二月の勝者第2話 感想 ※ネタバレ注意
「合格のために最も必要なのは父親の経済力と母親の狂気」と豪語する黒木。拝金主義のモンスターに心を掻きむしられると思いながらも塾講師として一踏ん張りしようと佐倉は出勤を。
「2月の勝者になりましょう。」と第一志望に絶対合格させると話す黒木の演説のもとに入塾した生徒たちも含め、スタートした新学期。まずは中学受験に向けての塾の新学期が2月半ばであるということに驚きました。だけど、よく考えればそうですよね、2月には全ての結果が出る訳ですから。
桜花ゼミナールでは成績順にΩ、A、Rとクラス分けされており、佐倉はそこでRクラスを担当することに。Ωクラスの生徒は1人一問という制約の元、質問の行列を作っているのに、Rクラスの生徒には休み時間に質問に来てね、なんて佐倉の声は届くはずもなく‥。佐倉は0点で窓の外をぼーっと眺めている加藤匠を気にかけていましたね。
そんな佐倉の元に質問に来たのはRクラスの浅井紫。まさか市川海老蔵さんの娘、市川ぼたんさんが出演しているとは驚きでした。紫は将来の夢を花屋にしたらそんなのダメだって言われたと嘆き、6年生的にはなんて書いたら大人は満足なのかと尋ねます。友人は、弁護士や医者とか親が喜びそうなこと書いておけばいいと言うものの、なりたい訳でもない職業を書くのは気が引ける‥。後に、佐倉が与えたヒントが紫に響いていたようで安心しましたが、なかなか難しい質問ですよね。
匠の様子が気になって仕方がない佐倉に黒木は「Rの生徒に一生懸命にならないでください。Rクラスはお客さんですから。」と言われたのにもかかわらず、マンツーマンで見てあげると匠に声をかけました。勉強でつまづいた経験のある佐倉は匠をどうしても放っておけません。しかし、その発言を聞いていたΩの花恋は苛立ちを見せます。
一方、黒木が以前勤めていたルトワックでは、黒木に優秀な生徒が引き抜かれるのではと、黒木がいなくても問題ないのかと親が心配の声を上げていました。黒木がなぜルトワックを辞めたのか、個人授業を請け負っていたというのは本当なのか、きっとまだ明かされないとは思いますが、「礼のお金振り込んでおいた。思う存分仕事してもらわないと。」と話す社長と黒木の会話も含め、気になるところですよね。
桂の言葉を受けて、匠の答案を見てどこでつまづいているのか見ておきたいと言う佐倉に黒木は私の言葉が伝わらないと原始人扱いして馬鹿にします(笑)シリアスっぽいシーンが続く中、冒頭のシーンとこのいじりだけがコミカルでしたね(笑)
Rクラスのお客さんに一緒懸命になるなと念を押す黒木は、塾とは何なのかを佐倉に説きました。塾は営利目的の企業だと言う黒木の言葉はさすがに辛辣だなと思いながらもどこか納得してしまいました。優秀な生徒には経営資源を集中させ手厚く指導し合格実績というリターンを稼いでもらう。Rはお客さんとして楽しく授業してくれ。人情味は無いけれど確かにそうなんですよね‥。だけど、黒木のこの言葉は単なる拝金主義という言葉で片付けられない理由がありましたね。
翌日に匠は塾を休み、母親からは塾を辞めたがっていると連絡が。花恋の「落ちこぼれ」の言葉は酷いですが、並んでやっと一問教えてもらえるΩクラスの花恋からしたら、マンツーマンで教えてもらえるなんてずるいと思ってしまう気持ちもわからなくないです。見過ごせない佐倉の気持ちも勿論よく分かりますけれど。
匠が鉄道好きなことを知った黒木は、匠の両親との面談に向けて、ある中学校の資料や匠のこれまでの成績を用意させるように講師たちに命じました。そんな中、佐倉へ命じられたのが自転車の鍵‥(笑)
そして、中学受験をやめると話す匠の両親。匠も自分の時間がほしいとこぼします。この時黒木は既に何もかもお見通しで、ジオラマコンテスト優勝常連校の動画を見せたり、鉄研のある私立中学のパンフレットを広げ、匠の中学受験への意欲を駆り立てました。目を輝かせ、鉄研のある中学校に行きたいと話す匠は今まで見たことがないようないい顔をしてましたね。
黒木は匠だけでなく、志望校の偏差値の高さを憂う父親には、匠の記憶力の良さは他の科目でも飛躍的な成績の伸びが期待できる、私立中は内申点も影響しないと話し、母親には労いの言葉をかけメンタルケアまでやってのけました。リサーチ力、分析力、説得力‥。黒木の凄さを見せつけられた瞬間でした。
さらに黒木は、佐倉に勉強の苦しさだけを教えていたのではと投げかけました。できない子の気持ちがわからないのかと尋ねた佐倉に、「誰1人としてできない子だと思っていない。桜花の全員を合格させる。」と話す黒木。やっぱり黒木って絶対悪いやつじゃないと思ってしまったシーンでした。
黒木の言うRクラスには楽しく勉強をというのは、決して勉強が出来ないからレベルアップなど考えず、ただ通わせることで塾の費用を‥と言う意味でなく、まずは勉強を楽しいものと思うことが大切だと言うことではないでしょうか。匠が中学受験の目的を見つけ、やる気が出たように、闇雲にただ勉強させればいいと言うわけでないと教えられたように思いました。
そして、ラストには黒木は髪を崩し、ネクタイを緩め、何やら怪しそうな場所へと入っていきました。井の頭ボウルの娘、紗良もバイトをしている様子でしたが、どんな秘密があるのでしょうか。
次回は花恋がルトワックへ転塾か!?という展開。花恋役の田中絆菜ちゃん、演技が上手で期待度が増しますね。次回も楽しみにしたいです。
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