妻、小学生になる第7話 感想 ※ネタバレ注意
ついに、恐れていた事態が起きてしまいました。突然やってきた貴恵が、またも突然にいなくなってしまう。そんな現実を圭介や麻衣は受け入れることができるのでしょうか。
貴恵の母に会うという展開となった今回。貴恵の心残りは、圭介や麻衣のことだけでなく、母親のこともあったんですね。
親より先に死んだ身だから合わせる顔がないと話した貴恵に、「僕は会いに行くべきだと思う。僕もついているから。」と圭介は話し、千嘉も「悩むのは会いたいからでしょ?」と背中を押しました。
悩み眠れなかった貴恵に一杯やろうと誘い、大人の会話をする千嘉と万理華の姿は印象的で、こんな風に頑張りを認めてくれる存在が近くにあると人は前に進み出せるんだろうと思いました。
そしてそれは、千嘉だけでなく友利にも言えることだったのかもしれません。
みんなに責められ生きている価値がないと嘆く友利に、「死んじゃった私よりずっとマシよ。」「何死んじゃってんのよ、私は。」と貴恵。
うだつが上がらない弟のことがずっと心配だった貴恵の気持ちは痛いほど良く分かり、頼れる姉を亡くしてしまい現実と向き合えないでいる友利を万理華の姿を通して叱咤激励する貴恵には胸を打たれました。
そして、「よく来たね、遠いところから。」母からかけられた万理華へのこの言葉は、まるで万理華が貴恵だと気づいているのではないかと思えるほどの優しさに溢れていました。
頭を撫でられる貴恵。幼い頃はなかなか感じれなかったかもしれない母の優しさを、小学生になった姿で感じること。支えてばかりだった貴恵はずっとそんな優しさに包まれたいと思っていたのかもと思いました。
迎えた大晦日の夜。除夜の鐘を聞きながら「僕は今年が1番幸せな年だったと振り返るんだろうな。」と語った圭介に対して、「もっともっと新しい幸せを更新していきましょう。」と声をかける貴恵。
最愛の妻を亡くし、どん底だった圭介にとって、この奇跡は語り尽くせないほどの幸せな出来事だったでしょね。もしかして、貴恵が消えてしまうのではないかという不安は前回よぎっていたものの、まさかこの後、すぐに貴恵が消えてしまうことになるなんて誰も予想できなったでしょう。
圭介や麻衣も前を向き、娘である自分が先に死んでしまったという申し訳なさを母に詫び、手のかかる可愛い弟も自分とやっと向き合うことができた。貴恵の心残りであろうことが解決へと向かい、成仏してしまったのでしょうか?
別れは突然にやってくるもの。だけど一度別れを経験し、やっと戻ってきた幸せな時間は、圭介にとっても、麻衣にとっても、そして貴恵にとってもかけがえのないものであったはず。本当にもう貴恵は戻っては来ないのでしょうか?
万理華の中に生まれ変わった、あの大人びた貴恵の顔も見れなくなるのかと思うと寂しさも募ります。そして、万理華が万理華に戻った時の毎田さんの演技も、貴恵の母を演じる由紀さおりさんとの熱演も本当に素晴らしく、やはり毎田さんあってのこの作品だと改めて印象付けましたね。
次回はどんな展開が用意されているのでしょうか。早く続きが見たいですね。
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