【二月の勝者】第5話の感想・ネタバレ/親の過度な期待、勝手な思い込みに振り回される子供

二月の勝者 第5話

二月の勝者第5話 感想 ※ネタバレ注意

順と海斗の間に芽生えた友情には胸が温かくなったものの、順の家庭の今後については少し心配が残る回となりました。

クラス替えの直後の桜花ゼミナール。クレーム電話が鳴るのではと心配する講師陣をよそに、黒木は動じる様子などありませんでした。「一点刻みの点数表を突きつければ黙る、これ以上はっきりした結果はない。」そう話す黒木の言葉は辛辣でしたが、中学受験の確信をついていましたよね。入試では努力や頑張りは評価されず、全て点数評価。目に見えないもので子供を評価することは本人のためにもならないなんて、酷な話にも聞こえますが、たかが一点、されど一点。それが合否を分けることを今から身をもって経験することは大切なことなのかもしれません。

夏期講習中に特別にΩクラスに選抜テストを行なうと話した黒木は、学習の基礎となる5年生の問題をテキストから出すと話します。Ωクラスに上がるためだとわかれば苦情にもならないし、基礎も固められるいいチャンス。黒木って頭いいなって単純に思ってしまいました(笑)

そんな中始まった夏期講習は、朝から自習室も開放され生徒も講師も慌ただしい日々を過ごします。そこで起きた、順と海斗のトラブル。先に口を出してきた順に、手が出てしまった海斗。黒木はΩクラスの順を優遇するかのような対応をとり、悪いのがどちらかを裁くのは塾の仕事ではない。塾では道徳を教えていないと立ち去ろうとしました。不満をあらわにした佐倉ですが、今回も、黒木なりの考えがあってこその対応でしたね。

今回のメインテーマでもあった順と海斗の友情。順が海斗にちょっかいを出す理由が、かつてはルトワックのSクラスにいた海斗が桜花ではAクラスと燻っているから気に食わなかったというのも、なんだか熱いなと感じました。自分はSクラスを落ちてしまい、桜花でトップを目指していたのに、何でAクラスで甘んじているんだろうかと、あの歳で思ってしまうことが素晴らしいですよね。

また、順の家庭は心配でしかなかったです。モラハラの父親と怯える母親‥。順が母を庇おうとしたこともそうでしたが、海斗のことをバカにした父親に「僕の友達をバカって言うな!」と言い返し、芯の強さをと見せたシーンが印象的でした。でもまだ六年生。このままあの父親と一緒で大丈夫なのか‥。黒木は「たかが塾講師に他人の家庭の中にまで踏み込む権限はない」と語りましたが、確かにそれが難しい点でもありますね‥。学校の教師ですら踏み込みにくい家庭の問題を、まして塾の講師だと‥。

順が塾に来ていないことを知った順の母は、「主人になんて言ったらいいのでしょうか」と怯えた様子。順の心配というよりも旦那の逆鱗に触れてしまうことへの恐怖の方が強そうでした。だけど順が無事見つかって、お腹が減っていないかと気遣ったり、父の絶対命令であるはずの中学受験を辞めてもいいと話したり‥。ちゃんと順を心配するいい母で少し安心しました。エンクミさん久しぶりにお見かけしましたが安定の演技力でしたね。

一方で、父親役に金子さんは私にとっては意外な配役でした。今までのイメージから想像つかなくて、なかなか飲み込めずでした‥。

また、海斗は海斗で、いずれ順のライバルになるはずだと言う黒木の言葉がどこか嬉しそうでしたね。黒木は本当に子供の心を理解するのに長けていて、やる気スイッチをよく知っていますよね。

出来のいい弟と比べられ、自分は期待されていないと話した海斗。「俺なんかいなくなっても誰も何も思わない。」「あっちは期待されている方」だなんて子供の口から聞いちゃうと心痛みましたが、順に馬鹿にされたことで喧嘩になったということはあまり表には出ていないけれど、海斗も本音の部分ではやる気をみなぎられているんだろうと思えるポイントでもありました。今後黒木なら海斗のフォローもしっかりとやってくれるのではないかと期待してしまいます。

ラストは、灰谷がSTARFISHの存在に気がつきましたね。中から子供たちも出てきて、少しずつ黒木が何をやっているか勘づいていくのでしょうか。

次回はΩクラス選抜テストの結果も発表され、紗良も何やらお手伝い‥!?楽しみですね。

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