毎田暖乃さんがこのドラマの一翼をしっかり担っていましたね。本当に素晴らしい演技力で、話し方だけでなく仕草や表情までも完全に石田ゆり子さんが演じるであろう貴恵でした。子役の域を超えて、女優さんと呼んだ方が相応しいと思います。まだまだ始まったばかり。きっと涙なしでは見られないのでしょうが、今季期待の作品となり、どんな素敵な物語のなるのか胸が高鳴りました(^^)

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